最終更新日:2021年7月28日

「イギリスの生地」と聞くとどういったものを連想するでしょうか。「重くて固い」「なんだか地味な感じ」といったところでしょうか。

そういったイメージで大旨間違いないです。

近年、スーツスタイルからよりカジュアルなスタイルが推奨される中で、より軽い着心地や手軽に着られることが求められてきました。

そんな中でイギリス生地はトレンドとは相反する生地とも言えるかもしれません。手に持つと重く、固い。無地やシンプルな柄は特に他のスーツと区別がつきにくく、年に一度スーツを買い替える際に以前と同じようなものではなんだか物足りなく感じることもあるでしょう。

そんなイギリス生地にも他には代え難い唯一無二の魅力があります。一見地味さが先行するイギリス生地ですが、知れば知るほどより深みにハマっていくポテンシャルを秘めているのもまたイギリス生地なのかもしれません。

イギリス生地の特徴

イギリスの気候

生地を語る上では、その土地の気候の特徴を切り離す事はできません。

イギリスの気候の特徴は、年間通して日本より気温が低いのが特徴です。日本と同様に島国なので全てのエリアで同じ気候であるわけではないですが、気温が低いこと、そして雨がよく降ることが生地の特徴にあらわれています。

雨がよく降る(それでも日本の半分の降水量)気候で湿度も高いイギリス。打ち込みがしっかりとしており、湿気によってヘタれることのない生地が求められます。その代表例がツイードやフランネルです。

余談ですが、湿度は日本同様に高いイギリスですが、気温が低いため乾燥しているそうです。日本では梅雨時期から夏は気温が高く、湿度が高いため汗をかいても乾かず、不快さだけが残りやすい。イギリスは汗が乾きやすく不快になりにくいと言えます。

産業的特徴

生地の産地として有名な地域をご存知でしょうか。イタリアのビエラ、日本の尾州、そしてイギリスのハダースフィールドが3大産地として知られています。

近年では、中国も台頭しています。生地作りの産業構造に注目したとき、イタリアと中国、イギリスと日本に分けることができます。

イタリアと中国は一社が一貫して生地を作るところが多いです。糸の原料となる羊の飼育、紡績、織り、染色、フィニッシュなどなどを一社でまかないます。メリットとして品質や価格のコントロールがしやすいことなどが挙げられます。

一方、イギリスと日本は分業制です。紡績をする会社A、織りをする会社B、フィニッシュ加工をする会社Cなど複数の会社の技術を使うことによって生地を作り上げます。自社は企画などに専念し、必要に応じて技術を用いることができます。

イタリア生地との比較

イギリス生地は同じ輸入物ということでイタリア生地と比べられることが多いです。

違いとして最も大きいのが柔らかさ。気候の特徴でも触れたようにイギリスでは打ち込みがしっかりとしており、ヘタレにくい生地が多いです。その結果としてシワになりにくく、復元力の高い生地となっています。一方イタリアの生地は柔らかくドレープ感のあるものが特徴的です。肌触りもよく、瑞々しい光沢が魅力です。

生地の柔らかさの違いは生地を織る際の生地の密度もそうですが、経糸と緯糸に秘密があります。イギリスの生地は経糸と緯糸ともに2本の糸を撚っているのに対して、イタリアの生地は緯糸を1本の糸で撚っています。この作りの違いが生地を柔らかさ、風合いに大きい違いをもたらしています。

前述の通り、イギリスで織られる生地にはイギリスの気候の影響が見受けられます。イタリアの生地も同様にイタリアの気候の影響が見受けられます。その他にも文化など服への考え方の違いが生地にあらわれています。

イギリス生地の代表的なブランド

イギリスで織られた生地の代表的なブランドを紹介していきます。

HOLLAND & SHERRY【ホーランド&シェリー】

数多くの生地のバリエーションを持つことで知られるHOLLAND & SHERRRY。イギリス生地らしさある重厚感を持ち合わせた生地やストレッチ性を持たせた生地などもラインナップがあります。

City Of London

Vintage Suitingとあるようにヴィンテージライクなふっくらとした生地感が特徴的な生地。36番手の縦横双糸から成る打ち込みのしっかりとした生地です。その目付は420g/mであり、通年向けの生地が240g/m前後、秋冬向けの生地が280g/m以上と言われる中かなり重めです。

