仕事ができる風に見せるスーツ
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
大阪・京都のオーダースーツ店サルトクレイス谷町店です。
本日は「仕事ができる風に見せるスーツについて
仕事でスーツを着る意味
まず第一に仕事においてスーツを着る意味とは?
真っ先に挙げられる理由が好印象を与えることができるから
これに尽きます。基本的にグローバルに通用する服装であり、それは好印象を与えることができるから。欧米では特により一部の人しか着用しないためその傾向は強いでしょう。
スーツはある程度の保証をするものでもあるんですね。
しかしながら日本ではスーツを着ている人が多いのでスーツを着ているだけでは差別化になりません。
今回は他の人とスーツで差別化するための着こなしについてまとめていきます。
サイズ感・まとまり・清潔感
重要なのは3点
スーツにこだわりだすとある種きりがないのですが最低限押さえておきたいのがこの3点です。
私は前職で社外の人の研修を受ける際も100人以上の同期の中で真っ先に着こなしが褒められるタイプでした(他に褒める所がなかったのかもしれません)
それ故に私は第一印象においてかなりの好感度を獲得することができていると自負しています。
オーダースーツをお客様に提案する立場になった今と比べると知識量や着こなしの幅(今も 広いとはお世辞にも言えませんが)もなかったですが間違いなく好印象を与える着こなしができていました。
ですのでその当時からも気をつけていたことをご紹介します。
サイズ感
最重要の要素とも言えるでしょう。サイズ感。ジャストサイズで着ることが望ましいです。
最も合わせるべきは胸周りのサイズ。
既製品であれば店員さんに進められたサイズのみならず複数のサイズを着るようにしましょう。着心地が楽だからという点だけでなく鏡に写った自分がどう見えるかに着目します。
大きいサイズだとだらしなく見えますし、小さいサイズだとジャストサイズでは出ないシワがたくさん出て汚く見えがちになります。
スポーツをしている方、されていた方で多いのが上半身と下半身でサイズが違うこと。この場合は時間はかかりますがオーダースーツを利用するのが良いです。
ジャケットのサイズに合わせるとパンツが大きい、あるいはふとももがパツパツになるなどはよくある話です。
ストレッチスーツなどであれば着れないこともありませんが仕事において好印象を与えるスタイルとはかけ離れます。
既製のスーツは大多数の人のサイズをカバーできるように作られていますがそこから離れると急に選択肢が狭ばるばかりかお直しなどでも対応が難しくなります。
その際はオーダースーツ屋に相談するようにしましょう。
特に若い男性で細身で身長がそこそこある方は悩ましいかもしれません。
私も胸周り83センチ、身長175センチです。数字だけ見てもピンと来ないと思いますが既製品ではほぼサイズがありません。
既製品でしっくり来ない方はオーダースーツを一度ご検討ください。
胸周りを中心に決めると次は着丈と袖丈です。
タイトフィットの流行もあって着丈は短いものが流行していました。
おしゃれに見せる・若く見せる・軽快に見せるという点ではかなり良い着丈の短いものですが仕事ができる風に見せると言う点では良くありません。
基本的にお尻が隠れる着丈を取りましょう。短くするとしてもそこから指2本分2センチ程度を目安にします。
次に袖丈。シャツの袖が0.5センチから1.0センチ見せるようにします。
これはスーツの着こなしのルールから来ているものですが見た目にも清潔感・ピシッと感が出るので意識しましょう。
単純に長過ぎるとだらしがなく、短すぎるとツンツルテンになります。そういった点では着丈よりも流行の影響を受けにくく普遍的な指標です。
簡単ではありますがスーツのサイズ感についてまとめました。改めて、
自分から見た印象も重要ですがお連れの方などにバランスを見てもらうようにしましょう
まとまり
まとまりを出すために意識したいのが
順に見ていきます。
ネクタイの選び方
難しく考える必要はなくシンプルなコーディネートを心がけるようにします。
一番抵抗なくしやすいのがネイビーのスーツを着ているならネイビー系のネクタイをすること。
柄に関しては無地はもちろんのこと、ドット柄や小紋柄がおすすめです。
