初めてのオーダースーツで失敗しない3つのコツ

@2021年4月19日 更新
「初めてのオーダースーツは失敗する」という言葉はよく聞きます。
しかし、何百人ものオーダースーツを作ってきた私たちからすると、実は失敗したという人の方が圧倒的に少ないです。
失敗するのには理由があり、コツが分かれば失敗する確率はかなり少ないです。
本記事では、初めてのオーダースーツで失敗しないコツについて書きました。
これからスーツをオーダーしようと考えている方は、参考にしてください。
1. 初めてのオーダースーツを失敗しない3つのコツ
それでは早速ですが、初めてのオーダースーツで失敗しない3つのコツを解説します。
- 見本の生地でなるべく全体をイメージする
- 色が室内と屋外で見え方が違うことを意識する
- オプションカスタムをし過ぎない
これから初めてオーダースーツを作る場合は、これらのことを意識しておくとイメージ通りにスーツを作ることができます。
特にオーダースーツが初めての方は、焦らずにじっくり確実に店員さんと相談しながら決めるといいです。本記事で書いていることも忘れずに実践してみてください。
1-1. 見本の生地でなるべく全体をイメージする
最初に見本の生地をじっくり見て、完成したスーツをイメージしておくと失敗することが少なくなります。
見本の生地(バンチブック)は面積が少ないので全体図をイメージすることが難しいと思うかもしれません。しかし、店員さんに持ってもらったり鏡を見たりしてじっくり見ると、意外とイメージできることが多いです。
失敗したと感じる多くのパターンは、即決のような形で生地を決めたときに多いです。お気に入りの生地デザインであれば即決でも問題ありませんが、なるべく10分くらいは記事の質感を確かめてから決めるようにしましょう。

1-2. 色が室内と屋外で見え方が違うことを意識する
スーツの生地は、室内と屋外で見え方が大きく異なります。そのため、オーダースーツの生地を選ぶ段階で一旦屋外でもその生地の質感をチェックすることをおすすめします。
店員さんに言えば当然屋外で一緒にサンプルを見てくれます。失敗しないようにするには確実に屋外で見ておきましょう。
特に室内と屋外で違うのはスーツの質感です。ドーメルのような艶のあるネイビー系の生地は、室内と屋外でかなり見え方が違います。
例えばよくあるのは、室内では暗めの生地に感じても屋外だと明るめの生地に感じるケースです。ネイビー系は明るさによってかなり印象が変わります。ドーメル以外でも艶がある生地の場合は、オーダーの段階で必ず一旦屋外で確認するようにしましょう。
グレンチェックのような艶感の少ない生地は、室内と屋外でそこまで大きな差は感じません。
1-3. オプションカスタムをし過ぎない
オーダースーツでは、かなり多くのオプションカスタムメニューが用意されています。例えば、裏地の色、ステッチの色、ボタンの数、ポケットの数などです。
しかし、は可能だからといってオプションカスタムをし過ぎないように注意してください。
理由としては、オプションのカスタマイズをし過ぎると逆にゴチャゴチャするからです。その結果、生地はいいけどスタイルが少し微妙になってしまうことがあります。
例えば、私服のときにズボンの左ポケットは赤、右は黄色、シャツの袖は紫、エリは茶色、ベルトはオレンジなどといったカラーにすると、想像しただけでもあまりカッコよくありません。
オーダースーツもそれと同じで、可能だからといって過剰にカスタマイズをし過ぎると逆に微妙なスタイリングになってしまうことを意識しておきましょう。
そのあたりはオーダースーツサロンの店員さんと相談して決めるようにしてください。
2. 初めてのオーダースーツで心掛けること

これから初めてスーツをオーダーしようと思っている人は、以下のことを心掛けるようにすると失敗することが少なくなります。
- お気に入りのスーツを着て行く
- 理解するまで聞く
初めてオーダーする人や、慣れていない人がオーダースーツサロンに足を運ぶと、なんとなく敷居を高く感じたり緊張したりして焦り気味で注文してしまったりします。
しかし、焦って適当に決めると失敗の要因となるので、落ち着いて確実に決めていきましょう。
2-1. お気に入りのスーツを着て行く
これはかなり重要なことですが、スーツをオーダーするときは必ず現在最も気に入っているサイズ感のスーツを着て行くようにしてください。
休日であればネクタイは不要ですが、必ずスーツで行くようにします。
理由としては、確実に自分好みのサイズ感を店員さんに伝えることができるからです。
例えば、パンツの丈、裾幅、ヒザ幅、ジャケットの丈などを「これと同じにしてください」と店員さんに伝えれば間違いなく失敗することはありません。また、正直なところ店員さんもその方がサイズ感を確実に知ることができます。
逆にスーツを着て行かずに私服で行くと、お気に入りのスーツサイズを口頭で店員さんに伝えることになるので非常に難しいです。その結果、思っていたのと違う仕上がりになる可能性があります。
特にパンツの丈、裾幅、ヒザ幅はルックスにかなり影響するので、確実にしておきたいところです。
2-2. 理解するまで聞く
初めてスーツをオーダーするときは、分からないことが多いです。店員さんと話しているときに、よく分からないことや質問があれば理解するまで聞くようにしてください。
分からないことを適当にしたままオーダーして、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまっては意味がありません。最初にしっかり店員さんと話して確実に理解しておくようにしましょう。
2-3. 店員さんのおすすめもしくは定番にする
スーツをオーダーするときに迷うことがあれば「店員さんのおすすめ」もしくは「定番」にしてもらえば間違いありません。
オーダースーツサロンの店員さんは何百着もスーツを作っているので、お客様より何倍もスーツについて詳しいです。また、流行のデザインではなく「定番」にしておけば10年後も流行など関係なくスーツを着ることができます。
例えばジャケットのラペルで言うと、2012年~2015年頃は細めが流行り、2015年~2017年は普通、2017~2021年は太目が流行っています。
このようにして流行は変わるので、流行りに乗った仕様にしてしまうと将来着なくなることが多いです。そういったことから、長く着る場合は定番のデザインにしておきましょう。定番であれば失敗することはありません。
サルトクレイス 谷町本店
多田羅
あわせて読みたい