私のスーツが仕上がりました。「DRAGO SKYFALL」
いよいよ冬本番になりました。昼夜ともに気温も低下しコートや重衣料が大きく動き出しました。
私的にもオーダースーツを製作したのですがようやく仕上がりましたのでアップしようかなと思います。
製作過程は前回のブログ→コチラ一読ください。
様々な考察を経てようやく完成しました。
ディテールに関しては最初から決めていたので満足な仕上がりでした。
最大のテーマであります着心地も軽くて暖かい、納得な仕上がりでした。
見ても分からないですよね。ピクチャで認知できることって、サイズ感、デザイン、カラーくらいでしょうか。
認知のあるプレタポルテならまだしもオーダーであれば尚更難しいですよね。
洋服含め、イタリアのドレスクロージングでは、「着た時の美しさ」が優先されます。
ビジネスでの車移動の際や、会議でのプレゼン、電車通勤の移動時の動きのある仕草。
出張先での交渉事やディナーイベント等、、良いスーツとは、動いている時が一番エレガントに着ている人を格上げします。
今回のテーマが普遍的であり、中庸である事。
目上の方との折衝業務にも良い印象になるように心がけましたのでポイントは抑えられたかと自負しております。
南イタリアのここ数年の傾向は3つ釦段返りの中でも、第2釦の位置から返る仕立てが多く感じました。
クラシック回帰から数年が経ち、新型コロナウィルスの感染拡大の影響下でも緩やかにディテールやシルエット変化はありましたので、、、
個人的には英国調をより強く汲み取った位置からのラペルの返りに着手致しました。
これまでの大きな違いは第1釦と第2釦の間での中段返りにしました。
恐らくは今後も細かなディテールの変化は重要になってくるかと思いますので少し踏み込んだオーダーをご検討であればご参考までに。
プレタポルテ(高級既製品)の流れが強かったレディーススーツにも緩やかなトレンドはありますが普及するまでの時間はかかっておりました。
パンツスタイルもクロップドパンツであったり、ジャケットのダブルブレスト然り、雑誌媒体に加えてSNSの浸透から普及してからのスピードは年々早くなっている傾向ですね。