@2021.1.27 更新
本日はポケットチーフの由来と必要性についてお話します。

ドレスクロージングのアクセントに欠かせない。
現代を生きるハイセンスなビジネスパーソンのスーツ着こなしに欠かせないポケットチーフ。折り方や色柄、素材などにこだわるという男性も多いと思いますが、そもそもの起源につい
てご存知でしょうか?今回は少し意外なポケットチーフの起源や由来について紹介していきたいと思います。
今では当たり前となっているジャケットの胸ポケットですが、実は元々存在しなかったディテール。メンズウェアにおいて最初に胸ポケットが施されたのは、19世紀半ばのチェスター
フィールドコートからだと言われています。ちなみにコートの胸ポケットに挿すのはポケットチーフではなくグローブ(手袋)というのが当時の常識でした。近年のピッティウオモでもよ
く見られる着こなしですが、決して斬新なものではなく、極めてクラシックな装いなんですね。
~胸ポケットに何かを挿すという行為は、スーツではなくコートが最初であり、挿していたのは手袋~
という意外な事実。
※ポケットチーフ自体の起源として、中国の農夫が日よけとして身につけていた麻布を15世紀にフランスの船乗りが故郷に持ち帰り、エポレット(肩飾り)や左袖上に挿したことが原点
であるという説もあります。
前回のネクタイに続き、また出ましたね~
ファッションのあるある、、、何が正解かわからない~

ポケットチーフを挿す目的で胸ポケット付きのジャケットが登場したのは最近の事なんですか。。
1920年代に入ってようやく、ポケットチーフを挿すための目的でジャケットに胸ポケットが施されるようになります。これによって実用品としてのハンカチを、装飾品として胸ポケッ
トに挿すという習慣が徐々に紳士の間で定着。意外と浅いポケットチーフの歴史。
ちなみにこのような装いは当時のブルジョワジー(富裕層)に、主に燕尾服やフロックコートの着こなしにおいて取り入れられ白いリネン(麻)のチーフが用いられることが多かったので、
次第に「フォーマルな装いには白チーフ」という暗黙のルールが形成されます。
ポケットチーフは正方形ですよね?
ところでポケットチーフや、ポケットチーフと起源を同じくするハンカチといえば正方形がベーシックですが、これには理由があります。
1785年に、マリーアントワネットの進言を受けてルイ16世が「国内のハンカチはすべて正方形に統一」という法令出したことに端を発します。
中世の貴婦人の間で、ハンカチを手に持つことがおしゃれの定番となっており、競い合うように円や楕円、星型、三角形などさまざまな形状のハンカチが氾濫、さらには宝飾品を施した
りするなど華美なものも多かったのですがマリーアントワネットはそれを嫌ったと言われています。
中世の貴婦人の間で、ハンカチを手に持つことがおしゃれの定番となっており、競い合うように円や楕円、星型、三角形などさまざまな形状のハンカチが氾濫、さらには宝飾品を施した
りするなど華美なものも多かったのですがマリーアントワネットはそれを嫌ったと言われています。
その理由については「美的感覚が許さなかった」「自らのファッションが目立たなくなるのが我慢ならなかった」「ハンカチの製造効率を上げるため」など数説ありますが今となっては
不明です。現代の男性のポケットチーフにまで影を落とす、マリーアントワネットの影響力たるや恐るべし。

サルトクレイスオリジナルチーフの挿し方
※スクエアタイプ TVホールドタイプ※

折り方の中でも最もシンプルで人気が高い挿し方になります。シーンを選ばず、ビジネスからパーティーまで使用することができます。“迷ったときはTVホールド”と覚えておくと良いでしょう。
※クラッシュ パフド タイプ※

よりカジュアルに見せたい時にオススメです。華やかで遊び心のある印象を演出してくれます。
※パフド タイプ※

やわらかな雰囲気でカジュアルな折り方になります。結婚式の2次会などにオススメです。ふわっとした形状が色柄によって印象の違いを楽しめます。
※スリーピークス タイプ※

華やかな印象が強く、フォーマルシーンに最適な折り方として人気が高いです。ポイントは、3つの山をしっかりと折ることで、ポケットチーフの表情が決まってくるので、意識すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
これだけ種類があると迷いますよね。
TPOに応じて装いを変えるなら、小物も変えましょう、という事ですね。
ちなみに、イタリア人からすると、チーフにそんな決まりはない、とお考えのようですね。
型にはまった日本人特有のファッション文化も影響しているのでしょうか。
ですので、
自由にアレンジしながら 自己演出しましょうか。
それでは本日は以上です。
※※サルトクレイス京都店 田原※※