【オーダースーツ】仕立ての違い
お知らせ
2024SS新作生地が入荷いたしました
特別プライスでご用意しております。詳細は下記リンクから確認できます。
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開催期間
2024年3月1日~2024年4月30日まで
※4月末まで入荷しております
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オーダースーツ専門店、サルトクレイス大阪谷町本店です(^^)
よくお客様から、こんな質問をいただきます。
「仕立ての違いって、実際なにが違うの?」
はじめてオーダーされる方からのよくあるご質問の一つ。
全国に、当社の店舗がある大阪、京都にもオーダースーツ専門店が多数存在します。
それぞれ価格の違いがあり、皆様もご存知のことと思います。
しかし、実際なにが価格に大きく影響しているのか?
細かく理解されている方は、決して多くはありません。
生地の違いなのか?
はたまた製法の違い?日本縫製だから?中国縫製だから安い?
オーダースーツの値段がわかりにくいとされる理由はそこにあります。
今回は、オーダースーツの金額の違いについて、
オーダーがはじめての方の不安を少しでも解消出来ればと思います(^^)
生地の違いについて
国産生地について
オーダースーツに限らず、既製品を販売する紳士服店でも取り扱われる最もポピュラーな生地。
低価格で、初心者の方にもお求め易い国産生地は、リクルートをはじめ、着数が必要なビジネスマンにとっても最適な選択と言えるだろう。
ドレスコードの厳しい日本のサラリーマンが着用する前提で織られた生地である為、海外に比べると比較的コンサバティブな色柄が多い。
近年、急速に進むオフィスカジュアル化の影響もあり、少しずつではあるが国内商社も積極的に流行の色柄を取り揃えるようになってきている。
インポート生地について
いわゆる“高級オーダースーツ”と言われ、思い浮かぶのはイタリアやイギリスの一流メーカーの生地ではないだろうか。
基本的に、国産生地に比べ料金は高い。
イタリア、イギリスに人気が分かれるが、どちらも世界的に有名な生地メーカーを有している。
イタリアであれば、Ermenegildo Zegna “エルメネジルド・ゼニア”をはじめ、 Loro Piana “ロロ・ピアーナ”など、世界中のセレブに愛されるブランド。
イギリスには、DORMEUIL “ドーメル” や、John Foster “ジョン・フォスター”など、歴史あるブランドが存在する。
両国ともに、発色に富んだ美しいファブリックを輩出しているが、
イタリア生地は特有のヌメリ感と光沢感に優れ、イギリス生地の特徴としてハリとコシに優れている。
その為、タイトスーツやドレススーツにはイタリア生地。
トラッドなスーツにはイギリス生地と、シルエットによって相性が分かれる。
ここ数年はイタリア生地が注目されていたが、昨年から“クラシック回帰”の流れは継続、伝統ある英国ブランドの人気も高まっている。
いわゆる“高級オーダースーツ”と言われ、思い浮かぶのはイタリアやイギリスの一流メーカーの生地ではないだろうか。
基本的に、国産生地に比べ料金は高い。
イタリア、イギリスに人気が分かれるが、どちらも世界的に有名な生地メーカーを有している。
イタリアであれば、Ermenegildo Zegna “エルメネジルド・ゼニア”をはじめ、 Loro Piana “ロロ・ピアーナ”など、世界中のセレブに愛されるブランド。
イギリスには、DORMEUIL “ドーメル” や、John Foster “ジョン・フォスター”など、歴史あるブランドが存在する。
両国ともに、発色に富んだ美しいファブリックを輩出しているが、
イタリア生地は特有のヌメリ感と光沢感に優れ、イギリス生地の特徴としてハリとコシに優れている。
その為、タイトスーツやドレススーツにはイタリア生地。
トラッドなスーツにはイギリス生地と、シルエットによって相性が分かれる。
ここ数年はイタリア生地が注目されていたが、昨年から“クラシック回帰”の流れは継続、伝統ある英国ブランドの人気も高まっている。
素材の違い
言わずもがな、スーツの素材によっても価格は変動する。
オーダースーツに限らず、スーツには主にウール素材が用いられる。
天然素材のウールは、湿気を放出する力があり通気性にも優れる為、シーズン通して蒸れにくく快適に着用することが可能。
スーツの素材の主であるウール、そのクオリティをSuper120’s Woolなど、原毛の細さを表すスーパー表記と呼び、生地の金額に大きな違いが生じる。
