大阪・京都のオーダースーツサロンサルトクレイスです。
今回はオーダースーツの価格についてお話します。
わかりにくいオーダースーツの価格
既製服と違ってオーダースーツの価格はわかりにくい…。
そんなイメージをお持ちでないですか?
事実既製服と比べると複雑であることは間違いありません。
しかしそれは、オーダースーツだからこその「適正価格」だからです。
サルトクレイスで仕立てると一体いくらになるのか今回は細かく見ていきましょう。他店で仕立てる場合の参考にもなりますよ。
オーダースーツの価格がわかりにくい理由
みなさんが持っているオーダースーツの価格がわかりにくいのはオーダースーツが「適正価格」であるからとご案内しました。そもそもスーツの価格は何によって構成されているのでしょうか。
スーツ(服)の構成要素
スーツの価格は
・生地
・副資材(糸・毛芯・ボタン・裏地など)
・工賃
・店舗スタッフの人件費・家賃
などですね。
一番わかりやすいのが生地の価格です。その次に目に見えやすい裏地やボタンなどでしょうか。しかし、その他には職人さんの人件費なども含めた工賃、スーツに欠かせない毛芯、店舗運営にかかる費用(ここを極限まで削ったのがネット系ショップ)です。
同じ生地で仕立てる場合でも店舗によって金額が異なることの最も大きい理由は工賃です。手間暇をかけて作っているスーツの方が高くなります。
では、既製服とオーダースーツでは何で金額に差が出るのでしょうか。
既製服の価格
既製服とオーダースーツの違いで大きいポイントは既製服が大量に作られることに対してオーダースーツは受注を受けてから作ること。
その構造上既製服はあらゆるサイズを作らなければなりません。ご来店頂いたお客様のサイズがお店になければ購入されることがないからです。必然的に予測される需要よりも多く作ることに(需要予測は極めて難しい上、単価を下げる為に大量生産している背景も)全く同じ仕様でのオーダースーツと比較した場合にかかっている費用は既製服の方がコストが低い場合が多い(スケールメリット)ですが、店頭に並ぶと価格差がないもしくは既製服の方が高いのは売れ残ると予想されているスーツの価格が上乗せされているから。
オーダースーツの価格
では、オーダースーツの価格はどう構成されるのか。
オーダースーツはご来店頂き、生地をお選び頂き、デザインや裏地・ボタンなどを決めて頂きます。初めての場合に採寸を行います。店舗によっては仕立てのグレードが複数用意しているのでその中から選択します。
サルトクレイスではオレンジレーベル・ブルーレーベル・ブラックレーベルをご用意しています。下記ページを参照ください。
既製服と違い、実際に仕立てるのにかかる費用なのがオーダースーツです。
これがオーダースーツの「適正価格」
3000種類以上の生地から選ぶ
オーダースーツの醍醐味の一つと言えば生地選びです。沢山ある生地の中から突き刺さる生地を見つけたときなどは最高の瞬間です。サルトクレイスでお選び頂ける生地を一部ではありますが、ご紹介します。
国産生地-リーズナブルな価格でオーダースーツを楽しむ-

こちらは国産の生地です。ウールとポリエステルに混紡で耐久性に優れた生地になります。サルトクレイスで最安でご案内させて頂いてる生地のシリーズになります。
Price | オレンジレーベル | ブルーレーベル | ブラックレーベル |
2P Suites | ¥49,000- | ¥69,000- | ¥149,000- |
Jacket | ¥34,000- | ¥49,000- | ¥109,000- |
Pants/Vest | ¥18,000- | ¥25,000- | ¥53,000- |
以上が国産生地のNatural Stretchシリーズの価格の案内です。リーズナブルな価格でオーダースーツを楽しんで頂けます。

次は国産でウール100%の生地です。Super100の繊維を使った生地です。ウールの風合いを楽しんで頂けます。柄も主張しすぎないものが多くビジネスシーンにも取り入れやすいです。
Price | オレンジレーベル | ブルーレーベル | ブラックレーベル |
2P Suites | ¥54,000- | ¥74,000- | ¥154,000- |
Jacket | ¥37,000- | ¥52,000- | ¥112,000- |
Pants/Vest | ¥19,000- | ¥26,000- | ¥54,000- |
以上が国産生地のHOT TWOシリーズです。着用頻度やシーン、色柄でお選び頂くと良いです。
インポート生地-上質な風合いを楽しむ-
お次はインポート生地です。スーツ生地でインポートと言えば、イタリアかイギリスかが大多数になります。日本も生地の産地として有名ですよ。
前置きはこのくらいにして早速紹介を。
ビエレッシ-イタリア-

無地の生地でも微妙な色の違いを楽しむことができるのがインポート生地です。単純に種類が多いので見ているだけでも楽しい。
柄物に抵抗がある方で少し他の人と違うスーツを楽しみたいという方に大変おすすめです。特にイタリアの生地は柔らかい風合いがあるので軽やかに着こなすことができます。
Price | オレンジレーベル | ブルーレーベル | ブラックレーベル |
2P Suites | ¥79,000- | ¥99,000- | ¥179,000- |
Jacket | ¥55,000- | ¥70,000- | ¥132,000- |
Pants/Vest | ¥26,000- | ¥33,000- | ¥61,000- |
以上がイタリアビエレッシ(Mシリーズ、STシリーズ)の価格です。
カノニコ-イタリア-
次はスーツに興味のある方なら一度は耳にしたことがあるでしょう。「カノニコ」

