暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。お盆休みですが「ソーシャルディスタンス」の徹底をお願い致します。個人が出来ること、日本国民が出来ること、今一度五臓六腑まで落とし込みウィルス経済を乗り切りましょう。

本日も仕立て屋が発信できることを記述していきますのでお付き合いください。さて、オーダースーツに限らず、一見シンプルに見えるスーツにも世界各国の特徴やディテールがあることをご存知でしょうか?

ナポリとは

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イタリアの首都ローマから2時間半~3時間のところにある南イタリア最大の都市がナポリです。湾岸部には、大聖堂や教会、お城など、古代歴史の名残を体感できる遺物がたくさん溢れております。

よく雑誌のスナップを見て「あ~イタリア人てお洒落だなぁ」とアジアの人間が思うのは実は当たり前の感覚なんですね。

日本人は江戸時代の奢侈禁止令の影響から「派手な色彩」に対するコンプレックスが本能レベルで働きます。中間色や中間色調を好むのはそういったバックボーンがあったわけですね。(ナルホド)

一方、ナポリの人たちは幼少期から洋服の着こなしやドレスコード、また歴史ある建造物に囲まれて育っているので、色彩や洋服に対する「感度」は自ずと育まれております。

90年代に「クラシコイタリア」(←読んでみてクダサイ)が浸透してからは日本人の受け入れ態勢は寛容になったものの、考えて出力している段階レベルなんでしょう。ヨーロッパからするとスーツの歴史はまだまだ日本は若手になります。(ソリャソウダ)

旧市街のメイン通り、サン・ビアージョ・デイ・リブライ通り。路地の両側にはおみやげ物屋さんや食べ物屋さん、マリア像などの宗教的な小物屋さんなど、活気にあふれる店々が軒を連ねています。また、ふと通りを見上げると、ベランダのところどころには洗濯物が干してあり、生活感あふれる下町の風情がたっぷり。

チョコレートなどが入ったスイーツ系のテイストもあるみたいですね。
INSTAGRAMでよくサルトリアが甘いお菓子を食べています。(スイーツ オヤジ)

ナポリ仕立てとは

ナポリには多数のサルトリアが存在しているのは事実です。そしてそれぞれにスタイルがあるのはもちろんのこと、そこで働いている職人の一人一人が独自の感性とスタイルを持っています。(オレガ イチバンダ)

そういった見解からナポリ仕立てを定義することは難しく一概に「これだ」といった決定権は誰も持ち合わせておりません。

国内でのナポリ仕立てと言えば、「マニカカミーチャ」「3つ釦段返り」パッチポケット」「アンコン仕様」が大枠の定義に近いでしょう。

しかし、ナポリでも実際にフルキャンバスで「英国的」なディテールを主張したスーツも多数あります。

柔らかくて、着用するとエレガントで優雅な印象。現地でオーダーすると、直線縫い以外はハンドメイド工程なので縫いの粗さもナポリ仕立て特有なのでしょう。

まだまだスーツの歴史の浅いアジア圏では直線的でミシン縫いが一般的で良い縫製と勘違いされていらっしゃる方も多くお会いしますが、着用した時に首と肩にかかる力が分散されて着ている感覚を忘れてしまう、そんな洋服と向き合う職人が製作した「魂」のようなスーツがナポリ仕立てなんでしょう。

ここではナポリ仕立ての定義は控えておきます。

ナポリ仕立ての特徴とは

ここで私にはナポリ仕立ての定義を示す決定権はありませんので、代表的なディテールを少しご紹介致します。

オーダースーツを製作する際に、何らかのきっかけになれば、と思います。

まずは雨降らし、雨降り袖、といわれる袖付けですね。こちらはマニカカミーチャと言われるシャツのような袖付けを指します。

小さなアームホールに生地を追い込み、いせ込みと言われるハンドメイド技法なので、可動域が増し細くても立体的な袖付けが構築されます。(スゴイネ)

パターン化されたオーダーショップでもよく見かけますが、ほとんどが綺麗なギャザーを展開しているところは少ないですね。あくまでモデル(むしろシャツ袖ですらない)

実際のナポリではこのギャザーを多くとるサルトや少なめにとるサルトで大きく分かれております。サルトリアのオリジナル、個性がぶつかりあっている証拠でしょう。「ハウスモデル」と言われるオリジナルの型紙とディテールは一族の宝物なんですね。

続いては胸ポケットが船底のように立体的な「バルカポケット」。ポケットの底辺が湾曲しているのが正解です。型崩れせずに、胸部を立体的に、、(ヘー、ソウ ナンデスネ、)などと言われておりますが、こちらは「クラシコイタリアの台頭」アットリーニが考案したディテールです。

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バルカポケット
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段返り


段返り仕様の3つ釦も大きな特徴でしょう。私は20代からこの仕様でスーツを着ております。なぜかと言いますと、根底を知ることで時代の変化にも対応できる知力を養えるからです。

腰ポケットに関しては上記写真のような「パッチポケット」が代表格です。こちらは世代によって分かれます。水平ポケットでフラップは中にしまう方もいらっしゃるかと存じます。

最近接客をしていて特に感じることがあります、この腰ポケットの選定。

ナポリテイストが好きなお客様の中でも、30代、40代、50代のお客様によっては返答にバラつきがございます。

それは実は当たり前なんですね。

クラシコイタリアの台頭から英国調が密接したニュークラシコまで、各々が働き盛りの時代に影響されたスーツのディテールの受け入れ方は世代によって違うんですね。業界人でもなければ違って当然ですので、店主側は誤った情報発信はよくないですね。

ですので、腰ポケットに関しましては、そこまで「ナポリ仕立て」に拘る必要はありません。イタリア南部、中部、北部で全く着こなしも違いますのでご理解頂ければ光栄です。

ナポリ仕立ての発展と影響力

ここ数年で本質的を好む客層以外にも浸透しつつある「ナポリ仕立て」ですが、今後も各世界で影響力をもつ「文化」であることは否めません。

職人とお客様だけの繋がりではなく、職人と街や場所、お客様との感性など様々なものが交錯して出来上がっていく流れは変わらないでしょう。

ナポリ仕立ては文化であり、せっかくのオーダースーツであれば尚更、こういったディテールを特徴的に製作すると、ビジネススーツの世界観も広がるかと思います。

ギリシア人が移民してから、何度も支配者が変わることで生まれたナポリ独自の風土、地中海の風、都市国家というよりは王国として発展した歴史、フランス、イギリスのプレタを量産しながら身に付いた職人気質、南イタリアの貧さ。そういった生産背景から滲み出る「感性」は日本にはない洋服に対する誠実さの現れかもしれません。

そして、最近ブームになっているナポリ風なスーツですが、20代の若い業界人の方とも街でよくすれ違います。見ていて嬉しい気分になりますね。

ミラノでは「手縫いの店」はほとんど存在しないのに対して、ナポリではたしかな仕立て工房があり、どこでもすべて手縫いでシャツ、スーツなどを作ってくれます。

国内でももっと次世代に繋がる新しいスーツの着こなしや提案が絶えず発展してくれることを願うばかりです。

日本も着物柄や、和柄のオーダースーツとか発信すれば良いのに、、、。

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