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【仕上がり】スタッフ着用スーツ

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大阪・京都のオーダースーツサロンサルトクレイスです。
大阪谷町店よりお届けします。

みなさんお待たせしました(自分が一番待ってた)
スーツが一着仕上がりましたので紹介して行きます。
需要があることを願います。

スコットランドのミル-Kynoch(カイノック)-

歴史的に見ると1788年創業になるのでかなり長い歴史を有します。200年以上‼一人の人間が生き続けるのは不可能ですよね(当然)
そんなKynoch(カイノック)イギリス的と聞いて思い浮かべるような打ち込みのしっかりとした生地。いや、もう大好き。
先日、トーニャの仕上がりスーツについて書きましたが、柔らかめのものならトーニャ、それらを一切無視するとこういう生地感が大好き。何度も言います。大好き‼

395g/mのヘビーウエイト

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クラシカルなグレンチェック

打ち込みのしっかりとした生地

コートに使われるような生地にも匹敵する生地の重さ。でも着てると軽いので不思議です。しかも打ち込みがしっかりしているのでシワの回復が早い‼スーツの天敵と言えるシワに強い。もうこの時点で魅力的。
またこのクラシカルな柄がいい。グレンチェックはトレンドに左右されず着続けることができます。

色ムラのある生地

一般的にスーツ生地は糸が細い。細ければ細い程高級です。希少であること、生地を作るのにより多くの糸が必要になるから。産地として有名なのがオーストラリア。Kynochの生地は糸が太い。そして一本一本に若干の色ムラがこれがまた独特の風合いを出すことに。細い糸で織られた均質的な生地とはまた違った魅力があります。

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色ムラがあり表情のある生地
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Kynochたち

優しく温かみのある色

色ムラがあるのもそうですが、優しい色合い。Kynochは自然を意識した生地作り。そのため、優しく他のブランドにはない色合いを。表情のある風合い・自然を意識した色合いが魅力的です。

もう一言でまとめると既製服にはない生地感が魅力的。
恐らく既製服で売り場に置かれていても売れないんだろうなと思います。
このツイード調のHERITAGE-TWIST(ヘリテージツイスト)の虜です。

仕上がったスーツ

出来上がったスーツがこちらです。

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グレンチェックの重厚感あるジャケット

グレーのグレンチェックを使ったスーツ。イギリス的なデザインを少し意識したいなと…思いつつ今回はシングルで。

シングルの1つボタン

前回はダブルブレストのジャケットですが、今回はシングルブレストのジャケット。それも1つボタンにしました。「1つボタン⁉」と思われる方も多いかと思います。2つボタンや段返りのジャケットが主流の中(99%はここに落ち着くのでは?)
その中で少し異色(?)になる1つボタンを選択。ベスト(後述)とのバランスを考慮、Vゾーンを深く取りつつ綺麗に広がるフロントカットにしました(元ネタあります)

低い位置のゴージライン

先日書いたトーニャの記事にてゴージラインについて少し話しましたが、今回はそれよりも低い位置にしてより鋭角的なデザインに。フォーマルでクラシカルなデザインです。高いゴージは目線を上に持って行きスタイルアップの効果もあります。
低い位置のあるゴージラインはフォーマルでありながらリラックス感もあります。リラックスウェアをルーツに持つスーツにリラックス感を持たせるイメージです。

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低い位置で鋭角なラペル
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ジャストフィットは絶対条件

ジャストフィットであること

ゴージについてお話しました。少しリラックス感も出ると、ここで注意しないといけないのがあまりゴージの位置を低くし過ぎてしまうとリラックスしすぎに。一歩間違うとだらしなくなってしまいます。なので肩回りを特にジャストフィット・もしくは少しタイトめにします。

長めの着丈

今回はヒップがしっかりと隠れる程度にしっかりと着丈を長くしています。重厚感が出てクラシックに。くどいほどに出てくる「クラシック」、今回はかなり意識しています。
細身のスーツなどでは少し短めの着丈であることも多いと思います。軽快でスタイリッシュなスタイルが人気ですね。好みの領域ですが、全体の雰囲気を決める重要な要素です。ジャケパンなどでは少し短めでスッキリした着丈の方が合わせやすいですね。

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衿付きのベスト

衿付きベスト

今回はスリーピースで仕立て、ベストは衿付きにしました。よりフォーマルなものにしたかったので。通常つけることが多い腰ポケットに加えて胸ポケットもつけました。ピークドラペルやショールカラーにしなかったのはそこまですると少しやりすぎかなと思ったのでノッチドラペルに。

くるみボタン

くるみボタンを使ってフォーマルでありながら少し可愛らしさも。今回のチェック柄で取り入れたのも良かったかもしれないです。ジャケットは拝みボタンにしているのでよりボタンに目がいくかなと。

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クラシカルでありながらかわいい

クラシカルなパンツ

さて、パンツ(トラウザーズ)ですが、こちらは目に見えて特殊なことはしていません。

  • インタックのツータック
  • ベルトループレスの脇尾錠

以上の2点がクラシカルにするためにしている仕様でしょうか。
シルエット的にはゆとりのあるシルエットです。単に細いのがあまり好きではない為。ダブルの裾幅は今回な4.5センチで。

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インタックのツータック
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脇尾錠でベルトループレスを実現

秋冬の重厚感ある着こなしを楽しむ

今回は秋冬のKynochの生地を使ったスーツをご紹介しました。着用期間を考えるともう少し(いやもっと)早めに紹介した方が良かったのですが、出来上がりがこの時期になりました。
申し訳ございません。
色やトーンが落ち着いた雰囲気になる秋冬ですが、このKynochのようなツイード調の生地を使って季節感を出すのも大変おすすめです。

何よりの楽しみは

ツイード調の生地でガシッとした生地感。個人の趣味志向がかなりあるのですが、着込んで行った先の経年変化がとても楽しみです。
ブラッシングなどの手入れをしっかりとしながら長く愛用していきたいですね。
長く愛用していくには体型維持も重要なので文字通り身を引き締めます。
また、長く愛用するには仕立てや中の毛芯にもしっかりと配慮を。

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接着芯と総毛芯の違いって何? 皆様が着用しているスーツって、どんなパーツで構成されていると思いますか? 「生地、裏地、ボタン?」 まぁ、そうですよね!他は? 「い、、いと、糸!」とか、何とかひねり出してって感じですよね。笑 人間の体に置き換えて考えてみます。 表の生地を "肌" とするならば、核となる "心臓" が抜けているんです。 スーツ、洋服に詳しい方なら、もうお分かりの事だと思います。 そう! 芯地です! オーダースーツに限らず、既製品のスーツにも必ず入っているこの芯地について、 知ってて損はない情報を、頼まれてもないのにご紹介致しますね。笑

今回は自分のスーツについてお話させて頂きました。
今回のデザインや生地などについて気になることなどございましたらTwitterなどでもお気軽にご質問ください。

サルトクレイス谷町店 髙橋

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