コスパの高いオーダースーツの作り方

こんにちはサルトクレイス京都店です。

ここ数年でご新規のお客様からたくさんのご質問をお受けしましたので１番多かった問いについて可能な範囲内で回答致します。

また本日は何着かオーダー経験のあるお客様やインポートスーツに関心がある、または何着か持っているお客様に向けたより密度の濃い内容にしたいと思います。

既製品（プレポルテ）の方が綺麗だった。

何度か友人の紹介や、会社の付き合いでオーダースーツを作ったが、同じような

経験の方も少なからずいらっしゃるかと思います。

～せっかく10万もしたのに、普段買ってる既製品のほうが綺麗だった、、、～

ここには大きな相違と誤解が生んだカラクリがあるんです。　

あなたが気に入っているスーツはどこで購入しましたか

多少主観になりますが、ご了承ください。普段から「時代性を取り入れたセレク

トショップ」や「バイイングの上手いインポートショップ」でのスーツに慣れた

方でも「オーダースーツ」となると「？ん？」となる方が圧倒的に多いですね。

そういったお客様が普段から行きつけのショップでオーダースーツを誂えるなら

まだしも、初回から他店でのファーストオーダーに踏み切った場合、90％以上の

確率で失敗します。

予算が決まってるので判断に苦しみます

ではなぜ失敗するのか、、、

それはセレクトショップやインポートショップのプレタスーツは＠時代性＠が反

映された、最も新しい商品が常に早々と展開されているからです。

普段からあなたはそのお店の普段着やサイズ感、テイスト、雰囲気に知らないう

ちに慣れていらっしゃるからです。

そうなるとどうなるのか、、、

～知らないうちに慣れていた「型紙」とは全く別のお店でファーストオーダーしても良い結果にはなりません～

10万円以内で作るコスパの高い作り方

ではどうすれば良いのか。

普段のセレクトショップでオーダースーツを製作しようと思ったら15万以上はか

かる。けど、ヨーロッパ調の流行のデザインが欲しい。

それでは今回スタッフが予算10万円で製作したオーダースーツをご紹介致します。

まるでイタリアのサルトリアのような佇まいです。袖付けは南部特有のマニカカ

ミ―チャ仕様で手縫いである事の主張を表現してますね。ダブルブレストの進化

系６×１つボタンにはさすがに脱帽しました。今回新しく製作したオーダースー

ツの金額をお見せします。


〇スーツお仕立て代金￥54,000-
〇フルステッチ　　　　￥8,000-
〇本切羽　　　　　　　￥2,000-
〇水牛ボタン　　　　　￥3,000-
〇ダブルブレスト　　　￥3,000-
〇ライニング裏地　　　￥無料
〇襟穴　手穴　　　　　￥3,000- total ￥73,000-(tax in ￥80,300-)

なんと、、10万円でもお釣りがでる計算となりました。

国産生地でアレンジを楽しむ事

ファッショニスタの皆様、いかがでしょうか。一見インポートのオーダースーツのように見えませんか。最大の要素として言い切れますポイントは

①国産生地の中から※インポートらしい生地※を選出すること。

➁ハンド工程の多いオプションを十分に取り入れる事

③視野の広いマスターとしっかりとビスポークする事。

最近は国産生地のレパートリーも多く、海外の服地メーカーに必死で追いつこう

としている流れです。ご自身のレパートリーも踏まえて、本当にコスパに見合っ

たお仕立ては今後も本質を見極める「目」を養うと言う意味でも無駄な買い物を

しないという点において効果的な武器になるかと思います。

情報過多なこの時代だからこそ、本質を見抜いたファッションを楽しみましょう。