@2020.12.18 更新
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は日本の夏のサラリーマン着用率70パーセントはあるのではないかと思うボタンダウンのシャツのお話になります。
日本では夏場暑いからネクタイもいらねぇし、ジャケットも要らんぞという勝手な文化を作り上げた為に紳士服業界が年々低下していますね。
そんなクールビズ政策の中で唯一売り上げを伸ばしたのがボタンダウンのシャツだと思います。
そんなボタンダウンシャツですが、日本ではクールビズ用のシャツのイメージが強くネクタイを付けるのはNGなのではないかとチラホラ耳に挟みます。
ということで今回はその辺のお話をサラッとしていきます。
まずボタンダウンシャツって?
まずはボタンダウンシャツについて説明していこうと思います。
ボタンダウンは襟にボタンが付いている襟型を使っているシャツで襟が倒れない、ヒラヒラしない為にボタンが付いています。
元はイギリスのポロ競技(貴族が馬に乗ってワーワーしていた)で着ていたシャツの襟がパタパタしていてダサかったので、米ブルックスブラザーズのジョン・ブルックスがアメリカにて考案したのが始まりです。
なぜボタンダウンのタイはダメなのか
これダメではないんです。
勿論人によっては絶対ダメという人もいると思います。
例えばガチガチのブリティッシュスタイルが好きな方はまずしないですね・・笑
あんまりいい顔をされない原因はボタンダウンシャツが「カジュアルテイスト」なデザインになっているためです。
カジュアルシャツでもボタンダウンのシャツって多いですよね?
その理由もあってボタンダウン=カジュアル=ネクタイダメ
こんな感じの印象なのではないかと思います。
合わせ方次第ではボタンダウン×タイはOK
スーツの着方と言っても国によってかなり変わります。
大きく分けるとこんな感じです。
- イギリス🇬🇧
→スーツ生地自体も光沢があまり無くマットな質感。肩パッドも入っており、男らしく見せるようなディティール。イギリスと日本は多湿という点では似ている為、実はイギリス生地の方が日本人向け。 - イタリア🇮🇹(北部 ミラノ)
→イタリア(南部 ナポリ)とイギリスのミックス。つまりナポリほど柔らかくはないが、イギリスほど硬くない中間層。 - イタリア🇮🇹(南部 ナポリ)
→俗に言われるイタリアっぽいスーツとは基本ナポリ仕立ての事が多い。
肩パッドを抜いた上でシャツの袖のように仕立てる「マニカカミーチャ」などが有名。ナポリ仕立ての本質は手縫いによるものなので職人技が見所の部分が多い。 - アメリカ🇺🇸
→イギリスのスーツ元だが、イギリスとは真逆のスタイル。肩パッドが薄め、ウエストの絞りは甘い。ウール以外の素材を使ったスーツなど自由度が高いのが特徴。
ここでスタイルが国別によって大きく変わるのが分かっていただけたかと思います。
ということで本題のボタンダウンシャツとの合わせの問題ですが、とりあえずイギリスは外れます。
そしてイギリスに近い部分のミラノもあまり見ないのではないかということで外します。
ということでナポリとアメリかが残りましたが、ナポリブランドのアットリーニやイザイア、ルイジボレッリなどもボタンダウン着てるのでオッケーでしょう。因みにいうまでもなくアメリかは勿論オッケーです。というかむしろ推奨です。
アメリカ流ボタンダウンの合わせ方
アメリカでのスーツスタイルは基本「アメトラ」と言われますが、地味か派手かでいうと派手気味です。
結論:アメトラ流にしてボタンダウンにタイつければ解決
ということで会社などでボタンダウンにネクタイはダメだぞと言われた際は「これはアメトラの着こなしです(ドヤ顔)すればオッケーです笑
アメトラの着こなしなどに関してはまたいずれ書こうかなとは思います。
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