数日前から出張で中国の重慶に来ています。

出張の目的?そんなことはどうでも良いんです。

タイトルにもある通りぼくはもうスーツなんて着ない。

結論から言うとスーツ姿でフライトに臨み経由地上海で暴風雨に直撃したのだ(そこからまだ丸1日以上脱出できないなんてその時は考えてもいなかったよ)

今思えば機内食のスパゲッティがこぼれたなんて可愛いものだった。

スーツケースにブチ込むよりシワにならないし荷物にならないしというスケベ心が浅はかだった。

上着単体は基本的にいつも着る。

ガキの頃からカバンを持たない人間だったから上着のポケットがカバン代わりだ(とは言ってもスマホ×2, カードケース, パスポート, 鍵類ぐらいだからズボンのポケットだけでも十分だが)

あと真夏でも室内のガンガンに効いた冷房は大嫌いだから(機内も結構空調強い)

 

さて。

ここ重慶はこれまでも何度か訪れています。

ただ、、、うん。今回は。

うん。なかなかたどり着かなかった。

 

関空→上海浦東国際空港→重慶という予定。

当初ぼくは台風が日本側に攻めてくるという認識だった。

なんかこっち(上海)に来ちゃってたんだね(なんなら着陸態勢に入るまで天気が荒れているなんて気にもしていなかった)

順当にいけば16時半ごろ上海に到着。

そして次の重慶行きの便が19時過ぎの予定だった。

 

よし、当時の16時ごろまで話を飛ばそう。

例のごとく着陸態勢のアナウンスがかかる。

「シートベルト閉めてヤデー」

「背もたれ元の位置に戻してヤデー」

「テーブル仕舞えヤデー」

「窓側のオマエらは日よけ開けろヤデー」

「トイレも行かれへんヤデー」

いつも通りだ。

ぼくは前方後部座席のモニターで飛行機の着陸までの距離や時間、空路を表示させていた。

あれ、、、、。

なんか吐き気する。。

なんでや。

たしかに少々機体は荒れていた。

でもこの程度ならこれまで何度も経験したしなー。

ぼくは乗り物酔いはしないタイプの低血圧だ。

 

「さっき空腹で飲んだロキソニンがあかんかったんかなー。」

ぼくはいつも着陸1時間ぐらい前にロキソニンを飲むんだ。

離陸前気圧の影響で頭がカチ割れそうになり目ん玉も飛び出そうな激痛が走るからだ。

10回中8回ぐらいは事前のロキソニンで対応できている。

でも今回は吐き気がおさまらない。

後部座席のモニターには飛行機が飛んできた軌跡、これから向かう道筋も表示されている。

その道筋と着陸まであと20分という表示を見ながら吐き気をとりあえず我慢してた。

あと15分…

10分…

8分…

5分…

2分…

8分………ふぁ???????

???????????????????????????????

増えたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

そう。上空でずっと旋回して着陸のタイミングを待つことに。

まぁこれもよくある。

ただ今回はなぜか”このぼく”が吐き気を催している。

モニターの道筋をみてとにかく祈りまくっていた。

「たのむ!まっすぐいけ!道筋通りに!!!」

「ああ!!!曲がんなよ!!!!」

こんなこと脳内で40,50分、上空でグルグルと共にしていた。

機内、ぼくの周りと聞こえるだけで5人ぐらい吐いていた。

ぼくは喉仏ぐらいまでせまるゲロをとにかく飲み込んだ(もちろん口元に紙袋セットでいつでも出せる態勢)

間違いなく出した方が楽だ。

でもぼくはモニター上の機体の動きと戦っていた。

先に着陸するかぼくが出すか(ほんとなんの話ごめんなさい)

機体全体だとなかなかの人数が嘔吐していたと思う。

これはぼくも初めての経験だった

自分の吐き気にも落とし所というかなんとなく納得した。

40,50分上空でグルグル、機内ではゲロゲロ。

そんな時機内放送が。

「すまんけど上海浦東国際空港はあかんヤデー」

「上海虹橋国際空港いくヤデー」

もう吐いとけばよかった。

ぼくとモニター上のボーイングの戦いはなんだったの。

この段階でモニター上の情報は全く機能しなくなった。

CAさんたちも少々キツそうだった。

こんな状況でもシートベルトを外してトイレに行こうとする殿方。

何度も何度も座るように促す彼女たち。

ちなみに機内食が配られる際、ぼくはCAさんの手元周辺に肘打ちを食らわせてしまった。

スパゲッティだった。

床にもダイレクトでこぼれた。

とにかく

「不好意思, I’m so sorry」を繰り返した(あとからわかったが日本人の方だった)

ぼくのスーツがスパゲッティにまみれたことなんてどーでもよかった(スーツなんて二度と着ない)

そんなちょっと前の出来事が蘇ってきた。

最後降りる時もう一回今度は日本語で謝ろうって。

飛行機は当初とは異なる空港へ着陸できた。

着陸した時機内は拍手喝采だった。

みんなとにかくトイレに向かって並んでいた。

ぼくはスパゲッティ謝罪のことで頭がいっぱいだった。

しかしこの時ぼくはまだ知らなかった。

このあとスパゲッティにまみれたスーツが暴風雨の餌食になること。

これから30時間以上目的地に到着できないことをね。

 

つづく…かも。つづかないかも。

※全責任は当方にあり、スーツや航空会社、暴風雨さんには一切過失はありません※