数字が高ければ高いほど細い原毛を使用している為、滑らかに、そして光沢感のあるウール生地となる。
と同時にデリケートな素材、ヘビーローテーションするビジネススーツにはSuper120’sWoolを超えたあたりからは不向きと言われる。
スーパー表記の高い生地であればあるほど、フォーマル、ドレススーツ向きとなる。
ウール以外のスーツに用いられる素材の特徴
【素材】 | 【金額】 | 【季節】 | 【特徴】 |
シルク | 高い | 通年 | 光沢感 |
コットン | 安い | 春秋向き | 吸湿性 |
リネン | 高い | 夏向き | 通気性 |
モヘア | 高い | 春夏向き | 防シワ性 |
カシミヤ | 高い | 冬向き | 防寒性 |
化学繊維 etc… | 安い | 通年 | 様々 |
着用シーンによって、素材をチョイスするのが良い。
例えば、結婚式に参列する際のスーツには光沢感が求められるので、シルク混を用いたり。
また、出張用のスーツには防シワ性を求めモヘア混を選んだり。
それぞれ素材の適材適所をうまく取り入れることで、より長く愛用できるオーダースーツが仕立てられる。
仕立ての違いについて
日本縫製、中国縫製の違い
スーツはどこの国で仕立てられているのか。
ファッション業界全体を見渡せば、”Made in China” は当たり前の時代。
日本でよく見掛ける洋服の加工地として、中国をはじめ、東南アジアで作られたものが多い。
「中国産より国産」、というのが大多数の日本人の感覚。
「日本の方が優れている」、間違いではないかもしれないが、正解でもなく、
国産の価格限界値から、更に安く生産する為の手段が中国はじめ、東南アジアであるというだけ。
もちろん、弊社で取り扱うオーダースーツは国内縫製だし、自信を持っておすすめ出来る品質だが、中国が”低品質のものしか作れない” ということではないので、そこは誤解しないようにしたい。
ただ、世界各国と比較しても、あらゆる商品に対して日本人の目は肥えているし、日本縫製のオーダースーツが一定の水準を保っている事は間違いない。
接着芯、半毛芯、総毛芯の違い
オーダー初心者の方にとって、判断が難しい最大のポイントと断言する。
実際にスーツが仕立てあがった時、毛芯と呼ばれる芯地は目に見えない。
毛芯を含めた副資材は、表地と裏地の間に入っている為。
その目に見えない副資材が、スーツの金額を大きく左右する。オーダースーツ業界の人でも毛芯の役割すら知らない販売員だっているし、そうなると初心者の方にとってはもはやお手上げだと思う。
芯据えと呼ばれる文字通り芯を据える作業は、オーダースーツを構成する上で最も重要なポイントのひとつであり、高い技術も必要となる。
建築でいう基礎工事、どれだけ表面を見繕っても土台をいかに丹念に手を抜かずに工事を出来るか、それがスーツを長持ちさせる最大の理由となる。
イージーオーダー・フルオーダーの違い
オーダースーツの曖昧な表現である、〇〇オーダー。
パターンオーダーにイージーオーダー、フルオーダーにその他諸々〇〇オーダー、相当な数が存在している。
SARTO KLEISで扱うオーダースーツについては、ここでいうところのイージーオーダーとフルオーダーである。
“イージーオーダー”と聞くと、単語の意味からして簡単なオーダーと捉えられる事が多いが、実はそうではない。
豊富な型紙からサイズに合わせカスタマイズし、更に体型補正を加える事で、顧客一人一人の体型にフィットさせていく。
比較的安い料金で、理想のシルエットと着心地を実現可能なのがイージーオーダーだと思う。
“フルオーダー”についてもその定義は曖昧である。
SARTO KLEISのフルオーダーは、ハンドとマシンをミックスしている。
フルハンドメイドのオーダースーツとなると、その料金は一気に¥300,000-overと跳ね上がる。
逆を言えば、30万円以下のフルハンドメイドオーダースーツとなると、少し怪しい気がする。
⚠︎あくまで個人の感想です。
〇〇オーダーに、オーダースーツを注文する際の注意点がひとつ。
前の項目でお伝えした毛芯を確認しておきたい
「接着芯ですか?フル毛芯ですか?」と聞くのも良い方法かもしれない。
接客の違い
時間を掛けて一緒に創り上げていく。
採寸技術と接客時間
オーダースーツの接客に費やす時間はどれくらいだろうか。
SARTO KLEISでは、新規の方で1.5時間程度頂く旨を伝えています。
もちろん個人差はあるものの、しっかりと時間は頂きたい。
