私が惚れた「アットリーニ」のスーツ

皆様こんにちは。9月に入りいよいよ冬支度。新型コロナウィルスの影響下、少しずつ重衣料の販売比率も微増してきました。
9月といえば新店舗である「Nu茶屋町店」がオープンしました。「エフォートレスフュージョン」をテーマに若年層に向けたオリジナルラインの低価格オーダーや現代アート、ミドル、アッパー層の軸であるセミハンドオーダーはそのままに多方面においてクロスオーバーした展開をしております。


それでは実売期を前に本日はクラシコイタリアの代表格である「アットリーニ」にフォーカスを当ててご紹介します。
アットリーニとは
イタリアクラシコではキートンと肩を並べる、サルトリアーレです。(スゴイネ)
1930年代に創業者の「VINCENZO ATTOLINI」は、あの「LONDON HOUSE」にてサルトとしてスタートを切ります。
もちろん僕は世代の真ん中ではありませんが、「ロンドンハウス」と聞けば功績のある程度は理解できます。
現在は三男のCesare Attolini(チェザレアットリーニ)
創業者VINCENZOのサルトとしての技術の高さは言うまでもないですが、これまでの歴史を継承し、拡大させた優秀な方です。
現在までのプレタラインの発展はチェザレの功績によるところが大きく「ナポリの伝統」を守りながらも世界へ発信しております。
「針と糸と習慣、鋏さえあれば、あとは情熱と意志があれば良い。」アットリーニさんの有名な格言ですね。
イタリアの上流階級の社交場でのスーツや各界のプレジデントを魅了する男らしくも美的なシャープを描いたスーツはナポリの歴史に間違いなく刻まれております。
アットリーニの影響力
現在国内で販売されているほとんどのスーツは、アットリーニを筆頭にクラシコスーツの影響を受けて生産されています。
そんな本格派のクラシコスーツを日本に最初に流通させたのが信濃屋の白井さんです。
クラシコブームの前から、アットリーニ、ラタンジと等も扱っていたみたいですので、格が違いますね。
そういった時代を経て現代もアッパー層を支え続けているんですね。イタリアの本物は本物を生み、日本の本物へ流入していく究極の仕立て文化があったのでしょう。
アットリーニのスーツの特徴
温暖なナポリの風土にマッチする、軽快でソフトな「ナポリ仕立て」という概念を産み出したサルト(仕立て職人)こそ、創業者であるチェーザレ・アットリーニ氏であり、彼は昔ながらの仕立て屋の技術を工業ラインに落とし込むことによって、ナポリ仕立てのジャケットを大量生産をすることにも成功しました。
ブリティッシュスーツを手本にしながら、そこに南イタリア独自のスタイルを取り入れてきたことで、現在ナポリはメンズドレスファッションの中心とまで上りました。
何よりも、船底の形をしたジャケットの胸ポケット、通称バルカポケット、
シャツ袖(アメフラシ)マニカカミーチャや、ダブルステッチ、
袖についた4つのボタンを少しだけ重ねて縫い付けるキッスボタン、、、
今ではイタリアンクラシコの代名詞となったこうした数々のディテールは、チェザレ・アットリーニの父親、ヴィンチェンツォ・アットリーニが考案したものです。
そうしたディテールだけでなく、マシンメイドでは実現出来ない、手縫いならではの最高の着心地はイタリア・ナポリの代表格です。
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