レジメンタルタイ、いわゆるストライプ系も使い勝手が良いですが、無地、ドット柄や小紋柄はより落ち着いた印象を与えることができるため仕事ができる風に見せるという点では簡単でおすすめです。
※ドット柄は小さめのものを選ぶようにしましょう
トーンも明るすぎないものが良いです。ネクタイ自体が主張しすぎないようにするのが良いです。
グレー系のスーツを着る、ネイビーのネクタイ以外をしたい場合におすすめなのはボルドーがおすすめです。落ち着いた雰囲気を出しつつネイビーとはガラッと印象を変えることができます。
ダークトーンを意識する
先程から何度か出ていますが全体的に落ち着いた雰囲気を出すのが良いです。
業界や職種にもよりますが基本的には落ち着きをみせるようにしましょう。清潔感も重要です。
ネクタイは前述したようにダークトーンでスーツの生地もダークトーンのものを選ぶようにしましょう。
ビジネスシーンでのスーツの色はネイビー・グレー・黒が一般的です。特別な理由がない場合は黒を除いたネイビー・グレーがおすすめです。
おしゃれさを出すなら明るめのトーンもおすすめですがぐっと我慢してダークトーンのネイビーやグレーを。
小物を意識
小物も統一感を出すために意識します。
注目するのは
こちらもシンプルに考えていきます。
合わせる靴としては黒もしくは濃いブラウンを選びます。
靴下はスーツもしくは靴の色に合わせます。一番単純明快なのが黒の靴にを履き黒の靴下を合わせることです。
ベルトは靴と色を揃えるようにします。
このためにも靴はあまり色のバリエーションを持たないようにするのがコストを一番抑えることができます。
靴・靴下・ベルトの色感を統一するだけでまとまりが生まれやすいので意識するべきポイントです。
清潔感
最重要ポイントですね。
サイズ感を完璧にし、まとまりを出しても清潔感がなければ全て台無しになると言っても過言ではありません。
清潔感を出すためのポイントはスーツ・シャツの生地の状態です。
スーツに関してはよれよれになった状態で着ないこと、シャツに関してはシワをしっかりととって着ることです。
汚れが目立つのはこれら以前の問題なのでここでは言及しません
「何だ!常に新しいものを着ろということか」ということではなく、あくまでよれよれ、クタクタの状態、しわくちゃの状態で着ないことです。
スーツに関しては着数をお持ちでなければ最初にコストがかかりますが3着揃えるようにしてください。1回着たら2日休ませると長持ちしやすくなります。
特別汚した、汗を吸ったといったことがないかぎりクリーニングに出すのも控えます。クリーニングはスーツにかなりのダメージを与えることになりますので消耗が早くなります。
ピシッとしたスーツにアイロンがけされたもしくはクリーニングでプレスされたシャツをしっかりと着ることがおすすめです。
形状安定のものも多数あるのでそちらを頼るのもいいでしょう。より良い印象をと考えるならアイロンがけはしたほうが良いです。
※形状安定のものは熱で加工が取れてしまう場合があるのでアイロンがけ・クリーニングは注意が必要です
パリッとかピシッとかそういう音が似合いそうな着こなしを意識します。
もう一点重要なのがパンツのクリースです。
これがしっかりときれいに入っているかどうかで印象がガラッと変わります。
それこそクリーニングにだすとプレスを当ててもらえるのですが前述したように高温でスーツはダメージを受けます。
クリースが取れにくくなる加工がされているパンツを選ぶか(オーダーの場合はオプションでつけるお店が多いと思います)ご家庭であて布をしてアイロンするのがおすすめです。
おさらいすると
とても重要なポイントです。
できている人が少ないからこそ
サイズ感・まとまり・清潔感について書きました。
正直何も特別なことはなく誰もが一度は耳にしたことのある内容だと思います。
にも関わらず徹底してできている人って意外と少ないです。
だからこそ差別化が容易です。
これまで意識していなかった部分を変えようと思うと大変な部分も多いですが一度取り組み習慣に組み込むと意外と楽だったりします。
私はぶっちゃけコーディネートって面倒臭いと考えているタイプなので
これらがあれば十分だと考えています。必ずしも全てが高級品である必要はなく優先すべきはサイズ感・まとまり・清潔感です。
スーツを着ることによって仕事にプラスになったと思って頂けるといいなと思います。
サルトクレイス谷町 髙橋