@2021年1月27日 更新
スーツのケアやクリーニングは万全でしょうか?
衣替えシーズンや、夏場に多い質問をここでお答えいたします。
スーツって、何回着たらクリーニングするべきなの?

ダメですよ!!
スーツのケアは、男性の仕事です!
ご自身の仕事道具は、自分でメンテナンスする事をおすすめしています。
理由として、着用具合によってケアの方法も変わるため。
例えば、凝ってない肩に強めのマッサージをすると、どうでしょう?
絶対に痛いですよね…
消耗具合によって、正しいメンテナンス方法が存在します。
着ている本人が、スーツの疲れ具合を理解しているはずですよ。
そして何より、ご自身でケアすれば、きっと奥様も喜びますよ(^^)

スーツの正しいケアと、クリーニング頻度
日々のお手入れ編
1日着たスーツ、1日一緒に働いてくれたスーツくん、そのままハンガーに掛けてクローゼットへ入れてませんか?
1日数分のことです、ちょっとしたケアを心掛けましょう。
- 洋服ブラシでブラッシング
◎ホコリや花粉を落とし、静電気を除去する効果 - スチームアイロンの蒸気でケア
◎汗を発散させ、シワを伸ばす効果 - パンツは裾から逆さ吊り
◎パンツの重みで自然にシワが伸びる - 気になる臭いには消臭スプレー
◎香りを付けるものより殺菌効果のあるもの - 陽の当たらない湿気の少ないところで保管
◎日焼け、カビ防止のため
チェックリスト、何個当てはまりましたか?
「1つも当てはまらない」という方は、非常に危険。
スーツの寿命を急速に縮めている状態です。
何事も日々のケアが大切ということですね。
クリーニングの仕組み
正しいケアをする上で、クリーニングに対する正しい理解が必要。
クリーニングがどういう仕組みで行われているかご存知でしょうか。
一般的なクリーニング店へスーツを出す場合、
ほぼ無条件にドライクリーニングという手法になります。
ドライクリーニングとは、水を用いず石油系の有機溶剤で洗う方法です。
“油で洗う” という事を、知らない方も意外に多いです。
手間が少なく済み、低コスト。
さらには型崩れが少なく、頑固な油性汚れを落としやすい。
汚れたらクリーニング、これは間違いありません。
メリットばかりに思えますが、デメリットもあります。
ドライクリーニングに使用する溶剤の管理について、その工場毎に違います。
クリーニングしたばっかりなのに、
- 独特な匂いがする
- 汗っぽい匂いがする
こんなことはありませんか?
オーダースーツをお求めになるお客様からのお悩みとして、「クリーニング屋は当たり外れがある」というお声も多いです。
では、なぜ水洗いをしないのか?
理由は単純で、縮みや型崩れが起こる為、そしてそれを直すには途方もない労力と技術が求められるからです。

危険なクリーニング頻度
前置きが長くなりましたが、本記事のメインテーマ。
そのクリーニング、タイミングは今ですか?
もちろん、クリーニングに出せば
- 汚れが落ちる
- シワが取れ、パンツのセンタープレスもきっちり。
表面上は、とても綺麗になります。
ただし、クリーニングに出せば出すだけ、取り返しの付かないダメージを負うリスクが増えます。
買って間もないスーツがすぐにテカった経験はありませんか?
ジャケットの衿や裾、腰ポケット付近など波打ってヨレヨレになったり、泡みたいにプクっと一部分が膨れ上がったりした経験はありませんか?
※バブリング と呼ばれる、接着芯が剥離した状態です。
これらのダメージは、一度負ってしまうと復元が出来ません。
人間の体に例えると、傷を負った体に麻酔を打ち、再び戦いに向かい、、傷ついたら麻酔を打つ。それの繰り返しです。
少し極端かも知れませんが、クリーニングとはそういうもの。
極力、回数は少なく抑えるに越したことはありません。
1シーズンに1回を目安に、日々のケアを心掛けましょう。
正しいケアをするメリット
日々のケアをすることで、たくさんのメリットがあります。
- クリーニング代の節約
- スーツの消耗を抑えられる
- スーツに愛着が湧く
日々のお手入れをしない理由が見つかりません。
遅くまで残業した日、飲み会があった日、諦めてもいいんです。
いつも通り帰った日には、いつも通りスーツのケアをしましょう。
「楽だから!」との理由で頻繁にクリーニングに出すと、
クリーニング代、買い換える着数増加と、よりお金が掛かりますよ!
さて、今日も愛着あるスーツでお仕事頑張りましょう。
オーダースーツ専門店
SARTO KLEIS 大阪谷町本店
近藤
当店のコロナ対策

サルトクレイスでは全店でコロナ策に取り組んでいます。
アルコール除菌を店頭にてご用意していますのでご来店の際はお気兼ねなくお使いくださいませ。
※スタッフはマスク着用しています。