【スーツの裏地】オーダースーツで派手に、機能的に★
@2020.10.14 更新
皆様、こんにちは!
オーダースーツサロン サルトクレイス 谷町本店です(^^)
早速ですが、、、
スーツの裏地って、拘りますか?
オーダースーツ店に勤務している職業病とまでは言いませんが、
どうしても、スーツの季節感がチグハグになっている方に目が行ってしまいます。
季節の変わり目には、[背抜き] と [総裏] のチョイス、難しいですよね。。
もはや、「季節感?なにそれ?」って方もいらっしゃるかと思います。
普段見えないところですが、ふと見える時の印象って、結構大事なんですよ!
そこで、今回はスーツの裏地について、お話しようと思います。
スーツの裏地、背抜きと総裏ってなに?
既製服では、夏物は背抜き、冬物は総裏、とある程度セオリーがあります。
ですが、オーダースーツの場合、ご自身の着用シーンに合わせた仕様にする事が可能です。
総裏
まず初めに抑えておきたいのが、総裏仕立て。
オーダーシーズン用、秋冬用のスーツに相性抜群です。
- 夏場はクールビズでジャケットを着ない方。
- スーツを長持ちさせたい方
- 寒がりな方
本来、ジャケットを支える役割を担い、型崩れを防ぐと同時に、汗などの汚れが表地に付着しないように、表地、芯地、裏地が揃ってはじめてジャケットが完成するもの。
特にお好みがない限りは、総裏仕立てをおすすめしております。
私もこれまで本当にたくさんのジャケットをオーダーしてきましたが、
季節問わず、ほとんどのオーダースーツは総裏で仕立てています。
背抜き
背中の裏地を、首下部分のみに貼っているもの。
「夏用スーツと言えば、背抜き」と仰る方も多いです、間違いではありませんが、正解でもありません。
全て裏地を張った総裏仕立てに比べると、涼しさや軽さは勝りますが、汗をかいた際の生地へのダメージ、型崩れなど、デメリットもある事を踏まえ、オーダーしましょう。
- 夏場でもジャケット着用のドレスコードがある会社
- 暑がりの方
日本や東南アジア系などの国特有の高温多湿気候、そして、夏場は汗だくになりながらもジャケットが脱げない。という背景があり、今でこそ様々なビジネスシーンでカジュアル化が進んではいるものの、夏でもジャケット着用必須という会社も少なくはありません。
夏用のスーツとしてお仕立てされる場合には、背抜き仕立ても選択肢の一つかなと思います。
私は、背抜きのスーツは1着も持っておりません。この業界に勤めているのもありますが。
アンコン
裏地だけでなく、芯地や肩パットまで抜いた軽量仕立て。
カジュアルジャケットの定番ディテールですね。
- プライベート用のジャケットとして着用したい方。
- 動き易さやリラックス感を求める方。
近年は、スーツのカジュアル化が進み、パットレススーツの需要も高まっています。
ストレッチ素材のジャケットや、春夏用の清涼ジャケットとしても、ドレスからカジュアルにも落とし込める万能的なスタイルになりつつあります。
私は、このアンコン(アンコンストラクションの略)を好んで仕立てております。
“非構築的な”という意味の和製英語、構築的な、いわゆるカッチリとしたの反対語です。
オーダースーツならではの派手裏地にチャレンジ
どうせオーダーするなら、裏地も普段と違った雰囲気にしてみませんか。
既製のスーツを買う時、裏地の色柄まではあまり気にしませんよね。
チラッと見える程度、本当にその程度なんですが、意外と見られてたりするんです。
そこで、裏地の種類をいくつかご紹介致します。
キュプラ100%裏地
キュプラ、別名ベンベルグと呼ばれる、綿と薬品を掛け合わせた化学繊維、いわゆる化繊。
スーツに限らず、裏地の付く洋服には必ず品質表示に素材が明記されています。
その多くは、ポリエステルと表記されていることが多いかと思います。
キュプラの特徴として、肌触りが良く、滑らかであり、ムレにくいのが特徴です。
いずれもポリエステルにはないメリットで、高級服の裏地として親しまれています。
純粋な強度に関しては、ポリエステルの方が頑丈ですので、上質な素材という認識で着用してください。
人気のペイズリー柄 キュプラ100%裏地
「せっかくだったら、裏地は派手にしたい!」とご希望の方も多いです!
人気No.1はやっぱりペイズリー柄です、若者からオーダー常連まで年齢問わずの人気者。
ポリエステル100%のペイズリー柄もありますが、どうせオーダーならキュプラにしたいですよね。
向かい風に靡くジャケットからチラッとペイズリーが覗くと、「あ、オーダースーツ。」と思います。
単純ですが、そんなもの。 ベストの背表に柄が入ると、より露骨なアピール、、どんどんして行きましょう!笑
ポップなドクロ柄 ポリエステル裏地
こんなファンシーなスカル、ドクロ柄もございますよ!笑
さすがに業種を選びそうですが、「人と被りたくない!」って方にはおすすめ。
他にも、
もうすぐで2021年ですからね、、めでたそうな裏地もたくさん。笑
スーツの裏仕様、裏地選びの重要性
ご自身の着用シーンに応じて、適切な仕立てを選びましょう。
- 夏用スーツとして仕立てるのか
- カジュアルジャケットとして仕立てるのか
- 通年着れるスーツに仕立てるのか
など、皆様それぞれ目的が違うはず、
「夏は背抜きで、冬は総裏。」分かり易くてそれもいいですが、
表地や芯地だけではなく、もっと裏地も真剣に選んでみましょう、
より理想に近づくオーダースーツになるかも知れません。
オーダースーツサロン
SARTO KLEIS 谷町本店
近藤