ドレスカジュアルに再注目
こんにちは。
サルトクレイス谷町本店です。
本日はドレスクロージングに欠かせない「ドレスカジュアル」についてご紹介致します。
メンズファッションは「ドレスとカジュアルのバランス」をとることが大原則です。
「ドレス」とはスーツスタイルのことです。テーラードジャケットやスラックスやシャツや革靴などを指します。またシルエット
は細身が基本、配色はモノトーンが基本です。礼服やビジネススーツスタイルを連想すれば間違いないでしょう。カッチリとして
いて緊張感のある大人っぽいスタイルですね。
そのドレスと相反する要素が「カジュアル」です。「カジュアル」とはスウェットパーカーやチェックシャツやインディゴデニム
やスニーカーなどを指しますね。またシルエットはルーズが基本、配色はカラフルなものが基本です。普段着などを想像すれば間
違いないでしょう。リラックスして余裕のある、言い方を変えれば少し子供っぽいスタイルです。
普段街で着るスタイル、つまり「街着」においては、この両軸のバランスをとってコーディネートを作ることが必要です。
「ドレス」だけで構成すれば単なる仕事中のビジネスマンに見られるだけです。「オシャレな街着」とは誰も思ってくれないでし
ょう。逆に「カジュアル」だけで構成すればコンビニに行くお兄ちゃんに見られるだけです。「オシャレ」からは程遠い存在でし
ょう。
この「緊張感」と「リラックス感」を象徴する、「ドレス」と「カジュアル」をバランスよく織り交ぜることがオシャレの大原則
です。ビジネススーツの男性がネクタイをシュッと緩める時にふとした「色気」を感じさせる様に、街着も「緊張感」と「リラッ
クス感」を織り交ぜたバランスを実践することで「色気」や「オシャレ感」が出てくるのです。
これは何も主観のみで言っていることではありません。女性のファッション指南書でも出てきますし、多くの著名なデザイナーさ
んスタイリストさんもここまで論理的な言語ではありませんが、近いことをおっしゃっている方が大変多い気が致します。
MIXスタイル
そもそも「街着」とはミックスの文化です。「街着」のために作られた服はほとんどありません。テーラードはビジネス用とし
て、ミリタリージャケットは軍用として、デニムは労働着として、スニーカーはスポーツウェアとして本来着るものです。それら
異なる文化のもの、「本来街着のために作られたものではない服」をミックスして着ることが「街着」です。何故ならばミリタリ
ージャケットにカーゴパンツにコンバットブーツを合わせたら軍人だからです。スニーカーにジャージを合わせたらスポーツ選手
のトレーニングになるからです。スーツオリジナルのまま着ればオリジナルそのものにしか見えなくなります。街着はもとより「ミックス」が大原則なのです。
オーダーでのドレス×カジュアルのご紹介です。
「ドレス」と「カジュアル」に大きく分類してもそれらをバランスよく織り交ぜる着こなしを構成しなければなりません。
本日入荷しました顧客様の4日間ワードロープオーダーをご紹介致します。
ご参考までに。。。
Day1
品切れ続出のグレンプレイドのオーダージャケット。
ベストはネイビーのフランネルです。
パンツは見えにくいですが、ブラウンのフランネルで素材感の統一とグレー×ネイビーのモノトーンを掛け合わせてます。
指定がなければホール糸もグレーになりますので、ここは黒糸で統一感を図っておられます。
慣れてらっしゃいますね。
Day2
多くのサルトリアが再注目している、ビッグへリンボーンです。
ワンカラーでシックにまとめたのちに、トーンを変えているので大人の色気、知性もにじみ出ております。
Day3
カントリーな、ヘリテージ感のあるコーディネートで親近感を。
モスグリーンのベストが伊達男の象徴ですね。
Day4
どうしてもハリスツイードに挑戦してみたい、とのご要望でしたので。
重くなりすぎないブルーの千鳥格子のベストを差し込みました。
上衿を立てて都会的な演出もこなせるように、共生地で構成しております。
説明は要りませんね。パッチポケットです。ヘビーウェイトの生地には、太糸でステッチを分かりやすく縫い付けることがポイントです。平面的にならずに、立体を作ることが出来ます。
足し算だけでは冬のコーデは難しい。
いかがでしたでしょうか。小さな生地から選ぶカジュアルオーダーはなかなか難しいとお考えのお客様も多いかと思います。
かといってオーダー慣れしている方ばかりではありませよね。
いろんな雑誌や、WEB画像でイメージを共有し信頼できるアドバイザーとともに作り上げる楽しさは他にはない体験かもしれません。
サルトクレイス 谷町:梅田:京都
田原