
ダブルのスーツはビジネスで着ていいか?
2021年4月14日

ダブルのスーツはビジネスで着てもOKです。
2021年現在ビジネスシーンでダブルのスーツを着用している人は少ないですが、年代によってビジネスシーンでもダブルのスーツは着用されていました。
ファッショントレンドやシングルとダブルのジャケットが与える印象の違いがビジネスにおける着用率の差に表れています。
そんなビジネスシーンでの着用が少ないダブルのスーツについて着用するメリットと注意点について解説していきます。
目次
ダブルのスーツを着用するメリット
重厚感を出すことができる
ダブルはシングルと違ってボタンが2列並んでおり、フロントカットが閉じていることから重厚感が出ます。
ボタンが1列に並んでいてフロントカットの開いているシングルより重厚でフォーマル感を出せます。
ビジネスシーンでこの重厚感を活かすには重要な会議に出席する、勝負のプレゼンなどで威厳を出したい時に有効です。
体型カバーをしやすい
ダブルのスーツのメリット2つ目は体型カバーがしやすいことです。
シングルのスーツと違いお腹周りからお尻周りまで覆い隠すので体型を隠すことができます。
身体が細い人もシングルと比べて恰幅をよく見せることも可能です。
ビジネスシーンにおいて少し出てきたお腹を上手く隠し、頼りない身体つきの人は身体をたくましく見せることによってよりいい印象を与えることができます。
シャツやネクタイのVゾーンで遊ぶことができる
ダブルのスーツはシングルのスーツと比べてネクタイやシャツの見えるいわゆるVゾーンが狭くなります。
全身のコーディネートにおいてネクタイやシャツの割合が少なくなるので少し派手な柄や色のものが使いやすくなります。

少し派手すぎると感じるネクタイも使いやすいです。
好きな色や柄ではあるもののコーディネートが難しかったり、派手すぎるゆえに使っていないネクタイやシャツが使いやすくなるためおすすめです。
プレゼントでもらったけど、どのようにコーディネートしていいかわからないネクタイなんかも使いやすいです。
ビジネス利用での注意点
ダブルのスーツを着ることによって得られるメリットを紹介してきました。
しかし、メリットだけではなくデメリット、注意点もあります。
注意点と対策を解説していきます。
ジャケットの着丈に注意する
重厚感を出せることがダブルスーツのメリットです。
しかし重厚感を出しすぎると威圧感として相手に伝わってしまいます。
重厚感を出しつつ威圧感を与えない着丈を目指しましょう。
一つの目安として前面の丈(前丈)が股下の始まる位置がやや見えるかどうかが挙げられます。
その上でスラックスがスッキリとしたシルエットのものだと重厚感を軽減することができます。
こちらはキングスマンのスーツスタイルですね。ダブルのスーツですが重厚感が抑えられています。
このようにジャケットの着丈に注意してスッキリと着るといいでしょう。
パンツのシルエットに注意する
着丈について解説したときにも少し触れましたがパンツのシルエットも重要です。
細すぎない程度にスッキリとしたシルエットを心がけます。
膝から裾にかけて3センチ程度の絞り込みが目安になります。
参考の画像では裾巾20センチか21センチ程度だと考えられます。
体つきが日本人と異なるので細身の日本人であれば裾巾19センチから20センチのシルエットを心がけるといいです。
パンツの丈についてですがいわゆるハーフクッションくらいにします。靴に軽く触れる程度です。
ワンクッションにすると野暮ったくなり、ノークッションであればダブルスーツで出すことができる重厚感が損なわれてしまいます。
スッキリとしたノークッションとワンクッションの足元を比べると印象が違います。
ダブルのスーツの場合はこれらの中間くらいの丈感にするといいです。
ダブルのスーツと聞くとジャケットに目が行きがちですが、パンツのシルエットも極めて重要です。全体のバランスを意識して着こなすようにしましょう。
ビジネスでは丈やシルエットに注意してメリットを活かす
ダブルのスーツをビジネスで着る際のメリットと注意点について解説してきました。
メリットは重厚感を出すことができること、体型カバーがしやすいこと、シャツやネクタイのVゾーンで遊びやすいことです。
特に重厚感が出すことができる点はシングルのスーツにはない強みなので意識したい点になります。
注意点はジャケットの着丈とパンツのシルエットです。
ダブルのスーツのメリットである重厚感を出しすぎないようにすることが必要です。
重厚感を出しつつスッキリとしたスマートな印象を出せるようにバランスを整えましょう。
オーダースーツ専門店 サルトクレイス
髙橋