ウエスタンシャツオーダーできます

2025年3月16日

ドレスダウンする方法としてどういったものを考えますか。ジャケパンスタイルにする、インナーにシャツではなく、セーターあるいはTシャツを合わせるなどでしょうか。

シャツをインナーにする場合で素材感のあるリネンシャツやカジュアルの定番素材デニムを使ったシャツもおすすめです。リネンシャツ、デニムシャツ共にオーダーすることができ、店頭でもおすすめしています。

2025年のトレンドキーワードの一つとして「ウエスタン」があるようです。ビジネスウェアとしてスーツを考えた場合には縁遠いトレンドではありますが、オフィスカジュアルや休日のジャケパンスタイルとは相性がいいです。

そんなウエスタンシャツのサンプルを仕立てましたので紹介していきます。

カジュアル過ぎないウエスタンシャツ

ウエスタンシャツと言えばカウボーイ。スーツのようなドレススタイルとは対極的と言えるワークスタイルです。外しとしてコーディネートするのも面白いのですが、仕立て屋としてウエスタンシャツにアプローチしました。

シャツを仕立てる際、どういった生地を使うかを考えます。色、柄、素材などです。ウエスタンシャツらしさを欲したので今回はデニム生地で仕立てようと考えました。

デニムと言っても多くの選択肢があります。生地の厚みあるいは糸の太さ、デニムに拘らずダンガリーでもいいかも魅力的です。

数ある選択肢から今回選んでのは柔らかさ特徴的なブラックデニムを使うことしました。デニムシャツ生地の中では薄手で糸も80番手の3本子の経糸と80番手双糸の緯糸で織られた生地は他のデニム生地にはない柔らかさを持ちます。そしてこれを色落ち加工させました。

加工を施したことによりパッカリングも生まれました。ウエスタンシャツというアイテムでありながらどこか上品な雰囲気も持ち合わせているのは生地選びによる結果でしょう。

ウエスタンシャツの代表的なディティールと言えばヨークでしょう。

スクロールできます

このヨーク部分ですが、切り替えて装飾的にするのもウエスタンシャツの定番の一つです。今回はきれいめを目的にしたのでシンプルに共地にしましたが・・・。

胸ポケットも欠かせませんね。個人的にはワークテイストのアイテムの実用性をもつディティールはそのままにしておきたいです。

フラップ付のポケットは中に入れたものが飛び出るのを防いでくれます。ペンを挿したり、には向きませんがそれがいいんです。

個人的にはボタンも欠かせません。ドットボタン、着脱が何と楽なことか。

台襟を除いた前立、袖口と剣ボロ、胸ポケットのフラップがドットボタンの仕様に。白や黒、ターコイズブルーなどの種類がある中今回はベージュのボタンを使用しました。加工したデニムの色味に優しく寄り添います。

今回店頭では柔らかいブラックデニムを使用しました。他おすすめ生地を紹介します。

ある種のウエスタンシャツらしさを楽しむならインディゴカラーがおすすめです。

経糸と緯糸の太さが異なり凹凸感のあるこの生地は色落ちを楽しむことができます。カラーステッチでジーンズのようなワークテイストを強くするもよし、糸を同系色にしてミニマルな雰囲気を楽しむのもいいです(着用・選択で糸が目立つようになる点には注意)。

続いては色落ちを施したインディゴ、デニムではなくダンガリー生地です。

凹凸のあるデニム生地と比べるとのっぺりした色合いに。カジュアルですが、カジュアル過ぎないバランスです。サックスブルーの風呂オードシャツの代わりにコーディネートをするのも面白そうです。

ウエスタンシャツをオーダーするなららしさもある程度ほしいところ。定番ではない色や柄でも生地はやはり厚手の方がいいでしょう。オックスフォードやネル、コーデュロイetc.厚みが出るヨークを活かし、ドットボタンに負けず着られる生地がおすすめです。

スクロールできます

今回は作成したウエスタンシャツのサンプル紹介とおすすめ生地について書きました。

トレンドとして挙がっている「ウエスタン」スーツに取り入れやすいのはシャツ、ベルトでしょうか。ジャケットのインナーに、夏の羽織物として活躍すること間違いなしのウエスタンシャツ、オーダーしてみてはいかがでしょうか。

こんな生地がないかなどありましたら気軽にご相談ください。

サルトクレイス谷町本店髙橋