オーダースーツへの拘り②
皆様、こんにちは
サルトクレイス梅田店の久保です。
前回から続きましてオーダースーツへの拘りの第二弾になります。
第一弾をまだご覧頂いていない方はこちらをどうぞ
今回は前回ご案内させて頂きましたオプションより
ディープな仕様・拘りをご案内させて頂きたいと思います。
「いや、普段の仕事用スーツにそこまでの拘りなんてないで!」なんて
セリフは受け付けません(笑)
よりディープに、よりファッショナブルに
一着を仕立てるとモノへの見方、考え方がかわるかもしれません。
バルカポケット
船底のようなカーブのポケットです
エレガントながらこなれ感が出ますので
イタリアのクラシックなスタイル「クラシコ仕様」のスーツによく合います
イタリア語で「舟」を意味する「バルカ」は、船底のカーブから。
全てが曲線でできているヒトの身体に、
こちらも全てが曲線で仕立てられているジャケットに
違和感なくマッチするよう考案されました。
特に男性にとって胸元は男らしくグラマラスに見せたい(魅せたい?)ところ。
鍛え上げられたバストラインを損なわず、
よりフィットした上昇カーブラインで見た目をUPしてくれるでしょう。
胸ポケットの形まではあまり意識しない方がほとんどかと思いますが
普段意識しない箇所まで拘ると言葉では説明しにくいけど
「なんか、カッコイイスーツ」に近づく一歩になります。
こちらのバルカポケットのオプション価格は¥1000+税です。
マニカカミーチャ
イタリア南部ナポリ地方で使われる、
肩にギャザーを寄せて袖付けをする技法のことです。
イタリア語で「マニカ」が袖、「カミーチャ」がシャツという意味を持ちます。
つまり「マニカ・カミーチャ」とは「シャツの袖」の意。
その名の通り、肩パッドなどの付属類はすべて使用せず、
袖を取り付ける際にはいせ込みを入れて仕立てます。
そのいせ込みによって現れる縦のドレープの形状から「雨降り袖」「雨降らし」とも言われます。
また、いせ込みの分量により肩の可動域が大きくなり、
上半身がより動きやすく着心地が快適になります。
仕上りイメージは
イタリアスーツ特有の全体的に柔らかい雰囲気になるのが特徴です。
ビルドアップのお仕立てよりもリラックスした印象にもなります。
こなれ感も出ますので柔らかな生地と合わせて、
ナポリ風のジャケパンスタイルにもおすすめです。
スタッフおススメの拘りオプションの一つがこちらのマニカカミーチャ
あまりお見かけすることは少ないかもしれません
オフィスカジュアルが進む昨今
こういったイタリアの遊び心を取り入れて
半歩先のおしゃれを楽しめると余裕のあるカッコイイ大人ですね
チェンジポケット
右の脇ポケットの上に付いている小さいポケットがチェンジポケット
英国調のスーツによく見られるディテールの一つです。
チェンジポケットのチェンジとはお釣り(チェンジ)を入れていたことから
チェンジポケットという名称がつきました。
以外にも切符入れとして使用されていたこともあり
チケットポケットと呼ばれることもあります。
最近では機能面よりも装飾としての意味合いのほうが強くでていますね
ポケットに視線が行くため脚長効果が期待でき
細身のシルエットのスーツに相性が良いです。
英国調のスーツに合うディテールですが
あえてイタリアの生地でチェンジポケットを付けてみたりして
イギリスとイタリアのミックススタイルを楽しむのもアリです。
こちらのオプション価格は¥1000+税
シロセット
お次はこちらのパンツのオプションになります。
シロセットはディテールではなく
パンツのセンターライン(クリース)を取れにくくする加工です。
パンツのシルエットを綺麗に見せてくれるセンターラインは
履いていくうちに伸びて取れていきます。
なので、クリーニングに出すか、アイロンで当て布し
プレスをかけてセンターラインを付けることが必要です。
(過度のクリーニングはスーツ自体に良くないのでお勧めはしません)
どちらも手間と時間がかかります。
めんどくさい方におススメなのがこちらのシロセット加工
糊付けしセンターラインを取れにくくする加工になります。
ご本人様はもちろん、
アイロン掛けをしてくださる奥様方にも大助かりのシロセット加工
オプション価格は¥2000+税
私(O型)も必ずつけるオプションです(笑)
釦
お次はお待ちかねの釦の紹介です。
無償で選べるものと有償で選べるもの
数多く取り揃えています。
百聞は一見に如かず
まずはズラッとどうぞ!
一枚目(NO1からNO3)は無料で選んで頂けるプラスチック製の釦
ベーシックなブラックやブラウン、ネイビーやワイン、マーブルのものも
ございます。形もお椀型のものや平べったいものもあります。
二枚目(NO4からNO6)は水牛釦
有償釦になります(¥3000+税)
ベーシックなブラック、色馴染みの良いダークブラウン、軽さが出るベージュ
こちらもNO4、NO5は艶があるタイプ、NO6は艶がないタイプとあり
選んで頂いた生地に合わせてチョイスして頂きたいです。
三枚目(NO7・NO8)はプラスチックに加工をしたメタリック釦
有償釦になります(¥3000+税)
見た通り煌めいた光沢感のある釦で華やかな印象
フォーマルなスーツ(パーティー等)におススメな釦です。
紹介した釦以外にも数多くご用意ございますので
ぜひ店頭にてご覧いただき下さいませ。
裏地
最後はメインディッシュの裏地の紹介です!
こちらも釦同様に数多くご用意ございます。
まずはご覧くださいませ。
ほんの一部です。まだまだございます(笑)
一枚目が無償で選んで頂けますポリエステルの裏地です
二枚目以降が有償(¥5000+税)で選んで頂けます
キュプラ素材の裏地や柄物の裏地になります。
ポリエステルが決して劣っているわけではないのですが
キュプラは光沢感があり良いスーツに見えるのは確か
また、キュプラは滑りが良い点と吸湿性吸水性があり
籠った熱気を逃がしてくれるので機能面もメリットが多いです。
生地は無難のモノを選んでも裏地はちょっと遊びたい方も
いらっしゃると思います。
実際に裏地の仕上がりも幾つかご覧ください。
↑チャコールグレーにブラウンの裏地
男性らしい落ち着いた色合わせ
ブルーグレーにワインカラーのペイズリー
柄物ですが上品な色合わせでエレガントな雰囲気に
いかかでしたでしょうか?
前回のブログに続いてオーダースーツの拘りをお届けさせて頂きました。
紹介させて頂きましたオプション以外にも数多くのオプションが
ございますので是非店頭でスタッフにお尋ねくださいね。
ご一緒に拘りの一着を仕立てさせて頂きたいと思います。