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ハ刺し

hazashi - ハ刺し
読み:はざし
英語:pad stitching(広義)
別名:ハ刺し縫い(はざしぬい)・八刺し(はちざし)
使用箇所:ジャケット衿(ラペル) 

衿裏の表地と芯地を縫い合わせること。糸がカタカナの「ハ」(もしくは漢数字の八)の字に見えるので、「ハ刺し」(八刺し)と言われます。稀に漢数字の八の字にも見えることから「八刺し」と言われることもあります。

Stylist’s Note

Advantage – 利点

ラペルの出来不出来は「ハ刺し」の手加減で決まるといわれるほど、とても重要なポイントです。

手縫いの「手ハ刺し」、ミシンによる「ミシンハ刺し」の二種類の手法があります。「手ハ刺し」は表生地と芯地との相性・加減など調整しながら入れていくことができますので馴染みがよいと言われています。一方、ミシンでは均等にきれいに入れていけるという利点もありその良し悪しはケースバイケースです。

針の間隔は細かく刺すと仕上がりは固くなり、荒く刺すと仕上がりは柔らかくなります。こちらもどちらが良いかはケーズバイケースで、着用シーンやお好みにもよるところでしょう。

DSC 2037 - ハ刺し表地を剥がすとこんな風になっています

裏側に施すため見えることのない密かな裏技ですが「ラペル(下襟)に丸みをつけ、ラペルを立体的に仕上げる」
この美しさを実現するのは「ハ刺し」によってのみ実現できることなのです。

DSC 8717 - ハ刺しラペルの美しい返りは「ハ刺し」を施してこそです