スーツの好みを把握する‐ネイビー‐

いつもサルトクレイスのブログをご覧いただきありがとうございます。
先日スーツの好みを把握していますかとブログに書きました。
今回はその中の色、その内のネイビーに着目してより詳細に見ていこうと思います。
幅広いネイビー
一口にネイビーと言っても多くのバリエーションがあります。色が暗いか、明るいかはもちろんのこと青みが強いのか、紫っぽいのかなど。
ネイビー全体の印象として誠実感を与えるためにビジネスシーンに適した色です。暗めのネイビーでフォーマル要素強めで馴染みやすく、明るめであっても活動的な印象が強くなり職業などによっては高い人気があります。
また、ネイビー全体の傾向としてコーディネートが非常に組みやすく、特にブラウンとの「アズーロ・エ・マローネ」で知られる組み合わせは色合わせの王道の一つです。
ネクタイも同色のネイビーの合わせはもちろんのこと赤系や緑系、黄色系など幅広くマッチします。
ダークネイビー(濃紺)
それだけで見ると黒に見えなくもないほど色の濃いものもありますが黒と並べるとネイビーっぽさをより感じられます。
かなりフォーマルな印象を与えるのでクローゼットに一着はほしい色です。
生地ごとの色の違いがあまりないかと思いきやブランドごとに違いがあるのが面白いところです。
生地の細かい違いを伝える方法として写真は本当に適していないと感じますが、ご容赦ください。
かなり黒に近いダークネイビー

ダークネイビーの中でもかなり黒に近いと感じたのがErmenegildo ZegnaのELECTA(エレクタ)。黒にほんの少し青みが感じられるくらいの色味です。ELECTAの光沢とハリ感によって仕立て映えの名の下、優美な華やかさが生まれます。
ミッドナイトブルー




これらもかなり暗めの色味。「ミッドナイトブルー」の名で親しまれています。先述のZegnaのELECTAも同じ分類にしてもよかったのですが、並べてみると他より黒に近かったので分けました。
略礼服のダークスーツとして利用できる他(喪服では黒のスーツを持ち合わせているならそちらが無難)ビジネスシーンでも定番なので着ていて安心感があります。見る人にも誠実感、落ち着いた印象を与えるので双方にとって安心感のある色です。
特にこだわりがなく、他にスーツの持ち合わせがないのであれば、ここから選べば間違いがないと言える色です。
紫味を感じるイギリス系生地



HOLLAND&SHERRY INTERCITY・CITY OF LONDON、WOODHEAD
続いてダークネイビー系からイギリス系をピックアップします。ネイビー=濃紺=暗い紫味の青(JIS色彩規格)とイギリス海軍の制服が濃紺であったことから濃紺をネイビーと呼ぶようになったという話からイギリスブランドの生地をピックアップ。
※ここで紹介するのはネイビーでも濃紺でもなく、ただただイギリス系生地を紹介したかったという私のエゴ
それに関連してか否か他ブランドより紫味を感じます。各バンチブックのネイビー無地から最も暗いネイビーをピックしました。HOLLAND&SHERRYの2種は「ミッドナイト」の色名であり、少し明るいネイビーが「ダークネイビー」としてコレクションされています。後ほど紹介します。
黒に近いような暗さでありながらイギリス海軍と濃紺背景を感じさせてくれます。
ネイビー
ネイビーのバリエーションについて、と話し出しダークネイビーについて話しているかと思いきや濃紺=ネイビーと言い出したかと思いきや、ネイビーについて紹介しだす。ややこしいことしているなと自覚しながらも・・・。
というのも消費者・販売とブランド・メーカー、色彩規格で結構乖離があるため。だいだいこれで通じるというのでわけていきます。
※以降の写真は青色に補正がかかっています




ダークネイビー(濃紺)より幅広い色を指すネイビーは微妙な色の違いを楽しむことができます。茶系の釦や靴との相性がより良く、ダークネイビーより程よく軽快です。
ビジネスシーンにも適しており、コーディネートのしやすさやネイビー人気が長く続いているためネクタイなどもネイビーに合わせやすいものの展開が多いです。
ジャケットとしても人気のある色なのでぜひ一度様々なネイビーを比較してみるのもおすすめです。
ネイビーのスーツは既に持っているからとすぐに選択肢から外すのではなく微細な違いを楽しむのも一興です。
延長戦
ネイビーの流れから紹介するのがいいかなと。
ブルー


明るめのネイビー・・・というよりブルーと表現するほうが適しているかもしれません。ただ、スーツとして考えたときにはネイビーの延長線上として捉えられていると感じます。
より活動的な印象、若々しく爽やかな印象を与えたいならこちら。
セルフブランディングとしてもおすすめです。
ブルーグレー
同じくネイビーに分類するのもどうかと思いますがブルーグレー。ブルー系同様にネイビーの延長で選ばれる印象です。



落ち着いた印象を与えるとともに優しいニュアンスが生まれます。洒落た雰囲気になります。きっちりフォーマルといった雰囲気ではないのでかしこまり過ぎない一着としておすすめです。
イタリア系ブランドのバンチブック(生地見本帳)でよく見ますがイギリス系ではあまり見かけません。総数としてあまり多くないのでブルーグレーを数着というよりは気分転換、使い分けの一着として選ばれる印象です。
まとめ
スーツの定番色として人気の高いネイビーについて話してきました。他の色についてもまとめてやろうと考えていましたが長くなりすぎそうなので分割することとします。
ネイビーとまとめて考えることが多いですが、ミッドナイトブルー、ネイビーに分けることができ、延長線上にブルー系、ブルーグレーがあります。
複数のネイビースーツが好みであれば、少しずつ色味を変えて複数のネイビースーツを使いこなすのもおすすめです。暗さ、青さ、紫っぽさの違いを楽しみつつクローゼットにグラデーションを作るなんてのはいかがでしょうか。
