かっこいいスーツスタイル-スリーピーススーツ-

みなさん、こんにちは。
大阪・京都のオーダースーツサロンサルトクレイスです。
本日は大阪サルトクレイス谷町本店からお届けします。
新年を迎えて半月が過ぎました。どのようにお過ごしでしょうか。
今年も成人の日が終わりましたね。今年も派手に袴を着たり、綺麗な振り袖を着たりです。
私達はスーツを扱っているので当然スーツを着て欲しい…
華やかさが欲しいのでしたら‼
今年話題になっていたのが、中学校のグループでお揃いのオーダースーツを仕立てること。袴もお揃いでするのに人気ですが、その後も着用することを考えるとスーツの方が良いですね。紺の無地などでも良いですし、大人っぽくチャコールグレーなど、少し変わったものでしたらブラウンなど…
でも、今後仕事などでも使えるものとなるとあまり変わったものを選びにくい。結婚式などに出席する場合なら華やかさが欲しい…
そんな方におすすめが「スリーピーススーツ」
フォーマルなのにカジュアル!?
今日では、Tシャツやジーンズに代表されるカジュアル着とジャケット、トラウザーズ、シャツなどから構成されるフォーマル着があります(カジュアルでは上手にミックスされることも)このフォーマル着ですが、スーツと呼ばれますね。一般的に共生地のジャケットとトラウザーズ(スラックス)がスーツとされます(スーツには一揃いのの意味が)
しかし、みなさんがスーツと聞いて思い浮かべるのはフォーマル着の中ではカジュアルな部類になります。

シングルブレスドでノッチラペルのジャケットに同じ生地のトラウザーズにシャツにネクタイ。ビジネスマンが良く着ているデザインです(今日は細かいボタン位置などの話はなしでお願いします)
これよりフォーマルななものというとダブルブレスドのスーツ、スリーピーススーツ、タキシード、モーニングなどなどです。簡単に言うとフォーマルなものから簡略化されていったのが上の写真のスタイルのスーツなんです。
スーツは簡略化されてきたもの
さて、スーツはフォーマル着の中でもカジュアル(といってもフォーマル)なんですが、タキシードやモーニングは式典などに着用するイメージで日常で着用することはほとんどありません。ビジネスシーンなどで着用すると明らかにやりすぎです。
では、ダブルブレスドのスーツはというとフォーマル過ぎることもないので全く着用して頂くのには問題ありません。衿型もピークドラペルで幅が広いことが多いので華やかです。が、ダブルブレスドのスーツにはこんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。「偉そう」「太って見える」「おじさんが着るもの」などなど書いてて悲しくなるくらいネガティブなイメージが…ダブルブレスドのスーツを上手に着こなす方法については下記を参考に

ダブルブレスドのスーツにあるようなイメージを乗り越えて取り入れやすいのがスリーピーススーツです。
そもそもスーツはジャケット・トラウザーズ・ウエストコート(ベスト・ジレ:以下ベスト)で構成されるもの。元々ジャケットとトラウザーズだったらペアとかになってるかもしれませんね。下着とされるシャツが見えないように胸元の開きを狭く、暑くジャケットを脱ぐ場合でもシャツのみの姿にならないように。なのでベストも衿付きがスタンダードでした。時代が進むにつれてスーツが簡略化されていき、ジャケットとトラウザーズのスタイルがスーツと呼ばれるように。
スリーピーススーツの着こなし
長い前置きから核となる内容へ。スリーピーススーツは日常使いできるもので最もフォーマル度が高いスタイル。数年前から来てるクラシック回帰の流れからも増えてきています。クラシックへのアプローチ方法は他にデザインや生地などありますが今回はスリーピーススーツで取り入れましょう。
なんと言っても華やかさ!

ベストを入れることによってグッと引き締まり、華やかになります。

ベストのみでもだらしなくなり過ぎることなくおすすめです。特に私のように夏場寒いと言っている人にはおすすめです。空調が効きすぎている場合にはジャケットを羽織り、少し肌寒い時にはジャケットを脱いでシャツとベストに。
ベストの中にもフォーマル度の違いが
ベストにもデザインの種類があり、衿付きやポケットの有無など

こちらは衿付きのベストです。衿がないものよりもフォーマルになります。よりかっちりした雰囲気や華やかさを出したい方におすすめです。
さらにフォーマルさを出すのでしたらショールカラーのダブルブレスドベストなどがあります。機会があれば書きますが、取り入れやすいという点だと衿無しが良いでしょう。
ベストのサイズ感
ベストですが、サイズ感がまた難しいです身体にフィットさせる方が綺麗です。目安として座ったときに少し圧を感じる程度がベストです(…)かかり過ぎると生地やボタンに負担がかかりますし、長時間座る方だとしんどくなります。着用感の好みや普段の姿勢などに合わせてサイジングをします。
最も気をつけないポイントの一つが着丈です。先程も少しお話しましたがシャツは下着とされているので(夏場は特にそんなこと言ってられないという方も多いことでしょう)シャツが見えるのは好ましくありません。胸元(襟)と手元(カフス)のみが見えるようにする。盲点がベストとトラウザーズの間です。本当に要注意です。と言うのもベストとトラウザーズの間からシャツが見ている人が多いです。立っている時は見えていなくても座ったときに見えてしまう人など。
長さの目安としては前は一番下のボタンがベルトのバックルの下部にかかり、後ろがベルトをしっかりと隠す長さであること。これは鉄則です。
着こなしのポイント
サイズ感もバッチリのベストを着たら後は着こなすポイントは
- ベストの下からネクタイが見えない
- 一番下のボタンは外す
- ジャケットのボタンは開けても閉じてもOK
以上の3点です。特にベストの下からネクタイが見えないように着るのは重要です。一気にだらしなくなってしまいます。どうしてもネクタイが長くなってしまう場合はパンツの中に入れるか、ベストで使ってネクタイを持ち上げて立体的に見せることで上に。

ワンランク上のスーツスタイルを作る為に
今回はベストを合わせたスリーピーススーツについてお話しました。
ジャケットとトラウザーズのみのスーツよりフォーマルで華やかに。今のスーツスタイルに少し飽きた方や式典などに出席する方、表彰される方などワンランク上の着こなしを楽しむのはいかがでしょうか。
追記:おすすめ生地


まずはイギリスのサヴィルクリフォードとジョンフォスターからそれぞれネイビーとグレーの無地を。重厚感ある生地感だとよりクラシカルでフォーマルに。

続いてネイビーストライプ。こちらもイギリスのダローデイルから。より真面目な雰囲気にすることができます。

無地やストライプでは少し物足りない方はこちらのチェック柄を。目立ち過ぎないので取り入れやすいです。イタリアのビエレッシから。スリーピースにフォーマルさより華やかさを求める方に。