打ち込みがしっかりとしているので耐久性にも優れており、イギリス仕立てらしさのあるシェイプの効いたシルエットで胸元にドレープを出すのがおすすめです。

色や柄はツイルやヘリンボーン、バーズアイといった織り、ピンストライプ、チョークストライプのストライプとグレンプレイドやハウンドトゥースというクラシカルな柄を揃えています。

英国紳士と言われてイメージするスタイリングをするのであればピッタリなコレクションです。

holland sherry city of london fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
プリンス・オブ・ウェールズ含めたクラシックなラインナップ

CLASSICC MOHAIR

City Of Londonが秋冬向けの生地だったので今度は春夏向けの生地を紹介します。

夏向け生地の代表格ウールモヘアのコレクションです。→夏向け生地・モヘアについての詳しい内容はこちら

ウール85%・キッドモヘア15%から成る目付230g/mの生地、ウール75%・モヘア25%から成る290g/mの生地、これら2種類のコレクションです。

後述しますモヘア混の生地と比べると混率がそこまで高くなく、シャリ感はやや控えめです。キッドモヘアが15%入っている生地はパーティーシーンなどに着用するフォーマルウェアとして活用することも可能なほど美しい光沢を持っています。

その上でドライタッチであり、涼しくスーツ・ジャケットを着たいときや湿気の多い気候のときに着ることに適しています。言わずもがな日本の夏を考えるとワードローブに迎え入れたい一着です。

holland sherry classic mohair fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
ネイビーとグレー定番以外のカラーバリエーションも

数多くのコレクションがある

HOLLAND & SHERRYの生地の魅力はその品質の高さも当然のことながらコレクションの多さ。今回は2つのコレクションをおすすめしました。どちらもコンセプトがしっかりとしており、バンチブックにどんなシチュエーションでの着用を想定しているか、この生地で仕立てるスーツのシルエットまで想定しています。

世界最古の生地マーチャントの一つとしてのこだわりを感じることができます。

DORMEUIL【ドーメル】

「重厚で地味なスーツ」というイギリススーツのイメージを裏切るDORMEUIL。光沢があり、華やかなAMADEUS(アマデウス)がDORMEUILの代表的な生地の一つとして知られています。

生地は”メイド・イン・イングランド”ですが、DORMEUIL本社はフランスにあります。イギリスらしいどこか格式を感じさせる表情を持っていながらも、フランスのエッセンスによって柔らかさ、優しさを感じさせてくれます。

AMADEUS365

DORMEUILの代表的な生地としてAMADEUSを紹介しました。AMADEUS365はより通年使用しやすいように薄手にされたもの。日本の気候では実際に365日(これが由来!)着用するのは難しいですが、一番長いシーズン着用できるのは間違いありません。

dormeuil amaeus365 bunch book - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
緑のバンチブックが特徴的

ドーメルのアマデウス365が圧倒的におすすめな生地である理由についてはコチラ

光沢があり華やかな生地は細く繊細な原毛が使われていることが多く、耐久性に不安がある場合が多いのですが、タフであることも特徴的です。仕立てたものを長く使っていく点で優れた生地であるとも言えます。

dormeuil amaeus365 fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
光沢と耐久性を高次元で両立したおすすめの生地

FOX BROTHERS【フォックスブラザーズ】

フランネルと聞くと真っ先に思い浮かべるブランドです。フォックスはフランネルの創設会社であり、フォックスを語る上でフランネルを欠かすことはできず、フランネルを語る上でフォックスは欠かすことができません。

そんなフォックスのフランネルですが、コシがあり適度に固さがあります。しっかりとした生地は着ていくほどに馴染んでいきます。

高番手で繊細な生地で仕立てられたスーツは優雅であり、着用者を立ててくれます。

対してフォックスのフランネルで仕立てるスーツは仕上がった段階ではまだ固さがあります。フォックス本来の風合いとは言い難く、まるでまだ心を許していないかのようなたたずまい。

それでも着用しているうちに固さがほぐれ、次第に纏う人に馴染んでいくフォックスのスーツ。歳月を経たとき、それはまさに唯一無二の存在、共に連れ添った「相棒」と呼ぶにふさわしいスーツとなっているでしょう。

fox brothers flannel fabric 1 - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
定番のチョークストライプ

JOHN FOSTER【ジョン・フォスター】

イギリス生地の弱点と言えるのが、価格が高いこと。一社で一貫して生地を織るわけではないので、どうしてもコストがかかります。イタリア生地でコスパが良いと言われるものが多いのはこういった側面もあります。

