ジャケットの印象は襟(ラペル)で決まる
最終更新日:2021年4月17日
ジャケットの印象を決める重要な役割を担っている部分(パーツ)は襟になります。
何故なら顔に一番近い箇所にある部分(パーツ)だからです。
襟型(襟の形)や襟幅によってジャケットの印象はガラリと変わりますので、襟について正しい知識を身に付けておきましょう。
場面(シーン)に合わせた襟型を選ぼう
ジャケットの襟型を選ぶ際に重要なポイントは実際に着用する場面(シーン)に合わせて選ぶことです。
ジャケットの顔になる襟型はジャケットの印象を作る重要な役割を担っているので、好みだけで選ぶのはナンセンスです。
ビジネスシーンにはノッチドラペル
ビジネスシーンには写真のようなノッチドラペルが好ましいです。
ノッチドラペルはビジネスシーンでは一般的で職種や役職、年齢にも左右されません。
既製品でも多くのビジネススーツはノッチドラペルのデザインになります。
ノッチドラペルのノッチは「V字切り込み」を意味します。
上襟(カラー)と下襟(ラペル)を合せた部分にV字型の切り込みが刻まれたものをノッチドラペルと呼びます。
フォーマルシーンにはピークドラペル
フォーマルシーンには写真のようなピークドラペルが好ましいです。
ノッチドラペルに比べ、ピークドラペルは華やかな印象を与えてくれるので結婚式やパーティー等の非日常の場面(シーン)ではピークドラペルの襟型を選ぶと良いでしょう。
ピークドラペルのピークは下襟(ラペル)の剣先が上を向いて尖り、ピーク(山頂)のような形になっているところからピークドラペルと呼びます。
体格に合わせた襟幅を選ぼう
ジャケットの印象を作るのは襟型だけでなく襟幅も大きく関係しています。襟型は場面に合わせたデザインを選ぶことが大切なポイントですが、襟幅は着用する方の体格に合わせて選ぶことが重要なポイントになります。
細身の方にはスッキリ見えるナローラペルがオススメ
6cm~7cmの襟幅が狭いモノをナローラペルと呼びます。
細身のスーツと相性が良く、全体的にスタイリッシュな印象を与えてくれます。
体格が細身の方でスタイリッシュな印象のスーツを好まれる方は顔周りをスッキリと見せてくれるナローラペルがおすすめです。
既製品ではモード系のブランド(コムデギャルソン等)がナローラペルを採用したスーツを展開していました。
筋肉質な方にはたくましく見えるワイドラペルがオススメ
9cm以上の襟幅が広いモノをワイドラペルと呼びます。
ゆとりのあるスーツと相性が良く、全体的にクラシックな印象を与えてくれます。
たくましく見せるワイドラペルはガッチリとした体格の方と相性が良くおすすめです。
近年のスーツのトレンドにはワイドラペルが選ばれています。クラシックな印象に加え、エレガントな雰囲気を出せるワイドラペルは多くの有名な既製品ブランドでも採用されています。
TPOに合わせた襟選びが大切
ジャケットを格好良く着こなす為にはTPOに合せた襟(ラペル)を選ぶことが重要なポイントになりますので、正しい選び方を身に付けておきましょう。
襟型はビジネスシーンではオーソドックスな印象のノッチドラペル、フォーマルシーンでは華やかな印象のピークドラペルを選び、襟幅は自身の体格に合せて細身でスタイリッシュな印象を好まれるならナローラペル、ガッチリとした体格でたくましい印象を出したいのであればワイドラペルを選びましょう。
既製品だと襟型や襟幅は決まっていますのでオーダーのお店で店員に相談しながら用途に合せた襟型や体格に合せた襟幅を決めるのも間違えない為の選択肢の一つです。
オーダースーツ専門店 サルトクレイス
久保