オーダースーツのディテールについて
皆様こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
皆さまこんにちは。今年も早いものであとわずか、そろそろ迎春準備も忙しくなる季節ですね。
恒例の京都イベントのご紹介ですが、今回は「保津川下り 冬期お座敷暖房船」です。
亀岡から嵐山まで、変化に富んだ景色を愉しみながら保津川を下る約16kmの船旅。
冬場は、船の敷板に絨毯を敷き、ストーブを入れ、透明のビニールで屋根を作った暖かい暖房船が運行されます。
絨毯の上に直接座るお座敷スタイルになり、中は暖かく、窓からの風景を楽しむことができます。
船底に座るため、川の鼓動が直接感じられるのも魅力ですね。
くわしくはこちらまで。
さて、今回は「オーダースーツのディテールについて」です。
お客様からご注文をいただく際に、多くのご質問をお受けする事柄につきまして、お応えしていきます。
あくまでもご参考までですので、ご自身のお好みを優先してください。
まずはジャケットからです。
ジャケットのディテール
- ベントについて
ベント(ジャケットの背のスリット)を切るか切らないか、シングルにするかダブルにするかはお好みによりますが、現代の傾向としては、アメリカンスタイルはシングル、英国スタイルはサイドが多いです。
もっともクラシックなスタイルはノーベントです。
ベントは兵隊たちが馬に乗って行軍するときに動きやすくするためのもので、もっぱら機能性重視から生まれたといわれています。
ですので、タキシードやディレクターズスーツにはベントはありません。
- 着丈について
クラシックな着丈は両手を下げて、指の第一関節と第二関節の中間あたりとされています。
2000年代から全体のプロポーションがタイトフィットになり、それにともない着丈も短めがトレンドとなっておりましたが、近年のクラシック回帰、英国ブームなどから本来の着丈にもどりつつあります。
- 前ボタンの数について
体型をカバーしてくれるのは2つボタンです。
もともと3つボタンの後に考え出されたのが2つボタンで、より多くの体型をカバーしてくれます。
Vゾーンが大きい方が見た目にもフィットします。
但し、3つボタンでも「段返り仕様」でしたら、2つボタンと掛けるボタン位置が同じですので、お好みでお選びください。
- 袖ボタンの数について
基本は4つもしくは3つです。
それ以外の例えば2つや1つはカジュアルになります。
デザイナースーツなどでは5つボタンなども見られるようになりました。
前ボタンの数に対してのルールはございませんので、お好みでお選びください。
パンツのディテール
- 裾丈について
クラシックな丈は、靴を履いた状態で踵から約2センチ上といわれています。
裾が靴にほんの少し触れる程度です。
最近は裾幅が細くなっておりますので、上記よりやや短めの方がバランスが取れやすいでしょうね。
- 裾の仕様について
現代では燕尾服はモーニング、タキシード以外のスーツには折り返しを付ける傾向が多いです。
折り返しを付けることによって重みが加わり、シルエットが安定します。
折り返す幅はジャケットのスタイルによりますが、目安として3.5cm~4.5cmぐらいではないでしょうか。
もちろん、全体をすっきりと見せ、シャープな印象を与えてくれるのはシングル仕様ですので、生地やスタイルを勘案してお好みでお選びください。
ご注文の際に、仕様やデザインなどご不明な点がございましたらご遠慮なくスタッフまでお問合せくださいませ。
皆様のお越しをお待ち申し上げます。
京都店
泉
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