スタッフがロロピアーナでオーダーした感想
皆様こんにちは。
オーダースーツサルトクレイス谷町本店です。
本日はイタリアンファブリックの最高峰とよく言われます「ロロピアーナ」で製作しましたスタッフのオーダージャケットをご紹介致します。
スーツの仕立屋だからといっていつでも安く作れるわけではありません。また既製品でもないので。。
財布と相談しながら構想を経て、意思決定をする点においては皆様と大きく違いはございません。
ロロピアーナで作成するとなると、ある程度慎重になるのは当然です。
ロロピアーナの特徴
希少価値の高いウールから厳選された糸の紡績、染色を経て製作された織物ですので、「高級品」と言われることは当然ですね。
主に30代以上の大人の男性を中心に好評です。ロロピアーナの魅力である柔らかくソフトな手触りは、目の肥えた大人の男性を十分に満足させる最高の逸品です。
見た目だけでなく、質の良さやに作りにこだわりを持つ人から高い評価を受けているブランドです
ロロピアーナのオーダージャケットの感想
※とにかく 軽いんですよね。。。※
ノンストレスで着用出来るだけでなく、しっかりシルエットはキープしている。。。。
通常のフルキャンバスのスーツは重量感が出ますが、ブルーラベルの目の詰まった芯地を使用したことで、フワフワっと抜け感を出せたのだと思います。
ベースカラーはブルーグレーですが、オレンジとグレーンが絶妙に交差したチェック柄なんです。
カシミア&シルクの思考の贅沢コンビです。
主張し過ぎない大人の風合いをテーマにしていたので今回は大満足です。
本開きの4つ釦重ね付けですね。ナポリ仕立ての真骨頂です。
釦はヤシの実の加工釦にしました。ある程度軽い生地には軽めのボタンでミスマッチを起こさないように心がけてみました。
段返りの3つ釦にパッチポケット、、と聞いただけでニヤニヤしている方もいらっしゃるかと思います。
ホワイトデニムやグレーのスラックスとも合わせようと考えていましたので、ディテールは当然上記のようになりますね。
ある程度のルールは守って作るのが私の好みであります。
サイドベンツは言わずもがなでしょうか。ケマワシを大きめに取り、歪が出ないように、曲線をイメージしました。
ラペル巾は8.5㎝と比較的ややワイドにしました。
袖付けはいつもならマニカカミーチャで作成するのですが、今回ギャザーは入れずに着用シーンを考慮して選定しました。
今回の反省点3つ
1ゴージラインが高すぎました。
→英国的な、クラシック回帰の中、ローゴージでやろうとしたのですが、忘れてしまいました。
2 釦がなぜか、しっくり来ない・
→ ナット釦は初めから決めていましたが、もう少しトーンの軽いグレーにすればよかったです。
3 ちょっと釦位置が高い気がしました。
→他のディテールに気を奪われて、釦位置の設定を間違えました。
。。。。本当に誂え服って難しいですよね。
なんですかね。
正解が無いモノに対して満足の行く確立を上げていく作業ですからね
自分はコレだ!と思いこんでいても、実は正しい着こなしでは無かったり、、
正統派を理解しつつも時代を柔軟に受け入れ、少しのアップデートを繰り返し、より長く着れるように 次回は気を付けます。
自己の確立!
1ヶ月後はクリスマスですね。
街もお祭り騒ぎ★
※※サルトクレイスtanimachi 店 田原※※