カノニコのネイビーとストライプ生地です。コストパフォーマンスに優れていると評判のカノニコです。色柄はもちろん、生地の風合いも多数あるのでお気に入りの生地が見つかること間違いなしです。
Price | オレンジレーベル | ブルーレーベル | ブラックレーベル |
2P Suit | ¥89,000- | ¥99,000- | ¥189,000- |
Jacket | ¥64,000- | ¥79,000- | ¥139,000- |
Pants/Vest | ¥29,000- | ¥36,000- | ¥64,000- |
ダローデイル-イギリス-
イタリアを続けて紹介しましたので今度はイギリスからダローデイルを。
イギリスのクラシカルな柄を日本の気候でも着やすいのがダローデイルの特徴の一つです。

明るめの色の春夏仕様
クラシック回帰を取り込みやすいのはこのダローデイルでしょうか。もちろん無地の生地なども取り揃えていますのでビエレッシやカノニコと比較してみるのもおすすめです。
Price | オレンジレーベル | ブルーレーベル | ブラックレーベル |
2P Suit | ¥79,000- | ¥99,000- | ¥179,000- |
Jacket | ¥57,000- | ¥73,000- | ¥132,000- |
Pants/Vest | ¥26,000- | ¥33,000- | ¥61,000- |
裏地とボタンを選ぶ
ここまでオーダースーツの価格がどう決まるかお話しました。工賃、生地によっておおよその金額が決まります。それだけではなく裏地やボタンを選んでいきます。物によってオプション価格となる部分ですね。では、一部ご紹介しましょう。
裏地-無地-
まず裏地から、役割としてはスーツの保護や袖を通しやすくしたりと実は重要な裏地。サルトクレイスではポリエステルの無地を標準としスーツの価格に含ませて頂いています。耐久性に優れたポリエステルの裏地はスーツの保護にはうってつけです。

次に同じ無地でもキュプラを使ったもの。吸湿性・放湿生などがありムレにくく着用していても不快になりにくく、スベリがとても良いのが特徴です。

機能性に優れた裏地
このキュプラ機能面をみるととても優秀なのですが弱点も…。
ポリエステルと比べてシワになりやすかったり、摩擦に弱く毛羽立つと元に戻りにくい。日常で使うにはあまり気にする必要性はありませんが、気になると気になり続けることもありますよね。
そんな心配性の方に向けるのがキュプラとポリエステルの混紡の裏地です。良い所を目指すわがままを叶える裏地です。

良い所取りを目指す
純粋なスベリや吸湿性などを比べるとキュプラ100%の方が良く、トレードオフになっていますね。もちろん色で選ぶのもOK。綺麗な色や自分の好きな色を内側に纏うことで気分が上がること間違いなしです。
裏地-柄物-
表地との色のバランスを考えて合わせたり、自分の好きな色の裏地でシンプルにまとめるのも良いですが、それでは少し物足りないという方には柄物を。お座敷などでジャケットを脱ぎ、ハンガーに掛けた際には話題の中心になることもあるかもしれません。



柄物の裏地をご紹介しました。取り入れたいけど少し抵抗がある方や職場などの反応が気になる方は表地と色を合わせたり、柄が同系色でまとめられているものだと目立ち過ぎないので良いかと思います。
サルトクレイスでは最初にご案内したポリエステルの裏地以外は一律で¥5,000-のオプション代を頂いています。自分の身体に近かったり、機能面で大きい役割を果たすことからとてもおすすめです。
ボタン
ボタンはこちらがスーツの価格に含ませて頂いている物になります。

選んで頂くポイントとしてはまずスーツのフォーマル度に合わせていただくのが良いです。フォーマルさが必要であれば生地と同系色で、少しカジュアル感を出すのであれば生地と少し異なる色味のボタンを(人気なのは茶系が人気です)
次にオプションでお選び頂くボタンを一部ご紹介します。

先程紹介したボタンと違いがわかりにくいですが、異なるのが材質です。こちらが水牛ボタンなのに対して先程紹介したものはプラスチックです。機能面で変わることはありませんが、プラスチックのボタンが全て同じ柄(全く同じ)であるのに対して水牛ボタンは天然のものになるので同じ色であっても1個1個微妙に柄が異なります。細部までのこだわりが現れる箇所です。

お次は光沢感の強いボタンです。こちらはプラスチックのボタンと違いがわかりやすいですね。光沢感が強くアクセントとなります。フォーマルなスーツにはあまりそぐわないですが、ブラックスーツのアクセントにしたりと1点こだわり、強調するデザインとして取り入れるのもオーダーならではかと。
ボタンのオプションについて一律¥3,000-となっています。裏地が機能面で大きかったの対してボタンはデザインに大きな影響を与えるようになります。どんなスーツにするのか是非ご相談ください。
おすすめオプションデザイン
最後におすすめのデザインについて。既製服ではコストカットの為取り入れられていないデザインなど、スーツをワンランク格上げするデザインをいくつかご紹介します。
AMFステッチ
手縫い風に見せてくれるステッチです。「手間暇かけて作られているスーツ・ジャケットです」という一つの印に。ジャケパンなどに使う場合には少し内側に入れた0.7mmステッチもおすすめです。
AMFステッチの価格は¥2,000-となっています。

あなただけのスーツを
オーダースーツでは、好きな生地から選び、体型に合わせたスーツをお仕立て頂けます。着用シーンやご予算に合わせてご提案させて頂きます。
サルトクレイスでは細かいご要望・お悩みを解決できます。
まずはお気軽にご相談ください。