@2021.1.27 更新
いつも御閲覧頂きありがとうございます。
今回は靴の話題ではなく、一応本職のスーツの事を書こうと思います!
季節ごとにスーツ分けてますか?
日本にお住みの方には当たり前ですが、日本には四季があります。
因みに私は冬が好きです。どうでもいい事ですね。
じゃあ四季があるから4シーズンで分けて買うのかとなりますが、
そこまでしなくて大丈夫です。
基本的に「春夏」、「秋冬」の括りにするので2シーズン分を揃える事になります。
よく聞かれる事なのですが、
「オールシーズンで良いよね?」
全然良くはないです と答えます笑
普通に考えて夏は最大で35℃、冬は最低で0℃と考えても気温差35℃です。
それに適応でき、一般販売出来るのであれば日本の科学は半端ないです。
オールシーズンスーツと言うのは日本の大手スーツ会社が、売る為の謳い文句と
して言い出したらしいので厳密には春物、秋物をオールシーズン対応として販売しています。
こんな感じで言い始めたらキリがないのでパパっと説明していきます!

春夏、秋冬のスーツの違い
最初は春夏物のスーツから始めます。
よく言われる春夏物の特徴としては「背抜き」=「春夏物」
この方程式が固定概念として強いですが、それだけではありません。
①素材
スーツの素材の基本は紛れもなく「毛(ウール)」です。
稀にモヘアやらシルクやらカシミヤやら入ってますが基本はウールです。
最近は洗えるスーツという何とも言えないスーツも出てますがその場合は
ポリエステルなどの化学素材が基本です。
このウールですが日本では冬に切るセーターやマフラーの印象が強く、
寒い時に着る物という印象になっています。
確かにそれに間違いはないのですが、ウールは夏でも使う素材です。
それは後ほど紹介致します。

②織り方
ここが今回一つ目の重要ポイントです。
上で夏でもウールを使うと書いてますが、その理由をここで説明します。
夏でも冬でも使う素材はウールが基本です。
同じ素材でも暑くても寒くても切れる理由は見出しにも書いている織り方です。
春夏の織り方
春夏のスーツには「平織り」という織り方で生地を作ります。
簡単に言うと糸を縦横一本ずつ交差して生地布にしているので薄いです。
ただ一概に薄いと言っても糸自体の細さで変わるので何とも言い難いです。
特徴としては
- 通気性が良い
- 軽い
- 湿度を溜め込まない etc…
まとめると夏に良いねって感じです。
因みに海外メーカーなどではplain weaveやtropicalと記載してたりもします。
秋冬の織り方
秋冬のスーツに関しては「綾織」という織り方になります。
まぁこれも簡単に言うと縦糸が2.3本で横糸が1本で織ってます。
単純に生地を通る空気が減るので寒さに強いです。
特徴としては
- 熱を逃がさないので暖かい
- 生地にツヤが出る
- 伸縮性がある
まとめると冬に良いねって感じです。
これも海外メーカーではtwillと書かれてたりもします。
他の織り方(オマケ)
- 朱子織り(めっちゃツヤツヤしてる)
- 斜子織り(カゴみたいな織り方 オックスフォードも斜子に近い)
③スーツそのものの作り
これに関しては正解も不正解もないので見分けるのは簡単ですが、
鵜呑みにはしない方が良いと思います。
背抜きか総裏なのか
簡単に言うとこれに限ります。
ただ冬物でもあえて背抜きにしている物もあれば、
夏物でも背があるものもあります。
冬物でも肩パッドなどを抜いて楽に着たい方などは
「アンコン仕立て」というような芯地を使わない物を
着られるので背がないから冬物じゃない判断は出来かねます。
逆に夏物でも総裏のものがあります。
自分も夏物で背有りの物も持っています。
これは背有りにすることでジャケットの痛みを抑える役割です。
まとめると
- 裏地をつけることで汗などから生地を守る
- 型崩れを軽減する。
- 透けにくい(オマケ)
こんな感じになります。
なのでオーダーなどされる場合は個人的に裏地有りをお勧めします。
正直裏地が有る、無いで暑さなんて変わらないと思います。
何着ていても暑いものは暑いです。

ざっと簡単に説明するとこんな感じです笑
もっと気になる方は店員さんに聞いてみたり、
ネットで調べてみたりしてください!
生地の理解があれば素材を知りプライベートでの服装選びの幅が
広がるとも思いますよ!
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