無染色ツイードのすすめ

いつもサルトクレイスのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はサルトクレイスで新しく取り扱い始めたツイードについて。
Lovat(ラバット)の「THE SONSIE TWEED」、このバンチブックの特徴は無染色のツイード生地であることです。
優しい色と柔らかい風合いが魅力的なこのコレクションはツイード生地らしいチェック柄が豊富です。カジュアルスタイルにぴったりなツイード生地について見ていきましょう。
無染色とは
さて、「無染色」についてですが、近年目にすることが増えたかもしれません。それは製品の色や風合いの魅力を語っている文脈、あるいはサステナビリティをキーワードにしているか。
無染色、文字通り生地を作る際に染めていないものです。羊の毛の色をそのまま使います。柄はどう表現するかというと違う毛色の物を使うわけですね。コレクションを見ていると様々な毛色を持つ羊がいるなと実感できます。
羊の毛を刈り取った後、汚れ等を落とすために洗浄を行い、染めやすいように漂白するのが通常の生地ですが、無染色の生地はその工程を行いません。漂白、染色ともに薬剤を用いること、多くの水を使用するためこの工程がないことは環境負荷が抑えられることを意味します。この点がサステナビリティと相性がいい点です。
確かに環境負荷が抑えられる無染色ですが、それを目的としているのではなく、毛そのものの風合いを楽しむ結果として環境負荷が抑えられている、生地の魅力を語る上では欠かせないポイントかもしれません。
柔らかい風合い
ツイードと聞くとどんな生地を連想しますか。多くの人はハリスツイードのような固くてゴワゴワした生地を想起するのではないでしょうか。その期待を裏切るかのような柔らかさが「THE SONSIE TWEED」にはあります。
糸は太いですが撚りが甘いため柔らかくふっくらしています。ZegnaのTROFEOの生地などを柔らかくしなやかである、と表現しますが同じ表現はできないと感じつつ同じ表現をするのがしっくりくるという難しさに直面します。当然糸が太く、生地に厚みがあるので別物ですが。
柔らかい風合いは見た目に与える影響も大きく、優しい色合いとの掛け合わせでよりナチュラルでリラックスした雰囲気を作ることができます。
豊富な柄
ベージュ〜ブラウンの色で構成されるこのバンチは配置、配色の組み合わせによる多くのパターンをコレクションしています。ツイードらしさのある大柄が多く、その雰囲気を存分に味わうことができます。ワントーンで構成されているため大柄にあまり慣れていない方でも取り入れやすいです。反面、ツイードらしさはあるものの、伝統的なツイードを求める方には少し物足りなく感じるかもしれません。






ツイードの持つカントリーテイストを十分に備えながら、どこか少し都会的な要素があります。
サステナビリティ
さて、無染色の話でも出ましたサステナビリティ。ある種ツイードの真骨頂であります。環境負荷を抑えるためにできることは製造過程の他、消費面で長く使うこと。ツイードの魅力かつ、最大の特徴の一つがその耐久性でしょう。長く着る上で耐久性は不可欠で、ツイードの耐久性は親から子へ、またその子へと言われるほど。またウールは抗菌性、脱臭性に優れているので洗濯の頻度が抑えられます(クリーニング)。
無染色ツイードは魅力的な色と風合い、圧倒的な耐久性と優れた機能性によって製造、消費の両面でサスティナブルな製品になっています。
おすすめオーダー仕様
無染色ツイードですがのおすすめ仕様ですが、
・シングル
・革orナットor水牛ボタン
・ややルーズなフィット
さて、軽く解説しましょう。
シングル
カジュアルなジャケットは圧倒的にシングルが使いやすいです。2つボタン、3つボタン、1つボタンどれでもマッチします。この点はシンプルにしておくのが吉です。
革orナットor水牛ボタン
天然素材系のボタンがおすすめです。革ボタンならツイードそのものとともに経年変化していくのを楽しむことができます。ツヤの出てきた革ボタンはとても魅力的で耐久性に優れたツイードであれば革ボタンが十分に経年変化するまで以上に生地が持ちます。
続いてナットボタン、ジャケット全体で重厚感を出しすぎないようにしたい際におすすめです。革ボタンと比べると違いがわからない程度ですが経年変化します。
水牛ボタンですが、ツヤ有、ツヤ消しで雰囲気がガラッと変わります。ツイード自体が光沢のない生地であるため、ツヤ消しがおすすめです。大変魅力的なのですが明るめの色があまりないので無染色の場合は革、ナットがおすすめです。
ややルーズなフィット
ルーズと言っても大きい感じで着用するのではなく、やや厚手のセーターを着ても違和感なく着られるように。生地がしっかりしているのでルーズな印象を与えにくく、普段着るスーツやジャケットよりもゆとりあるフィッティングがおすすめです。
ポケット類はどうするか
ジャケットで悩むのがポケットですね。スーツなどにも見られるフラップ付き、カジュアルな装いに多いパッチポケット。ツイードではマチもついたポケットにフラップも人気です。マチ付きのポケットは特にカントリーテイストが強くなるのでツイードの枠組みで考えるとピッタリです。
無染色の場合はシンプルなフラップポケットでクリーンな印象にすることもできます。好みや着こなしに合わせてポケットを選ぶといいです。
サルトクレイスオーダー価格
無染色のツイード「THE SONSIE TWEED」ですが、オーダーした場合の価格はいくらか。
オレンジレーベルジャケット価格
¥142,000‐(税込み¥156,200‐)
ツイード生地の中でも高価な部類です。
その分風合いよく気負いすぎずに、気に掛けることなく着られる一着として最適です。
まとめ
今回は無染色のツイードについて書いてきました。単に羊の毛ってこんな色なんだと見ていて楽しむことができます。柔らかく生地感、ナチュラルな色合いが他のツイードとは違った雰囲気、魅力を作り出します。ツイードに興味はあるけどしっくり来なかった、ツイードは好きだけど少し変わったものがほしい、柔らかめのツイードがいい、などなどいろいろな方におすすめです。
