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上にひっぱられる様な感じ

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サルトクレイス京都店です。本日はメンズジャケットオーダーを注文の際に採寸
士とお客様双方にとっての注意点をご紹介します。今回はディテールの問題になってきますので、飽きたらスルーしてください。

目次

ゴージラインの高さを調整する。

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まずゴージラインとは 、、、、、上衿と下衿とを縫い合わせて作られていることがわかるかと思いますが、ここのV字型の刻み目(ラペル)の縫い合わせの名称です。時代の流れによってここに高低差が出たりします。5、6年程前は「ハイゴージ」と呼ばれる比較的高めのディテールがイタリアの某ブランドから発信されて、わからないうちにいろんなメーカーさんが真似をしてきましたね。最近はクラシック回帰の傾向から低めで傾斜の鋭い角度で入ったり、カーブを描いたような傾斜をつけたりと、多様化されてきました。

ポイントはそこではないんです( ノД`)シクシク…

まずはこちら京都店スタッフのオーダージャケットをご覧くださいませ↓

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紛れもなく「ハイゴージ」でイタリアのサルトリアの様な肩線をを突き抜けるか、突き抜けないかの絶妙な作り方ですね。攻め際ってやつでしょうか。

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斜めからの角度も様になっており、首元にも吸い付くようにネック廻りも調整したのでしょうか。カコイイですね♪ 

注意点

このようなデザイン性の高いスーツを作ろうとされているお客様への注意点としましては、①ハイゴージなので釦位置が適正の腰位置にあるか②採寸士が型紙と身長や全体のバランスを捉えているか の2点が最も大事になります。

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SNSや、たまに街で見かけるハイゴージでスタイリッシュと呼ばれるオーダースーツをみかけますが、上記の②点を丁寧に捉えて着用されている方は少ない気がします。襟抜けしていたり、採寸士がゼロ距離で作ったあまりに離れて見ると釦位置が高すぎたり、腰のポケット位置まで高すぎて、全体的に天井か何か、上にひっぱられて着られている感覚が否めません。( ノД`)シクシク…

先日※某有名格闘家さんのオーダースーツが完成しました※等の投稿をインスタグラムで拝見した時にも、ハイゴージでスカスカに襟が抜けていたり、上にひっぱられて着られてらっしゃるのでジャケットの前丈とベストの着丈のバランスも崩れおまけに皺だらけ。。。。。びっくりですね。。。お客様の知識もどんどん増えていく中でオーダースーツも多種多様に混在しておりますので、制作の際にまずは分かり易い範囲内で上記の②点はお気お付けくださいませ。

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