スーツが与える印象とは?ネイビーやグレーで変わる?

最終更新日:2021年4月27日
スーツが与える印象はとても大きいです。
特に初対面の第一印象でその人のイメージは9割決まると言われています。
そのため、身だしなみを整えてスーツを着用することは、印象を良くする方法として効果的です。
本記事では、そんなスーツの与える印象について書きました。
ビジネスマンの方や毎日スーツを着用して仕事をされている方は参考にしてください。
1. 人の第一印象は見た目が55%
人の第一印象は最初の見た目が大きく影響します。
心理学者のアルバート・メラビアンによる「メラビアンの法則」では、視覚情報(見た目)が55%、聴覚情報(話し方)が38%、言語情報(話の内容)が7%で第一印象を決定すると分かっています。
見た目、話し方を合わせると初対面の93%が第一印象で決まることになります。
つまり、比率の大きい見た目を整えることで良い第一印象を与えることができるのです。
1-1. ハロー効果
第一印象を良くすることで、「ハロー効果」を引き起こします。
ハロー効果を簡単に説明すると、割合の大きなことに他のことも影響されることです。スーツで言えば、第一印象が良くなることで、他のことも影響されて良く見えるようになるということです。
つまり、「スーツをしっかり着ている=仕事が出来る=信頼に値する」という第一印象のバイアスをかけることができます。
このようにしてハロー効果は身近に溢れているので、毎日影響を受けているかもしれません。
例えば通勤電車の中で「仕事ができそうな人」「高そうな時計をしている人」「やる気の無さそうな人」などを見ると、なんとなく頭の中でその人の印象が決まります。
ちなみに、怪しいネットワークビジネスをする人の多くはスーツを着用しています。
言語情報だけでは胡散臭さや怪しさが出てしまうため、第一印象を良くするためにスーツを着ているのです。そういった怪しい仕事は人に会わなくてもできますが、あえてスーツを着用しているのはそういったこともあります。
ここまででメラビアンの法則とハロー効果のお話をしました。
スーツを綺麗に着てれば第一印象がかなり良いことになります。55%の視覚で大きく印象が決定するのであれば、当然最初の見た目は良いに越したことはありません。
1-2. 相手に敬意を払う
スーツ本来の意味は「相手に敬意を払う服」であり「自分本位の服」ではありません。
ビジネスシーンにおいては、スーツを着用している方が相手に失礼だと思われないので有利だと言えます。
365日中250日はスーツ着ている私もスウェットの方が楽なことは分かっていますし、革靴よりクロックスの方が楽です。
しかし、やはり自分本位ではなくスーツを着用する方が相手に失礼だと思われないので、ビジネスシーンではスーツを着用する方が好印象だと言えます。
ここで注意する点は、スーツを着ているからといって、どんな着こなしでも良いわけではありません。
例えば、明らかなハイブランド柄のネクタイ、ハイブランドの押し出し感の強いバックルのベルト、つま先がやたらと尖った靴、アクセサリーやピアスがジャラジャラ。
こういったスーツの着こなしは一般的なビジネスマンにとって相応しいスタイルではないのでやめましょう。むしろ、相手が格上の場合は余計にマイナス印象となります。商談先によってはそれだけで破談となる可能性もあります。
個性を出したいからといって自由にし過ぎると逆効果です。
やはり一般的なビジネスマンの男性であれば、スーツスタイルの場合は時計だけを身につけるようにして、アクセサリーやあまりにも個性的なコーディネートは控えるべきです。
勿論それが許される職場であれば問題ないので、許容範囲の中で楽しみましょう。
2. アメリカの大統領に習う印象の与え方
アメリカの大統領演説などをご覧になった事はありますでしょうか?
スーツが好きな方は、大統領や政治家、政府の方がどのようなスーツを着ているのかチェックすると参考になります。
アメリカは多民族国家のため、個人個人でビジネスにおけるスーツの合わせ方が特徴的で面白いです。ネイビーやグレー系のスーツを着ている方も非常に多いです。
ビジネスマンの方は参考にしてみましょう。
2-1. オバマ大統領
最初にオバマ元大統領のスーツを見ていきましょう。