イギリス生地でコスパが高いことで知られているブランドの一つがジョン・フォスターです。2019年には創業200年を迎え、アニバーサリー織りネームがありました。

高い品質の生地を織りながらも価格が抑えられているのが特徴的です。

ジョン・フォスターの生地はというと、「theイギリス生地」をイメージしている方にはやや物足りなく感じるような柔らかさのある生地です。イタリア生地と比べるとハリコシはありますが、重厚感と考えたときにはやはり物足りなく感じます。

秋冬にメインで使われる生地は目付290g/mと重すぎず、軽すぎずです。糸の撚りや打ち込みはイタリアらしい緯糸単糸の生地と比べるとしっかりとしているのでイギリス感はあります。イギリス生地とイタリア生地の中間とも言えるバランスで織られているがジョン・フォスターの特徴です。

色柄はネイビーやグレーがメインで柄も無地やストライプ、グレンプレイドなどクラシカルなものがラインナップされています。イギリス的着こなしをしてみたい方にも取り入れやすい生地です。

john foster fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
イギリス生地らしい佇まいと柔らかさを両立

William Halstead【ウィリアムハルステッド】

近年ではモヘア混の生地は通年でも使いやすいものとして提案されており、裾野が広がったように感じます。

ドーメルの「TONIK(トニック)」などイギリス生地では数多くのモヘア混の生地がありますが、その中でもウィリアムハルステッドのウールモヘアは比較的低価で仕立てることができます。

生地感はシャリ感がしっかりとしているタイプが主になります。光沢が非常に強く、モヘアらしさを楽しみたい方にぴったりな生地です。

ホーランドシェリーのクラシックモヘアと比べると重さがありますが、モヘア生地の特徴であるドライでサラッとした質感と高い通気性によって真夏日を除くと年間のかなり間着用することが可能です。

通年で着用するが季節感も着こなしで出すのであれば、ボタンを季節ごとに変えるのも一つの手でしょう。春夏には貝ボタン、秋冬には水牛ボタンをつけてみるのはいかがでしょうか。

willam halthtead wool mohair fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
凹凸ある生地が立体感をつくる

FINTEX of LONDON【フィンテック】

FINE(素晴らしい)+TEXTURE(織物)を意味するFINTEX。高い品質の生地を手掛けており、流行を追わず生地を作り作り続けています。

無地はもちろんのこと、ストライプやチェック、ヘリンボーンはイギリス生地らしく威厳を感じさせるラインナップです。極上の原料と伝統かつ普遍の柄を活かすことによってFINTEXの名に負けない優れた品質の生地がフィンテックの魅力です。

フィンテックにはいくつかの生地のコレクションがありますが、一部を紹介します。

SILVERDALE【シルバーデイル】

繊細さと洗練された雰囲気を持っているのがシルバーデイルです。はがきサイズのバンチブックはおろか現物に生地を肩に掛けたときでさえこの生地の魅力は十二分に発揮されないでしょう。

Super160’sウールとシルクの組み合わせ、Super130’sとシルクの組み合わせの生地2種類から成るシルバーデイルは共に最高級のシルクを用いており、ウールのみでは出すことができない表情を生み出します。

光のあたり方によって見え方の変わるその生地はスーツという立体的な形になり、着用者の動きに合わせて表情を変え、より華やかで洗練された装いを完成させるでしょう。

上品な光沢を持ち合わせた生地はどのようなシーンでも着用することができ、本物志向の方におすすめの生地になっています。

fintex of london silver dale fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
シルク混特有の光沢と風合いが楽しめる

GOLDEN SQUARE【ゴールデンスクエア】

フィンテックのラインナップの中で最もオーソドックスと言えるゴールデンスクエア。スーパー100、スーパー120の原毛から織られた生地はウールの機能性を発揮し、通年着やすいものです。

シルバーデイルを始めとし、フィンテックは無地やストライプ、チェックなど普遍的な生地をラインナップしていますが、赤や紫などの色を柄として取り込んでいるのが面白いポイントです。

ゴールデンスクエアは肌さわりよく柔らかい風合いがあり、美しいドレープを作ります。イギリス生地の中では光沢が強く、生地感はやや柔らかめというのがゴールデンスクエアの立ち位置でしょうか。

fintex of london golden square fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
赤や紫を用いた柄の生地が目を引く
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Savile Clifford【サヴィルクリフォード】

