同じウールでも値段の差は何故?

いつもブログのご閲覧頂きありがとうございます。
今回は夏も冬も大活躍、身の回りに溢れるウール(毛)についてお話ししていこうと思います。
ということでですが、ウールって値段の差ヤバくないですか?
ユニクロのウールセーターは2900円なのに、ジョンスメドレーだと10倍の値段しますもんね。
今回はそんなウールの値段の差はどこから?の話題でお届け致します。

ウールにも種類があるの?
ウールと言っても羊の種類も勿論いるので種類自体はあります。
ただ世間的によく見られるのは一種類だけなのでその種を掘り下げて見ていきたいと思います。
主に服屋さんなどで見られるウールというのはメリノ種から採れる「メリノウール」が主になります。
メリノウールと言っても産地によってもまた変わります。
有名なのは「オーストラリアメリノウール」を筆頭に「フランスメリノウール」、「ニュージーランドメリノウール」になります。
大体世界のウールの40パーセントはオーストラリア産です。
メリノウールでも値段が違うのは何故?
使われているのはメリノウールとわかったところで、何故メリノウールでも値段がピンキリなのかを見ていきたいと思います。
主に値段の差が出るのは二つになります。
- 着色の容易さ(元の色がどれだけ白いか)
- 毛自体の細さ
着色の面に関しては元がグレーに近い色だと染色が綺麗に出来ない場合などがある為、色が白いものが高価になる傾向があります。
ちなみにカシミヤも大体同じです。(一部違う物もいますが・・・)
次に毛の細さですが、ユニクロなどでもエクストラファインメリノやら書いてるのを見たことはないですか?
その表記自体が繊維の細さを表しています。
どの細さがコレとか正直覚えるいみもないので細くなる順に書いておきますね。
- ピュアメリノ(まぁ普通のメリノ)
⬇︎ - エクストラファインメリノ(まぁまぁ細いメリノ)
⬇︎ - ウルトラファインメリノ(ごっつ細いメリノ)
雑ですがこれだけ覚えていれば買い物には困りません。
因みにスーツの素材もウールなのでバンチブックを見ると詳細が書いています。是非見てみてください。



ちなみにこの下線の15ミクロンって書いてるのが繊維の細さです。
繊維の細さによってsuperの値が変わります。
結論
ということで値段の違いについてお話ししましたが、じゃあ繊維細いやつを買えばいいのかと言われると正直「そうです」とは言い切れないです。
上記で出しているゼニアの15ミルミルやロロのwishなどのめちゃめちゃ細い繊維の生地はデイリーユーズで使うことは難しいからです。
- 破れやすい
- シワになりやすい
- 水濡れなど気をつけないといけない
- クリーニングも出さないほうがいい
- 虫食いなどのリスクが高い
このような生地は本当に一張羅としての物なのでビジネスで使うのは難しいです。その代わりに圧倒的な生地の光沢感から出る雰囲気やシルクのような生地の柔らかさは着る人をワンランク上の男に魅せてくれます。
つまりはケースバイケースで選ぶ事が大切になります。
生地についてのご相談などありましたらご連絡ください。
SARTO KLEIS 谷町本店
多田羅