全体的にブルーと白でまとめることで相手側に信頼や誠実さをアピールするような着こなしです。
褐色の肌によく映える白のセミワイドのシャツで、民主党のキーカラーであるブルーのタイを着用しています。スーツは光沢感がマットで上品さを出すダーグネイビーのパワースーツです。
2-2. トランプ大統領
次にトランプ元大統領の着こなしです。

トランプ大統領といえば赤のネクタイです。
パワータイとして最も効果的なのは赤のネクタイです。情熱さをアピールする効果があるので演説などにおすすめです。
トランプ元大統領は演説時に必ずと言っていいほど赤のネクタイを着用していました。
オバマ元大統領やトランプ元大統領を見ても、やはり第一印象がかなり印象的であることが分かります。このようにしてスーツの与える第一印象はかなり大きいと言えます。
日々スーツを着用して仕事をしているビジネスマンの方も、第一印象を良くすることを心掛けたり、シーンに合わせて決まった色のネクタイを着用したりすると効果的かもしれません。
例えば多くの人は「トランプ大統領=赤のネクタイ」の印象です。つまり、演説で赤のネクタイを着用し続けることでブランディングにつながっているので、場合によってはビジネスで有利になります。
是非そういったことを参考にしてみてください。
3. 永遠の定番「ネイビースーツ」

多くのビジネスマンが愛用しているネイビースーツですが、ネイビーの与える印象は以下の通りです。
- 誠実さ
- 知的さ
- 信頼
- 尊敬
- 冷静さ
ネイビーは、誠実、信頼、知的などを表す色で、どちらかと言うと大人しく落ち着いた印象です。
コーディネートとしては、タイにイエローを使うと親しみやすさが出ます。グリーン系を入れると優しい印象に変わります。

4. 万能な「チャコールグレースーツ」

ネイビースーツの次に定番とされるのがグレーのスーツです。グレーと言っても色の濃淡でかなり印象が変わります。
無難で使いやすいのは濃いグレーである「チャコールグレー」で、合わせ方次第で印象を大きく変えることができるのでオススメです。
グレースーツの与える印象は以下の通りです。
- 清潔感
- 落ち着き
- 上品
- 品格
- 堅実
- 貫禄
ネイビースーツと近い印象のものもありますが、わかりやすいイメージとしてネイビーは若々しさ、グレーは渋さを演出できます。
サックスブルーのシャツでネイビーのドットタイなど締めれば、若々しさを演出できます。薄いピンクのシャツにバーガンディのタイを合わせれば少し可愛らしい印象にもなります。
これまでネイビースーツしか着たことがない人でも、グレーのスーツを着用することでいつもと違う印象となります。是非グレーのスーツも取り入れてみましょう。
5. 服は自分をどう見せたいかを表す

「服は自分をどう見せたいかを表す」と聞いたことがある方も多いと思います。
これは割と本質であり、自分を強く見せたい人は攻撃的で目立つ服を着ます。可愛く見せたい人は可愛らしい服を着ます
また、自分をあまり主張する気が無い人は無難な服を着ます。効率良くコスパを考えている人はGUやユニクロを好みます。
スーツにしても同じで、面接や取引先、仕事の内容でどう自分をアピールしたいかによって選ぶと効果的です。
例えば前述した通り、誠実で信頼できる印象を与えたい場合はネイビースーツでネイビーのネクタイなどが効果的です。プレゼンテーションをする場合は赤のネクタイがいいかもしれません。
また、夜の街で働いている方、サラリーマンの方、私のようなテーラーでは同じスーツでも着方は全く違います。
同じスーツの中でも、色やアイテムによってかなり違った印象となります。
自分にとってどのような印象が理想かを常に意識しておくことが大切です。
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