イギリス生地の中でも軽めのものからやや重めのものを揃えているのがサヴィルクリフォードです。秋冬であれば、ハリコシがややあり光沢のある285g/m、低番手の太い糸で織られた370g/mを始めとし、起毛感のある生地までラインナップがあります。

285g/mのベーシックなネイビー無地やグレー無地はシワに強く、程よい固さを持っており一着は持っていて間違いないです。光沢があるため、どんなシーンでも着用できます。

注目すべきは370g/mの生地、打ち込みがしっかりとしており固さのある生地です。イギリスらしい生地感のこの生地は胸元にボリュームを出し、ウエストを絞り込むイギリス的なスーツを仕立てるのに適したものです。

起毛加工された生地はサキソニーで温かみのある生地が柔らかさがあり、体を包み込んでくれるスーツに仕立て上がります。イギリスの生地らしくハリコシもあるので立体的で構築的なシルエットのスーツを作ることができます。

春夏向けのコレクションはトロピカル(平織り)の生地を中心にラインナップしています。特におすすめなのがソラーロ(サンクロス)。経糸と緯糸が異なる色で織られているため、角度によって見え方が変わってきます。

ソラーロは春夏のスーツとして非常に人気の生地です。気温の上がる時期に着る明るい色味として取り入れやすく、光の当たり方など表情の変わるスーツは5着目、6着目のスーツとして仕立てる方が多いです。

イギリス的仕立てにこだわらず、イタリア的な柔らかい仕立てもおすすめです。

savilie clifford fabric - ツウを虜にする「イギリススーツ生地」の魅力
バリエーション豊かなラインナップ

目的別おすすめのイギリス生地

イギリス生地の魅力は数あれど、衣服である以上機能性を切り離すことはできません。機能性別におすすめの生地を紹介していきます。

シワに強い生地でスーツを仕立てたい

スーツはフォーマルシーン、カジュアルシーン、どちらの場面でより着る機会があるかというとフォーマルシーンであることが多いはずです。そして、フォーマルシーンではシワがなくきれいに着こなしているのが望ましいです。シワができにくいものであれば、より気軽にスーツを着ることができるでしょう。

ドーメル-アマデウス365-

どのようなシーンでも着用できる一着としてドーメルのアマデウス365。生地の固さはそこそこにシワに強く、ヘタレない。必要な時に着られないということにはならないでしょう。

撚りの強い糸に見られる荒々しさなどはなく整ったその表情がシワに強い生地の中でより一層際立った存在となっています。

ウィリアムハルステッド-ウールモヘア-

アマデウス365と比べると荒々しさにも親しい表情があります。強撚糸による太い糸、経糸と緯糸の色が異なるので角度や光の当たり加減によって見え方が変わります。

純粋なシワへの強さであればアマデウス365にも勝ります。光沢の出方がウール100のアマデウス365が奥底から光沢が出ているような感じであるのに対してウィリアムハルステッドのウールモヘアはギラついた尖った光り方をします。

シワに強い生地の選択肢は多い

シワに強い生地の一例を挙げました。イギリス生地は打ち込みのしっかりしているものや撚りを強くしているもの、原毛が太いものなどシワに強くタフである生地が数多くあります。

お気に入りのブランド生地で選ぶもよし、生地の光沢や厚さ、色味などで選ぶもよし、イギリス生地を検討して選択肢がないということはないでしょう。

涼しさを体感する

湿度が高く、気温の高い日本においては涼しくスーツを着られるかは大きな問題です。スーツを着ている時に汗が止まらないのであればその場に集中することは難しいでしょう。涼しければ今以上にその瞬間を邪魔するものはなくなることに違いありません。

ホーランドシェリー-クラシックモヘア-

夏を快適に過ごすための生地と言えば代表的なのがモヘア素材。触ったときのドライな質感が湿度の高い日本の夏では心地良さを感じさせます。

ウールモヘアの生地は数多くありますが、その中でもホーランドシェリーのキッドモヘア混の生地はドライな質感に加えて薄手であり柔らかさも感じさせます。

色のバリエーションも豊富であり、夏らしく明るい色を使うのもいいです。ブルーは特に夏らしい色として夏場の一着としておすすめです。

フレスコという選択肢は?

