スタッフセレクトの限定生地紹介 Vol.1

いつもサルトクレイスのブログをご覧いただきありがとうございます。今回はおすすめの生地を3点紹介します。
生地の選び方
スーツをオーダーする際生地を選ぶ方法は
- バンチブック(見本帳)
- 着分生地
この2点があります。
それぞれメリット・デメリットがありますので簡単に紹介します。
着分生地のメリットとデメリット
簡単に着分生地のメリットについて。
- 仕上がりのイメージがしやすい
- バンチより価格が抑えやすい
まず大きなメリットとして仕上がりのイメージをしやすいです。バンチブックで選ぶときははがきサイズの見本から仕上がりをイメージする必要がありますが、着分生地なら肩にかけるなどしてイメージがしやすいです。肌との馴染み方や柄の大きさの確認ができるのは大きなポイントです。
価格については一概には言えませんがバンチブックから同等の生地を選ぶより価格を抑えることができます。
デメリットについて
- バンチブックと比べると数が少ない
- スペアパンツなどはできない
・スペアパンツなどはできないすごいデメリットというわけではありませんが、バンチブックと比べると店頭に置いている数が少ないため理想の生地を見つけるのが大変かもしれません。
また、大多数の着分生地はスーツ1着分のみの生地しかないのでスペアパンツを作ることができません。ベストも体型やデザインによってできない場合もあります。
着分生地とバンチブックそれぞれを上手く活用するのがおすすめです。
おすすめ生地
今回は3点おすすめの生地を紹介していきます。
1.昨今人気のブラウン
注文数が増えてきたブラウン。ネイビー、グレーの定番スーツとは違う色となると真っ先に候補に上がる色です。慣れていない色味は肩からかけて確認するメリットが大きいと言えます。
重すぎないブラウンのこの生地は秋冬に限らずスリーシーズン着やすく、程よいハリコシもあるのでシワにも強いです。
アズーロ・エ・マローネというイタリアの伝統的な色合わせはシンプルながらもブラウンの雰囲気を活かすスタイリングがおすすめです。

2.定番のグレンチェック
クラシック回帰のトレンドで注目されたグレンチェック。クラシカルな柄なのでトレンドが落ち着いた後でも廃れることはないでしょう。
バンチブックで見ると派手になりすぎるのではと敬遠されがちですが肩からかけあわせてみることで判断もしやすくなります。モノトーンで落ち着いた雰囲気が大人っぽさを演出します。
柄の生地なのでシンプルなネクタイが合わせやすいです。柄のネクタイを合わせる場合は色数を抑えるとまとまりやすいです。

3.上品な光沢あるグレー生地
バンチブックから生地を選びスーツとして仕上がった際により光沢を強く感じるケースは多いです。平面的に見る生地見本より立体的なスーツの方が光の当たり方が部位によって変わるためです。
Super100’sのWool100%のこの生地はしっとりとした質感と上品な光沢があります。白色が入っていることによって重すぎない印象でフォーマル過ぎない仕上がりになるでしょう。
生地がシンプルなので色々なネクタイを合わせることができます。またサックスブルーのシャツで雰囲気を変えることもどうでしょうか。

上手に使い分け
着分生地のメリットとデメリットを簡単に紹介し、3点おすすめ生地をPick Upしました。今回は着分生地のメリットを感じやすいものを中心に選びましたが、今後他の生地も紹介していきます。
皆様のオーダースーツ作りで着分生地とバンチブックの使い分けの参考になればと思います。