今月の開催中キャンペーン情報こちら

ジャケットの顔はフロントボタン

blank

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今日はジャケットのフロントボタンの数について。

目次

フロントボタン

最初にフロントボタンはジャケットの前のボタン(そのまま)

2つボタンのジャケット

一番見慣れているのは2つボタンであると思う。2000年代はじめからの細身のスーツと相性が良く時代性(トレンドとは別としておこう)であるスタイリッシュさを持っているので「クラシック回帰」のトレンドの中でも定番として定着している。

ちなみに2つボタンであるが「2×1」の表記することがある。これは最初の2がボタンの個数で1が留めるボタンの数を指す。原則的にジャケットの一番下のボタンは留めないので2つボタンのジャケットは概ね(99%)2×1である。

3つボタンのジャケット

次に3つボタンのジャケットである。 単純にボタンが3つついている。 大きく分けると3つボタンジャケットは2種類に分けることができる。

1つ目が3×1のジャケット。 先程も説明したように1つ目の数値がボタンの数であり、2つ目の数値が留めるボタンの個数である。 段返りジャケットと呼ばれるのもこちらで留めるボタンは真ん中のボタンのみ(外しで他のボタンを留めることもあるがヌケ感を出すための着こなしである)

留めるボタンの位置が2つボタンのジャケットと同じであれば(2つボタンの第一ボタン、3つボタンの第二ボタン)3つボタンの方がVゾーン(シャツやネクタイが見えているスペース)が狭くなる。 よりカチッとした雰囲気になる。 すこし柄の主張の激しいネクタイも見える面積が少なくなるので取り入れやすくなる。

同じ3つボタンジャケットでも3×2のジャケットがある。 ボタンが3つあって2つ留める。 90年代頃までよく見かけたが(筆者はまだ20代…)近頃はオーダースーツでないとなかなか見かけることは少ないだろう。

3×1の段返りよりVゾーンが狭くなりかなりカチッとした雰囲気になる。 着丈も長くなる傾向にあり身長がある程度ある方が映える。 英国(イギリス)のスーツという印象が強く、平均身長180超えに嫉妬を覚えそうになる。

1つボタンのジャケット

シングルブレストで取り上げる最後に1つボタンのジャケット。 これまでの2つボタンや3つボタンの幾分かモダンな印象ともすればカジュアルさを感じることもある。 しかしながらイギリスのサヴィル・ロウにあるハンツマンのハウススタイルはこの1つボタンのジャケット。 クラシカルさを感じさせるものもある。

モダンな印象のある1つボタンジャケットだが着丈によっても印象が変わるだろう。 直接話しを聞いたことはないが(死ぬまでに直接聞けるように色々頑張るのもいいかな)ハンツマンは1つボタンのジャケットのボタン位置にこだわりと自信・プライドを持っているそう。 つまりはボタン位置が難しい。

1ボタンに関してはレディースのジャケットでよく見かけることだろう。 一般的にメンズのジャケットよりも着丈が短いことが多く、ボタンの数が2つなどになると窮屈なバランスになってしまう。 メンズでも着丈が短めなものが多いだろう。

着画を見てみよう

私めの写真で申し訳ないが実際に見てみよう。

DSC 0713 1 1 scaled e1600054798881 - ジャケットの顔はフロントボタン

スリーピーススーツではあるがよく見る2×1のジャケットである。 オーソドックスなのでボタン位置を低めに設定したり、高めに設定したりとすることで印象を変えることができるのも面白い。

DSC 0044 scaled e1600055371633 - ジャケットの顔はフロントボタン

ボタンが3つあって1つだけ留めるジャケットである。 着丈が長めであることや第2ボタン位置をやや高めに設定しているがVゾーンが狭めなのは段返りジャケットだからこそ取れるバランス。 パンツが特徴的なのはご愛嬌

2020.06.16 scaled e1600055495384 - ジャケットの顔はフロントボタン

こちらは1つボタンのジャケット。 これもスリーピーススーツ。 ジャケットのボタン位置は深く取りつつベストはややボタン位置が高めのバランス。 Vゾーンが深くエレガントさが出がちだが着丈を長く取りフロントカット(ジャケットボタンから裾にかけてのライン)を大きく開くことでフォーマルさも出している。

DSC 0215 1 scaled e1600055838252 - ジャケットの顔はフロントボタン

こちらはタキシード。 1つボタンにしました。 フォーマルさを出したり、よりクラシカルにするなら2つボタンもありだが、1つボタンで。 1つ目の1つボタンと違い、フロントカットは閉じたデザインで。 より落ち着きのある感じに。

ボタンの数で印象が大きく変わる

ボタンの数は意識して見ることも少ないが実はジャケットの印象を大きく変えるもの。 他にもラペル(衿)の巾でも印象が大きく変わるのだが長くなってしまうので細かくはいずれ。

トレンドを意識してみて

クラシック回帰のことも考えると今作るべきは「3×1の段返りジャケット-ラペル巾は広めで-」である。 クラシック回帰といってもビルドアップショルダーには抵抗がある方も多いとだろうから。 他にはスラントポケットやチェンジポケットなどのディティールは取り入れやすいのでチャレンジしてみるのはいかがだろうか。

ダブルについてはまた次回

サルトクレイス谷町店 髙橋

  • URLをコピーしました!
目次