夏用生地というとフレスコが選択肢に挙がることも多いと思います。フレスコでと考えた場合日本の夏はどうなのでしょうか。

暑いです。

正確に言うと生地によるとしか言いようがありませんが、フレスコだから涼しいとは限りません(もはや何を着ていても暑いというのも現実)

フレスコ生地で夏を涼しく過ごすのであれば裏地をキュプラにする、芯地を半毛芯にするなどして蒸れにくくしたり、熱がこもりにくいよう生地以外の要素にも注意する必要があります。

ただ、フレスコはジャケパンにも使いやすいので夏場のスタイルに適しているとも言えます。生地の薄さだけで夏のスーツを決めるのは一度やめてみましょう。

イギリスらしい重厚的なスーツを体感する

ここまでこのページをすべて読んでいただいた方は、多少なりともイギリスのスーツに興味を持っていただいているはずです(一字一句全てに目を通していただいた奇っ怪な方もいらっしゃることでしょう)イギリスらしい重厚的なスーツを仕立てる際におすすめの生地を。

フォックス-フランネル-

重厚な生地として多くの人が連想するのがフランネルでしょう。また、ウールっぽい生地でスーツあるいはコートを作りたいと言われると真っ先に持っていくのがフランネル。

説明は不要です。

目付もさることながら適度に固さがあり、胸元にボリューム、絞り込まれたウエスト、きれいに落ちるクリースラインなどいわゆる仕立て映えのするスーツに仕上がります。

見本では伝わりきらない仕上がったときの美しさがそこにあります。

ホーランドシェリー-シティ・オブ・ロンドン

目付が420g/mのシティ・オブ・ロンドンは特別に重い生地やコート用の生地を除きかなり重い部類の生地です。

ヴィンテージスーツと称されているようにふっくらとした質感もあるので昔ながらのイギリスのスーツスタイルをするのにも適しています。

イギリスらしい重厚感あるデザインはいかが?

イギリスらしい重厚感ある生地で仕立てるときにはダブルブレストのスーツやスリーピーススーツなどカチッとした雰囲気のスーツを仕立てるのがおすすめです。

フォーマルな印象の強いデザインであっても生地がややスポーティーな表情を持ち合わせます。ダブルやスリーピースでも決めすぎない雰囲気を出してくれるのも重厚感ある生地の魅力の一つと言えます。

ハリコシ・重厚がイギリス生地の得意分野

イギリス生地は数多く種類がありますが、得意なのはハリコシがあってシワに強いものや打ち込みがしっかりとしていて重厚感があるものが得意です。柔らかさやぬめり感は苦手です。

スーツを仕立てる際にどんな機能性を優先したいのか、フィッターに相談しながら決めていくのがいいです。

仕立てでよりイギリス的なスーツを楽しむ

ここまでイギリスの生地について紹介してきました。生地を知ってその生地を使えばイギリスのスーツを仕立てることができるかと問われると、答えはNoです。「仕立て」の要素が欠かせません。

フル毛芯のスーツであること

構築的な作り、ウエストを絞り込んだスーツを仕立てる時に重要な要素は生地だけではありません。表には見えてこない芯地は欠かせないパーツです。

ハリコシのある毛芯を用いて総毛芯で仕立てることでよりよいスーツにできます。

総毛芯のメリットとデメリットについてはこちら

総毛芯のスーツのメリットはなんと言っても、立体的なシルエットが作りやすいことや型崩れしにくいこと。シルエットが作りやすいことはもちろんのこと、タフで使い込んでいくうちに魅力を増していくイギリス生地との相性がバツグンです。

ただ、総毛芯は重さが増します。重くて肩が凝るスーツは朝スーツを手に取る時に手が伸びにくくなることと思います。この問題は首に吸い付くようなフィッティングによって解消することができます。

何を使うかと同等以上にどれだけ手をかけられているかに注目する必要があります。

生地だけでなく”仕立て”にもこだわる

イギリス生地とその魅力についてまとめてきました。重厚感ある生地で仕立てたスーツは映画に登場するような紳士になることもできるでしょう。

それだけではイギリス生地の魅力を十二分に発揮することができないのも事実です。長く使えるような作りであることや手に取りやすい、着やすいスーツであることは必須であると言えます。

仕立てにこだわり、長く着続けられるスーツを検討しているのであればぜひご相談ください。実際に着ている私のスーツやいろいろなイギリス生地などを手にとっていただき、比較していただくこともできます。

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