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スーツ生地の好み

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いつもサルトクレイスのブログをご覧頂きありがとうございます。

スーツの生地を選ぶ際どのように選んでいますか?
色や柄、通年使うからと目付けを目安に…etc.

色柄の好みは比較的把握しやすいですが生地の質感の好みは把握していないケースが多いように感じます。

しかし、生地を選ぶときにはとても重要な要素です。

硬めがいいのか柔らかい方がいいのか、さらっとしているの方がいいのか、しっとりしている方がいいのかなどなど。
例えば同じネイビー無地、目付け260g/mの生地が二つあるときに硬さと触り心地に違いがあるときにどちらが好みなのか。

特に通年向けの生地では春夏シーズンに入荷する生地と秋冬シーズンに入荷する生地で同じ重さであっても春夏向けはさらっと、秋冬向けはしっとりとしているものが多い傾向です。

目次

好みを把握する

例えばグレーあるいはネイビーの無地で通年用に自分のスーツを選べと言われたときにどのような生地を選ぶか。

  • 280g/m~350g/mくらいの目付け
  • フレスコかモヘア混
  • さらっとした質感
  • ハリコシがあり硬めの生地

恐らくこういった条件を出し該当する生地を探します。

そもそも通年スーツはもう無理だと思っていますが夏寄りの生地のチョイス。可能なら分けられる方が絶対いい。

  • 硬めの生地
  • シワに強い

着用する上で柔らかめの生地は心もとないと感じてしまうので硬めの生地がいい、とてもこまめに手入れをする方ではないのでシワに強いほうがいいなどをスーツに求めたいので先述の条件になります。

硬めの生地だと体のシルエットに依存しない点も細くて骨が太い私にとっては嬉しいポイントです。

24SSで入荷した生地で条件を満たしていていいなと思ったのが

  • William Halstead High Twist 300~320g/m
  • WOODHEAD 300g/m
  • モヘア混 340g/m
  • William Halstead モヘア混 330g/m
スクロールできます

Willam HalsteadのHigh Twistは荒目の質感でハリコシがかなり強い。柄はクラシカルな数種類のみ。

WOODHEADの見本より
ブルーグレーとグレンプレイドの生地が魅力的。

こちらのモヘア混生地は少し柔らかさを感じる。モヘア混生地に挑戦して見るならおすすめ。

しっかりと硬さのあるWillam Halsteadのモヘア混生地。明るめのグレーが特におすすめ。

通常春夏向け生地では240g/m前後がおすすめされることが多いですが、個人的に物足りないので300g/m台前半の平織り系。2plyの強撚糸やモヘア混で硬めの生地感。実際に今シーズンはWillam HalsteadのHigh Twistで1着制作します。

これまで作ったスーツの気に入ってる点、紐解いてようやく見えてきた気がします。

条件に当てはまらない生地で仕立てたスーツは別の良さがあるので好きは好きなのですが、よほどの生地が出てこない限り自分のスーツは作らない今後作らないだろうと思います。

好み以外のよさをプレゼン

自分が着る上で選ぶ生地を勝手に説明してきました。そのこだわりの外にある生地は私のスーツでは積極的に選ばないだけで魅力あるものが多数あります。

せっかくなのでその紹介にお付き合いください。

Ermenegild Zegna TRAVELLER

通年向けの生地として人気のゼニアのトラベラー。

特徴として、

  • 柔らかく光沢がある
  • シワに強い
  • 数値以上に軽く感じる

素材にこだわるゼニアらしく柔らかいので250g/mの数値以上に軽く感じるのが魅力的です。シワにも強いのでビジネスシーンでも使いやすく、柔らかく軽いスーツが好きな方におすすめです。

スクロールできます
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この紺無地があれば世界中どこにだって行ける。出張時に頼もしい味方となること間違いなし。

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少し大人っぽくするならグレー無地の選択を。ネクタイで広がる着こなしの幅はネイビー以上。

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うっすらと入ったシャドーストライプは真面目な印象に。無難に無地のネクタイではなく柄のネクタイを占めるのがおすすめ。

JOHN FOSTER

ジョン フォスターから軽めの平織り生地。さらっとした質感ですが軽く硬さもそこまでない生地です。

特に暑い夏の季節におすすめで汗のベタつきをふせぎ涼感を得ることができます。

スペアパンツ付スーツ、オーダーパンツのみのオーダーもおすすめです。

スクロールできます

さらっとした質感の生地は夏場を快適に過ごす優秀なサポーター。上下で仕立てるあるいはグレー無地ならパンツだけでも着こなしの幅大きく広げてくれます。

シンプルになりがちな夏場のコーディネートに柄物でアクセントを持ってくるのはどうでしょうか。色味を涼しさを感じさせてくれます。

VITALE BARBERIS CANONICO Perennial

最後にカノニコのペレニアル。普通のスーツってなんだろうと考えてそれを作るならこれかなと思います。

通年着用し得る生地であること、耐久性、しなやかさ、シワの復元力など必要な要素をクリアし、十分満たす。生地そのもの、仕立て上がったスーツを見ると人気の理由がわかります。

これからスーツの好みを把握したい方にはこれを基準に硬い方がいい、柔らかい方がいいなど基準にしてみるのもいいかもしれません。

シンプルなツイルの他シャークスキンもおすすめです。

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定番のツイル柄はネイビー、グレー共に揃えてもやり過ぎということはないでしょう。生地の好みを探るならこの一着から。

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ツイルでは寂しく感じるのであればシャークスキンがおすすめ。明るめのグレーがより柄を感じられます。ツイルとの差を感じてみるのも一興。

スーツ選びの基準に

近年は「スーツ離れ」を耳にすることも多く寂しいですが、スーツを着なくてもいい時代こそスーツを着てほしいと思います。

そのためにもこんなのが好き、自分に合っているなど一度向き合ってみるのはどうでしょうか。色柄の目で捉える部分だけでなく手や肌で感じる生地の質感にまで目を向けてみてください。

サルトクレイス谷町本店 髙橋

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