オーダータキシード 昼か夜?
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は「オーダータキシード」です。
フォーマルウェアはメンズウェアの中でも、ルールが厳格にありながら着用する機会が限られるため、着方などわからないことが多いのではないでしょうか?
「オーダータキシード」について詳しく紹介します。
オーダータキシードとは
フォーマルウェアに関しては日本独自のルールがあり、グローバル化が急速に進むなか国際社会からは奇異に映ることもしばしばです。
たとえば、フォーマルウェアには基本として「昼と夜」「正・準・略」の6パターンがございます。
大きく分けて3つがあり、
最もフォーマル度の高い「モストフォーマル(正礼装)」、
その次に「セミフォーマル(準礼装)」、
そして「インフォーマル(略礼装)」です。
この3つにおいてそれぞれ「昼と夜」で着用するべき服が異なるということです。
但し、略礼装だけ「昼と夜」の区別は大きく問われません。
簡単なようでややこしく、複雑ですね。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、日本では時間帯によって服を着分けることがございません。
これが日本独自のルールのひとつです。
他にある日本独自のルールとして、「慶事の黒い略礼服」があります。
結婚式に出席する多くの男性ゲストがずらりと黒い略礼服に白無地のネクタイをつけている光景は、フォーマルウェアの国際社会からは奇異に見えると指摘されています。
このような習慣が、実はアパレルメーカーから発案されたのをご存じでしょうか?
戦後に礼服を普及させるべく、様々な試行錯誤の末に「黒のダブルスーツ」を商品化させたのです。
黒と白は羽織り・袴の印象から取り入れ、ダブルにしたのは単純に「シングルより立派に見える」という理由からです。
同様にパンツの裾もダブルだったそうです。
この略礼服は日本のみでしか通用しませんが、長きにわたり日本の礼服の基本形として定着していきました。
そこで「タキシード」ですが、日本では昼間の結婚式に本来は夜の礼服であるタキシードを着るということがございます。
服装に季節での区別はあっても昼・夜と時間の区別がない日本ならではの習慣で、国際社会においてはルール、マナー違反となりますね。
とはいえ、フォーマルのドレスコードも長い歴史のうえで時代に沿って刻々と変わっていることも事実です。
では、今の時代に合った王道の「オーダータキシード」スタイルをご紹介いたします。
オーダータキシードスタイル
ジャケット
黒または濃紺(ミッドナイトブルー)が正式です。
ラペルはサテンなどの拝絹地付きでピークドラペルもしくはショールカラーが主流です。
シャツ
白無地のウイングカラーまたはレギュラーカラーが良いでしょう。
胸にプリーツが入ったものが正式ですが、フリル入りもしくは簡略化されたフライフロントでも可です。
タイ
黒無地のボウタイ(蝶タイ)が正式ですが、最近は黒以外の色柄も着用されます。
ベスト
ジャケットと共生地または下の画像にあるカマーバンドのどちらかを着ます。
ジャケットがダブルブレストの場合は着用しません。
パンツ
ジャケットと共生地が正式です。
サイドに側章を入れます。ベルトでなく、サスペンダーを使ってください。
アクセサリー
スタッドボタンとカフリンクスは黒蝶貝や黒オニキスが最適です。
シューズ
黒のオペラパンプスまたはエナメル素材の紐結びタイプ
まとめ
上記のスタイルからマナーに反しない限りで、ご自身の個性を発揮するタキシードをオーダーされてみてはいかがでしょうか。
サルトクレイスではフォーマルウェアはもちろん、ビジネスシーンや式典など様々な装いにお応えいたします。
他にご不明な点などございましたら、スタッフがご説明させていただきますので、何なりとお申し付けください。
皆様のお越しをお待ち申し上げます。
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泉
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