ダブルはお持ち?
こんにちはサルトクレイス ブリーゼブリーゼ梅田です
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
みなさんはダブルのスーツと聞いて何を思い浮かべられるでしょうか。
年配の方が着ているスーツ?なんだか昔っぽいダボっとしたスーツ?
もちろんキャッチーで流行にも敏感な方はもう着ていることでしょう。
今回は改めてダブルジャケットの魅力を書かせてもらいますね。
まず初めに何故ダブルのスーツが今風になってブレイクしていると世界中の雑誌やちまたで言われているのに、町中で見かけるのは圧倒的にシングルスーツが多いのでしょうか。
それは恐らくスーツとしてのデザイン性や、実際に回りで着用されている同僚や上司のかたなど単に見慣れていないだけではないのでしょうか。
※そもそもシングルとダブルは何が違うの?
まず両者の大きな違いとして、ひとつ目はフロントボタンの数とボタンの配置です。
・シングルスーツはジャケットのフロントボタンが縦に付いており、ボタンの数により「ひとつボタン」や「2つボタン」、「3つボタン」や「3つボタンの段返り」などと呼ばれるフロントボタンのデザインがあります。
シングルスーツはボタンの数に関係なく、縦にボタンが付いているので前から見たときに視覚的にすっきり見せることができます。
その他の違いとしては、一般的にですがフロントカットをレギュラーカットやラウンドカットになるので前から見たときのジャケットのラインが綺麗に横にながれていくのでより一層すっきりします。
それではダブルスーツは?
・ダブルスーツはジャケットのフロントボタンがシングルスーツとは違い縦2列に並んで付いており、フロントボタンの数が4つ、6つと付いています。
配列により飾りボタンがあり4つボタンの一つ掛けや6つボタンの一つ掛けなど、掛けるボタンの数でも種類が分かれており、シングルジャケットに比べてフロントボタンが多いのでディテールがより多くなります。
次にシングルとダブル、どちらの方がビジネス・フォーマルなの?
結論から言いますと、実はダブルもシングルも着用シーンに制限はなくどちらでもマナー的には問題がないのです。
ですからダブルを着ていると着飾っている、周りの社員と違うので会社の上司から変に指摘される、などといったことは本来はないはずなのです。自身をもって着ていただければ大丈夫ですよ。
では何故、着用シーンに限らずマナー的に問題はないのでしょうか。
それは、そもそものダブルジャケットが出来た起源に関係があります。
いろいろと諸説はありますが、ダブルジャケットは軍隊(とくに海軍の制服?)から派生したもではないかと言われています。
海軍の兵隊さんたちが船のうえで強風に耐え、上着の前身頃が開かないようにするために身頃を重ねて着ていたのがダブルブレストの原型だと言われています。
それでも少しイメージが付きにくい、私たちが思い浮かべているダブルのジャケットとは少し違うかもしれませんね。。。
少し視点をかえてみましょう。皆さんも冬に着用されている方も多いはず、Pコートやリーファーコートです。こういわれるとイメージが何となくつきますよねぇ。ようするに元々は軍人たちが防寒対策としての必要不可欠な、機能がダブルジャケットの原型にはあったということです。
少し話がそれてしまいましたが、では具体的にどんなダブルジャケットが人気を博しているのか、昔と違うところはどんなところか、説明させてもらいますね。
まず初めにジャケットのシルエットです。
バブル時代に着られていた身幅が大きめのボックスシルエットではなく、
腰から下にかけて緩やかにシェイプされた美しいラインで全体的にスッキリしたシルエットです。そして着丈も昔と違い少し短めにとり、ボタン位置もシングルジャケットに近い設定になっています。
現代のダブルジャケットは前開きの状態で着用したとしてもスマートに見えるのがおおきな違いです。
素材が少しカジュアル目の生地ならば、デニムなどとあわしていただくと
相性も良いのでかなりオススメです。
あとこれは私個人のダブルブレストをカッコよく着こなすのにおいて、重要だと思っている点がラペル(下襟)の太さです。もちろんシルエットも大事ですがラペルを太くとることによってより華やかに仕上がります。
是非皆さまもダブルジャケットをお考えの際は衿の太さにも注目してみてくださいね!
そのほかにもシングルと違いダブルブレストには、シングルにはない魅力があります。それはまた次回に書かせてもらいますね。
是非皆さまもスーツやジャケットを選ぶ際にはダブルという選択肢があるということを意識していただけたらなぁと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
サルトクレイス 谷町本店
浦野