スーツの寿命や買い替えのタイミングをプロが教えます!
毎日スーツを着ているけど、スーツの寿命ってどれくらいだろうか?
買い替えのタイミングっていつだろう?
と、気になっている方は多いのではないでしょうか。
実際に店頭で働いているとそういったご質問を受けたことがあります。
実は、今着ているスーツが寿命だったり、買い替えのタイミングという方も多いかもしれません。
今回はスーツの寿命や買い替えのタイミングやサインなどについて詳しく紹介していきます。
この記事を読んだ後に、今自分が着ているスーツは寿命ではないか、買い替える時ではないかぜひチェックしてみてください。
スーツの寿命
夏のスーツは約3年
スーツのお手入れの有無やクリーニングの頻度、スーツ生地の素材、着る頻度などなど様々な理由で寿命の前後はあると思いますが平均的に約3年ほど夏のスーツであれば買い替えどきかと思います。
大きな理由としては、体型の変化やスーツが破けたりすることかと思います。
体型の変化に関しては、皆様が体のケアをしていただくしかありませんが、スーツの破けに関しては防げる方法があります。
そちらに関しては後ほど詳しくご説明していきたいと思います。
冬のスーツは約4年
こちらも夏のスーツで記述した通り、着用頻度やスーツ生地の素材などで多少の前後はあります。
では、なぜ冬のスーツの方が約1年以上もつと言われているのか。
それは生地の暑さが違うことや、生地の素材の量を多く使っているため、夏用よりも伸びが良かったりするためストレスがかかりにくいからです。
スーツの買い替えのタイミング・サイン
1.生地にテカリが出てくる
ポリエステル素材の生地は特に経年劣化やクリーニングの熱、車などで起こる摩擦などでテカリが出やすくなります。
多少のテカリであれば、そこまで気にされる方は少ないと思いますが、そのテカリが出てくると買い替えのサインとなります。
一度皆様もお持ちのスーツにテカリが出ていないか、生地が薄れていないかの確認をしてみてはいかがでしょうか。
2.形崩れをしている
タイト目のスーツをお持ちの方は特にパンツのセンターラインやジャケットの肘あたりが崩れていることが多いです。
体の関節部分はしゃがんだり、曲げたりする動作があるので劣化しやすいところになります。
形崩れのサインとしては、生地がぽこっと膨らみが出てきます。
この膨らみをサインになるべく早めに買い替えのご検討をしていただいた方が良いかと思います。
3.サイズ・体型が合わない
コロナの影響もあり、コロナ前とは仕事の勤務形態が変わった方や、運動するようになった方などおられるのではないでしょうか。
太ってしまった、あるいは痩せてしまい普段着ているスーツが全く合わなくなったといった方も多くおられると思います。
それらの理由で、全体を大きくしたい、小さくしたいと修理されたご経験がある方もおられると思います。
正直お修理でスーツを大きくする事に関しては、限界があるためワンサイズ大きくなるかならないかぐらいです。
そして小さくするお修理に関しては、ある程度は小さくすることは可能ですが、詰め過ぎると着心地が悪くなってしまったり、スーツのバランスが悪くなる恐れがあります。
そしてこれはどちらのお修理に関しても言えることですが、全体的にお修理すると料金がかなり掛かってしまうケースもあります。
そんなリスクを犯すぐらいなら新たに1着、今の体にあったスーツに買い換えるべきかと思います。
スーツを長持ちさせる方法
スーツを少しでも長く保つためには、毎日のお手入れは欠かせない要因の一つです。
では何をすればスーツが少しでも長く保てるのかをご説明していきます。
①着用後はハンガーに必ずかけましょう
洋服用ハンバーでも良いのですが、できれば肩のところが分厚くなっているスーツ用のハンガーが理想的です。
分厚いハンガーの方がジャケットの肩周りの型くずれ防止になります。
②かるくブラッシングを行いましょう
外から帰ってきて、スーツには目に見えない汚れやホコリが必ず付着しています。
そのまま放置してしまうと虫食いや生地の痛みの原因になる恐れがあるので、簡単にサッとブラッシングをするようにしましょう。
③毎日同じスーツを着用するのは控えましょう
毎日同じスーツを着てしまうのが一番生地にとってダメージが大きいことです。
一度着たスーツは、2〜3日程度寝かせてあげると生地もシワなどが回復するので、痛みなく長く着れます。
それでいくと、最低でも1週間を3着以上で着まわしてあげると良いかと思います。
スーツ初心者の方で毎日仕事でスーツを着ないといけない方は、値段の高いスーツも生地が柔らかかったり、ブランドロゴが付いてかっこいいと思いますが、まずは値段というよりも着数を揃えることをおすすめ致します。
④クリーニングの頻度
クリーニングの頻度によってもスーツは長持ちします。
理想はシーズンに1〜2回です!
ただ営業で外を歩き回らないといけない、スーツをきて汗をかなりかくといった方はシーズンに1、2回は待てないかと思います。
そんな方は、まず汗のみの場合は一旦クリーニングには出さずに日陰の風通りの良い場所に干し、対応することをおすすめします。
臭いなどが気になる方は、リセッシュなどを遠目から吹きかけて日陰で風通しの良いところで干すようにしてあげましょう。
クリーニングは一見きれいに仕上がって返ってきますが、同時に生地を高熱で熱するので痛めていることにもなります。
それを数ヶ月に何回も出してしまうのは避けるべきかと思います。
せっかくの生地の風合いなどが全く意味のない物になってしまいます。
まとめ
この4つは最低限意識していただくだけでスーツの寿命を伸ばすことができます。
あとは、なるべくサイズ感を細めに作りすぎない、流行りに左右されすぎないデザインをお選びいただくと長くスーツを着ていただけるのではないでしょうか。
スーツをあまりお持ちでない方、普段スーツは着ないが1着ぐらいは持っておきたいといった方は特に特殊なデザイン、サイズ感には注意した方が良いかもしれませんね!
皆様もその辺りにも注目してスーツのお仕立てやお手入れをしてみてはいかがでしょうか。