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今年のモノトーン

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今週からまた大寒波が来るようですね。季節や気温の変化、精心の変化がある時に、人はよく体調を崩しますよね。皆様も体調管理にはくれぐれもご注意下さいませ。「変化」と言えばここ数年のスーツ業界も大きな「転換期」に突入しております。洋服の流行や傾向はその時代の経済背景と文化が大きく密接しながら変わっていくものです。2019年は変わらないモノと変わるモノの存在意義が大きく分かれたような気がしました。2020年はどのようなトレンド傾向になるのか、本日は大きなキーワードであります「モノトーン」に触れてみたいと思います。

目次

定義みたいなこと

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モノトーンとは、元来、一つのという意味があります。
日本では白や黒、もしくはグレーを用いた無彩色のみの配色を、モノトーンと
呼びます。英語圏の場合は、青と水色のように同じ色味を用いた
配色もモノトーンになります。

コーディネートのメリット

モノトーンの服は比較的合わせやすい色味なので、着回がしやすいというメリットがあります。モノトーンの服を何着か持っていると、あまり悩まずに洋服の構成が組めます。 それに大人っぽくて都会的なファッションにも、モノトーンはよく合います。しかし、頭の先からつま先までモノトーンにすると、重苦しい印象になるのでプライベートでの趣味の範疇で楽しむことをお勧めします。

具体的な今年の「モノトーン」

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型紙は基準値で仕立ては柔らかく、ディテールでの英国調

こちらはイタリアのREDA社の生地で製作したオーダースーツです。しっかりと輪郭を表したウィンドウペーンよりもこれくらい絶妙なタッチのほうが今の気分です。

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肩パットは盛りません。あくまで袖山は柔軟に低くスロープします。

全体の生地色はミッドナイトブルーですがライニングをblackのペイズリーで支えております。数年前のイタリアではブルー×ブラウン(アズーロ・エ・マローネ)が日本に普及しており体感的にも一世風靡しておりましたが、、、最近は「モノトーン」とは、ネイビー×白、ネイビー×ブラックブラック×ブラウン、ブラック×イエロー、定義の幅も増え、より一層テイストの垣根を越えたスーツコーデが多く見られております。

シャツとの組み合わせを考えてみましょう

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ミッドナイトブルー×イエロー:オーダーシャツ:シアサッカー素材

上記の様なメランジ調のウィンドウペーン柄のスーツには春先を見据えたシアサッカー素材のシャツでアレンジを加えても良いかと思います。素材感が近いので構成としてはこなれた感は出ますが少々難易度が高いのも事実です。

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black×whiteのロンドンストライプ

某雑誌のスナップに出てきそうなダンディな装いですね。スーツに着馴れた方であれば1度は挑戦したことのある構成ですが、あくまで、モノトーンであることがこれまでとの大きな違いでしょうか。

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ミッドナイトブルー×ブラック

純度100%のワンカラー。どこか高級感の漂うエグゼクティブな印象を作りたい男性には最適な武器です。あくまでも品格を重視しないと一部の層からは支持されても一般受けは難易度が増します。外し方を間違えると昔のマフィアの印象が強くなるので気を付けましょう。

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ミッドナイトブルー×イエローベージュ:リネン100%

足し算ばかりでは物足りない!そんなお客様には最適な麻素材のオーダーシャツでドレスダウン。夏場の夜を彩るオトコマエ男子の必修科目です。

昨日の出来事

昨日2/3日は京都店での勤務でした。顧客様の納品と春夏生地の販売が終わった15分後くらいでしょうか、大学4回生の男の子2名様がフラッっとお店に立ち寄って下さいました。聞くところによると、🚹🚹「就活用のスーツを探して大阪から京都まで下見を重ねている」とのヒアリング結果で、限られた時間と予算の中ご自身の納得のいくモノを探求されてる関心のある青年だな、

と思いきや、お連れ様の1人の青年のお客様が、

🚹「こちらのスーツはバス毛芯でおいくらですか?」「フルですか?、接着ですか?」

🚹「いやぁなるほど、ところでお兄さんがスーツを仕立てる時に1番譲れない点は何ですか?」「くあ、、お兄さんベルトレスのパンツですね!👀」

🚹「ゴージの位置でも印象変わりますよね、あ!こちらの店舗は前肩処理はやってくれますか?日本人は両肩が前のめりなのでね、あ!それと、フロントカットは調整可能ですか?👀」

・・・・・・・とてもびっくりしましたね。いつでも紳士服売り場で働けるのでは、と感心致しました。

同時にフッと思った事を書きます。インターネット、SNSなどで情報過多なこの時代ですので、お客様がモノの価値や知識をどんどん蓄えていく時代です。より最短ルートで情報収集が可能ですので、より良いモノをより早く手に入れられる納得の展開のはずでしたが、最終は、「一旦もう一回スーツを勉強してから練り直し、いろいろ周ってみます。有難うございます。」との数分間でした。

とても良い印象の学生さんでしたので、こちらも楽しく会話ができました。有難うございます。

同時に私も、考えさせられた貴重なお時間でした。情報が多ければ多いほど、答えも早く、選択の幅も増えますが、それでも 自分に合った本質と本質が結び合うには、時間を要するのかもしれません。私が学生だった時代とはファッション、モノの見方も大きく変わっているのでしょう。

次回お会いできれば、是非とも担当させてくださいね。お待ちしております。

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