大切な釦の位置のお話

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
釦って色々な種類がある。 水牛にナット、貝釦など動植物、天然のものを使ったものからブレザーなどに多用されるメタル釦、品質の向上が著しいプラスチック釦。
そんな中でも私は生地で包んだくるみ釦が好きだ。
さて、そんな個人の話はどうでもいいし釦の話をするわけでもない。
釦の位置についてだ。
先日書いたブログがこちら。

写真を拝借(借りるとは言っていない)


写真では少しわかりにくいが釦の数が違っている。 紺の方が2つ、黒が1つである。
この釦の数はメンズは2つか3つ、レディースは2つか1つで迷うことが大多数である。
メンズはデザイン的な違いによることが多いがレディースは「バスト」の違いによる。
順に見ていこう。
レディースの釦位置の違い
レディースの釦の数はバストによって違いが出てくる。正確には着丈も関係してくる。
まず一番上の釦の留め位置がバストに差し掛かる(適切な表現がわからない…)など適切な位置より高い場合に圧迫感を感じる。
そして、釦の数が多いほど釦の位置が高くなると考えてもらっていい。
胸周りのサイズが同じものでも釦の位置によってサイズの感じ方が変わってくるのだ。
メンズと比べて着丈が短いので釦の位置によって1つ釦が良いか2つ釦が良いか決まる。
着丈が短いのに釦が2つあると窮屈な感じになってしまうから。
そういった意味ではデザイン上の制限はメンズより大きいかもしれない(着こなしはレディースの方が色々効く)
メンズの釦位置
近年は2つ釦のひとつ掛け、もしくは3つ釦の段返りが92.8%(テキトウ)くらいを占めるのではなかろうか。好みの問題である。
釦の数よりも留める釦の位置の問題で英国調のスーツでは釦位置(ウエスト位置)高めに設定する。重心がやや高めになる。
やや低めにして重心を下げるイタリア的雰囲気も…(80年代的アルマーニ)
釦の位置に合わせてゴージの高さや股上の深さをしっかりと調整するとなお良い。
色々と複雑な事情があるようである。
お腹周りが気になる人は釦の位置を低めに設定したほうが良い。絶対にだ。着丈や肩巾だけの問題ではないのだ。
何れにせよレディースよりも流行や個人の好みの左右されやすいポイントであると言える。
私の好みを聞いてほしい
長々と話したがこれだけ言わせてほしい。
1つボタンもっと流行れ
また魅力を語らせてほしい。
サルトクレイス谷町 髙橋