スーツが雨に濡れた時のメンテナンス
早速ですが梅雨時期の急な雨って厄介ですよね。特にゲリラ豪雨で大切なスーツが濡れてしまった経験もあるのではないでしょうか?
雨に濡れてしまったらまずやること
クールビズが浸透してから10年以上も経ちますがこの時期どうしても急な商談や会合でスーツを着ないといけない状況は必ずやってきます。
高額なスーツであればあるほど雨に濡れた際は一刻も早い対応が大事になります。綿100％のタオルでスーツを上から優しくたたくように水分を吸収します。
この時の注意点は上下にゴシゴシ擦るのではなく、濡れた箇所から順番に10秒から20秒押し当てるように心がけましょう。スーツのウール繊維が破壊されて付着
した外部の固形物といっしょに擦り上げると風合いが一気に無くなりますので要注意ですね。
ジャケットの保管とメンテナンス
立体ハンガーとは写真のように両肩が湾曲したスーツハンガーの事を言います。
これを使用することでスーツの見返し、内側の通気性が良くなるので乾きも早くなります。
水分を含んだスーツにカジュアル用の平面なハンガーでは型崩れの原因にもなりますのでこれは一番危ない保管になります。気を付けてください。
一連の作業が終わったら通気性の良い場所に吊るして下さい。
パンツのメンテナンス
濡れてしまったスーツパンツは裾を下にしてパンツハンガーに吊るして下さい。ジャケットの対処と同様にタオルを押し当てて水分を吸収除去します。
ここで厄介なのが水分と湿気でセンタークリースが消えてしまった時ですね。完全に乾ききってから霧吹きを使ってあて布とアイロンがけするようにして下さい。
水を大量に含んだウールに一気にプレスをかけると縮みの原因にもなります。皆様もご経験があるかと思いますが、濡れたまま洋服を乾燥機やクリーニングに出すと収縮が激しくなります。
上質なコットンのTシャツやドレスシャツも同様に植物繊維や動物繊維にはくれぐれも細やかな対処法が必要になります。
濡れたスーツの臭いが気になる
これはタマラナイですね。動物繊維特有の匂いです。水分と汗、固形物、全ての雑菌が絡み合い異臭を放ちます。
これに関しては、スチームアイロンで細かく蒸気をあてた後に完全に乾燥させてファブリーズ等の消臭スプレーを吹きかけてください。
それでも気になるのであればウェットクリーニングでしょうか。
ただし、ウェットクリーニングも実績のある店舗では丁寧な仕上がりになりますが、チェーン展開されている店舗では若干色落ちと収縮が激しかったりしますのでくれぐれも店舗選びは慎重になさった方が良いかと思います。
最後のまとめ
いかがでしたか?お気に入りのスーツや高級ウール製品をより長く着こなすにはあらゆる対処法があることがご理解頂けたかと思います。
着用後のブラッシングや保管、日頃からの雑菌対策をすれば、梅雨時期の突然の雨にも対処できます。より良いモノをより長く着るためには製品としっかり向き合い共存していく必要がありますね。