通販で洋服のサイズを失敗しない方法5つ【プロに聞く】
@2021.3.7 更新
アパレル業界は、急速にオンライン化が進んでいます。
ひと昔前までは、アパレル通販は大手が独占していました。
しかし、最近ではBASEやShopifyなど初心者でも使いやすいEコマースプラットフォームが登場している背景もあり、もはや全てのアパレル関係者がオンラインショップを運営していると言っても過言ではありません。
そうした中、オンラインショップで買った洋服のサイズが合わなかった。
こんな経験はないでしょうか。
採寸を仕事とする私たちサルトクレイスが、通販で購入する洋服のサイズを失敗しない方法をプロ目線でお伝えします。
通販で洋服を買うことは確かに難しいです。実物を見ることができないので、サイズ感などの判断がつきにくいからです。
しかし、今回紹介している5つの方法を知っておくことで、確実に失敗は減り上手に通販で洋服を買えるようになります。
1. 自分のヌード寸法を把握する
洋服の通販購入で失敗する理由の一つとして、“自分の体の寸法を知らない” ことがあります。
自分のジーンズのインチ(ウエスト)であれば分かる方は多いと思います。ですが、女性はともかく男性はご自身のバストサイズが何cmあるかなど知らない方が大多数です。
通販で失敗しないためには、まずご自身のサイズを把握する必要があります。
その理由としては、一般的なアパレルメーカーのサイズチャートはヌードの寸法を基準に表記しているからです。
サイズ | S | M | L |
身長 | 165cm~170cm | 170cm~175cm | 175cm~180cm |
胸囲 | 80cm~85cm | 85cm~90cm | 90cm~95cm |
ウエスト | 70cm~75cm | 75cm~80cm | 80cm~85cm |
例えば、上記の表のようなサイズチャートを見たことがあると思います。
基本的に通販に書いてあるこのようなサイズチャートは、ヌードでの寸法を元に書いてあります。
なので、サイズを選ぶ基準はそもそもヌードでの寸法になるので、自分の寸法を把握しておきましょう。
2. 実寸で判断する
洋服の実寸サイズで判断する方法です。
実寸サイズで購入すれば、寸法を数字で確認できるため失敗するリスクが減ります。
サイズ | S | M | L |
着丈 | 67cm | 70cm | 73cm |
身幅 | 47cm | 49cm | 51cm |
肩幅 | 44cm | 46cm | 48cm |
袖丈 | 18cm | 20cm | 22cm |
上記の表は洋服のサイズを表したものです。
このように、実際の寸法が書いてあれば迷わずに済みます。
例えば、表を見ながら自分の洋服を測って比較すれば、概ねサイズ感は把握できます。なので、ほとんどの場合寸法を測れば失敗はしないです。
一方で、実寸を見なくてもある程度のサイズ感で購入する方もいます。
この場合、ほとんどのケースにおいては感覚で選びます。
例えば過去の経験から、同じサイズでもA社はタイトな作り、B社はルーズなどといった経験則を持っている場合が多いからです。
こういったサイズの感覚は、洋服の通販経験が多いファッション好きの方が持っている判断材料です。
なので、通販経験の豊富な方は感覚でも購入できます。
逆に、知識の少ない方が感覚で購入すると失敗する可能性が高いです。
そのため、あまり通販の経験がない場合は確実な実寸を測りましょう。
3. 適切なゆとり量を知る
検討している洋服が、ご自身のヌード寸法に対してどれくらいのゆとり量(差異)があるかを知ることは非常に重要です。
- 自分のヌード寸法
- 洋服の寸法
それぞれの寸法を知っていれば、どんなシルエット・着心地にするかを判断できる材料となります。
ゆとり量の計算式は、以下になります。
A(洋服の寸法)-B(身体の寸法)=ゆとり量
例題を使って実際に説明します。
あなたはバスト90cmの男性であると想像してください。
(1)身幅47cmのTシャツを着ると、ピタピタに。
(2)身幅55cmのTシャツを着ると、ダボダボに。
(1)のゆとり量はヌードに対し、4cm
(2)のゆとり量はヌードに対し、20cm
(1)と(2)の中間サイズが適正値であることが想定出来ます。
Tシャツのゆとり量は何cm、セーターのゆとり量は何cmなど、ご自身のサイズを知っておきましょう。
ある程度試着を繰り返すことで、失敗なく適正寸法を知ることができます。
4. 返品可能か把握しておく
メルカリなどのフリマアプリでは商品欠陥がない限り、原則として返品が出来ません。
不安な方は、サイズが合わなければ交換・返品可能なショップを選びましょう。
送料の負担や店舗まで足を運ぶ必要はありますが、失敗のリスクを最小限に出来ます。
5. 着画を参考にしすぎない
あまりにも着画を参考にすると危険です。
モデルとの体型が違えばシルエットに違いが生じるのは当然です。モデルは似合っていても、自分には似合わないこともあります。
これを買えば、この着画通りになるというのは大きな間違いです。
大まかなサイズ感やコーディネートを参考にする程度と考えておきましょう。
通販での洋服購入は、ご自身の体型、適切なゆとり量を把握したうえで実寸を見て購入することがベストです。
オーダースーツ専門店 サルトクレイス
近藤
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