顧客一人ひとり、着用シーンや理想のシルエット、その他長く愛用いただく為のポイントがたくさんあるから。
- [生地選び]オーダースーツの最重要ポイント
- [デザイン決め]着用シーンやこだわり
- [付属品選び]ボタン、裏地の選定
- [採寸]体型補正まで細かく行う。
- [納品調整]スケジューリングを行う。
採寸の技術にも、オーダースーツの価格に大きな違いが生まれる。
細かな採寸をするには時間を費やす必要がある。
その為の1時間半。
もちろん、短時間で接客する事が悪い事ではないし、むしろ短い時間で満足のいくオーダースーツを仕立てる事が出来ればそれが正解だと思う。
SARTO KLEISでは、時間の許す限り採寸をすることが、満足度の高いオーダースーツになると考えている。
妥協のないもの作り、それこそが価格以上の商品を提供できる唯一の手段だと思う。
カウンセリング時間について
オーダースーツを仕立てる上で、カウンセリングは重要なポイント。
どんなオーダースーツにしたいか、どう見られたいか、そして最終的にどんな自分になりたいか。
そのために、生地からデザイン、フィッティングと選択を重ねていきます。
「〇〇が着ているスーツが欲しい。」と、具体的なオーダースーツの完成図として著名人のスーツ着用画像を持参する方も居れば、「どうしよう。」と、ノープランで来店される方も。
SARTO KLEISでは、カウンセリングを無料で行なっている。
ある程度目星をつけたところで見積もり。
一度ご自宅へ帰り、しっかり吟味していただくこともおすすめしている。
当社に限らず、時間の許す限り色々な店舗を回り、カウンセリングを受け見積もりを複数社から取る事で見えることもあると思う。
実際問題、時間を費やせない方や複数社回る事が面倒と感じる方が多数。
失敗しないテーラー選びには、時間が必要であると思って頂きたい。
アフターフォロー
オーダースーツを仕立てる上で、アフターフォローが手厚いに越したことはない。
失敗しないオーダースーツ選び をモットーにこれまで話してはきたものの、
人が介入するもの には失敗が無いとは保証できない。
「思っていたより大きかった。」、逆も然り、思っていたシルエットとは違ったオーダースーツが仕立て上がることも起こり得る。
SARTO KLEISでは、ミスマッチが生じない為に、カウンセリングや接客時間に重きを置いている。
接客時間が短くなるにつれて、フィッターとのイメージの共有が不十分に、結果として理想像から離れてしまう可能性が高くなる。
もちろん、アフターフォローが手厚く整っていれば、リカバリーも可能だ。
ただ、再来店の手間暇を加味すると、結果的に初めからしっかりと時間を使った方が良いと当社では考えている。
SARTO KLEISでは、納品後3ヶ月間は無償で修理対応をしている。
⚠︎大幅な体型の変動があった場合はご負担あり。
この手厚いアフターフォローは、ミスマッチのないようしっかりとカウンセリングを行うというモットー、一種の自身の表れといっても良いかもしれない。
着飾った表現となるが、顧客とのコミュニケーションには他社に負けないという自負がスタッフ全員にある。
まとめ
これまで、オーダースーツの価格や仕立ての違いについてお話ししてきた。
何を最優先にオーダースーツ店選びをするのか。
少しは皆様の参考になればと思う。
ベストなオーダースーツ店選びを。
今このブログを読んでくださっている方に、ベストなオーダースーツ店選びをしてもらいたい。
オーダースーツの値段の違いは、本当に様々な要因がある。
生地のグレードに、接客の時間、採寸の技術に縫製のクオリティー、、
これまでたくさんの要因についてお話ししてきた。
ただ、どれだけ事前に準備を重ねても失敗する可能性はある。
オーダースーツである限り、そこは回避しきれない問題である。
何より大切なのは、
信頼できるスタイリスト、フィッター、販売員に出会うことと考える。
この業界に身を置く立場として、コミュニケーションの大切さを痛感する。
プライベートで行く美容師さんの空気感はもちろん、もっと身近にはコンビニの店員さんの対応だってそう。
知識はもちろんだが、それ以前にもっと大切なことがたくさんある。
技術はなくてもとびっきり愛想の良い店員さんって、、応援したくなる。
そんな人間的な部分、暖かさが見える接客って本当に大切。
人と人が関わると、相性はどうしても存在する。
SARTO KLEISでは、
じっくりと向き合ってこそ、より良いものが生まれると信じています。
オーダースーツ専門店
SARTO KLEIS 大阪谷町本店
近藤